車に関する節約術 その2

2021年11月23日 16:56

●ワイパーブレード

 ワイパーブレードは消耗品だ。劣化して完全に雨滴を掻き落すことが出来ずに、払拭したところに筋が残るのは、ワイパーがまともに仕事をしていないのだ。

【こちらも】車に関する節約術 その1

 また、ビビり音が出るのは、交換時期と判断すれば良い。

 安全に直結する「前方視界」確保には欠かせないので、多少劣化したと思われたら、早目に交換するのがお勧めだ。

 ワイパーの場合、純正品は品質も優れているが、カー用品店やホームセンターで売られている補修用のパーツでも十分役に立つ。純正の少々クタビレて来て、拭き残りの筋がつく物よりは余程マシだ。

 これ等の社外品にも、概しては耐久性面でメーカーや原産国によって品質にバラツキがあるので、価格だけで決めるのは止めた方が良い。

●純正以外でも使える品

 純正品以外の物では、最近はワイパーステーの先をコンプリートで交換するタイプが普及して来たが、以前はブレードのゴムだけが売られていて、ステーからブレード部分だけを取り外して、古いゴム部分を外して、再度組み立てる結構面倒な作業が必要だった。

 最近のステー先端ごと交換するタイプなら、ワンタッチの簡単な作業で済む。車検整備に出す場合には、使用中の物が未だ十分使用に耐える程度なら、一旦新品に交換しておいて、「ワイパーブレードは交換不要」である旨を伝えれば、コスト削減にも役立つ。

 検査から戻って来たら、使用中だった物に戻して、それが交換時期になったら検査時に付け替えた物を本格使用開始すれば良い。

 筆者は常用している社外品の新品ワィパーブレードを、常時トランクに積んでいる。

 フロントとリヤでは使用頻度が違うし、新品をおろしたら、そのサイズを補充しているので、常時新品が準備されている訳だ。

 筆者の車はリヤワイパー装着車で、フロント右22(550mm)、リヤ20(500mm)、フロント左18(450mm)と3種のブレードが必要だ。(写真参照)

●ウインドウオッシャー液

 筆者の様に、冬場でも滅多に積雪の無い温暖な地域の住人で、冬場にスキーに出かけたりしない場合は、ウインドウオッシャー液タンクには、普段は「水道水」で十分だ。尚、水だけにして、家庭用洗剤を混入してはならない。

 仙台転勤で、寒冷地域の状況も把握しているが、ずっと温暖な地域の経験しか無いと、ついうっかりと凍結対応を忘れるかも知れない。

 冬場に寒冷地域に出かける場合には、水だけにしないで、忘れずにウインドウオッシャー液を混入しておくことだ。

 頻繁に使うウインドウオッシャー液であっても、節約して、肝心のウインドウオッシャー液タンク等を凍結で破損すれば、元も子もない。

 通常は水と混合して使用するが、極寒地域に行く場合は、タンク内の「水道水」を抜いてウオッシャー液を原液のまま投入しておく。

 凍結の恐れの無い普段は、水で十分だから、どんどん多用して、前方視界確保に利用すべきだ。

●エンジンオイル

 エンジンオイルはマニュアルに記載された指定走行距離を走ったら交換する必要がある。筆者は普段の一切のメンテナンスは、ディーラーで一切やっている。

 厳密にいえば、メーカー指定の「純正オイル」を使用することが求められている。しかし、実際には指定されたグレードなら問題は無い。

 普段、長距離ドライブ先で給油する際に、「ボンネットを開けて下さい」とかいわれても、「大丈夫だから」と断っている。

 しかし、一般のユーザーの場合は、断り切れずにボンネットを開けて、「オイルが少ない」とか「汚れている」とか聞かされて、そのまま安易に交換依頼する場面があったりする。

 ガソリンスタンドに入る、たった今まで走って来て、エンジンオイルが回っているのだから、オイルレベルが少なくて当然だろう。その時点でレベルゲージが「F」だったら、オイルの入れ過ぎだ。

 だから、「始業点検」として、月に1度程度で良いから、「エンジン始動前のオイルが降りている状態」で、オイルが適量入っている(レベルゲージのEとFの中間にオイルが付着する)のを確認しておくことが求められるのだ。

 ドライブに出る前に「適量」であることを確かめてあったのなら、途中で何等かの原因でオイルが燃焼室に入り込んで(オイル上がりという)、「カチカチ山の狸」みたいに白煙(オイルが燃焼した煙)を吹き出していない限り、オイル不足の筈は無い。

 オイルは、普段からメンテナンスに入庫しているディーラー等で、「回数券」みたいなお得なサービスも活用して、指定走行距離毎に点検や交換をするのが、結局は節約に繋がる。(記事:沢ハジメ・記事一覧を見る

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