防衛省、高出力マイクロ波兵器を開発へ 敵性軍用ドローン対策で
2022年2月11日 08:41
読売新聞の記事によれば、防衛省が敵対的なドローンを無力化できる「高出力マイクロ波」(HPM)兵器の研究開発に乗り出すそうだ。強力な電子レンジとも呼べるもので、ドローン内部の電子制御システムなどを破壊し対処を行うのだという。怪獣映画に出てきた怪力光線の復活とも言える。またドローンの撃墜に高額なミサイルを使用するのはコスト面でも問題が多いことから、イスラエルではレーザーを使用した防衛システムも開発が進められている(読売新聞、ドローン・UAS対処にも適用可能な高出力マイクロ波技術の研究[PDF]、日経クロステック、Yahoo!ニュース個人)。 中露などの開発しているドローンは、小型化が進んでいるためレーダーでの発見が難しい上に高性能化もしている。また数で押し寄せる飽和攻撃への対処から、瞬時に同時対処する能力が求められており、そうした用途にはHPMが有効とみられている。防衛省は今後5年間かけて試作に取り組むとしており、将来的には北朝鮮によるミサイルの迎撃などの用途向けに発展させることも考えられているという。