X線望遠鏡によって銀河系外惑星を発見 ハーバード&スミソニアン天体物理学センター
2021年10月26日 16:19
太陽系外の惑星は4,841個(2021年10月1日時点)発見されているが、話が銀河系外の惑星となると、従来の手法は全く通用しないため、発見は困難であると考えられてきた。だが欧州宇宙機関(ESA)は25日、銀河系外惑星の発見手法に関する発表を行なった。
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系外銀河に存在する明るい天体には、X線を発する連星のような存在もある。このような天体は、太陽の100万倍もの明るさを持ちながら、ブラックホールや中性子星のような小さな存在であることから、その前を惑星が横切ればX線が遮断される。従って太陽系外惑星の探索にも用いられている、可視光によるトランジット法と同じような考え方で、可視光の代わりにX線を用いたトランジット法のような手法により、銀河系外の惑星を探索できる可能性があるというわけだ。
このような理論に基づき、米国のハーバード&スミソニアン天体物理学センターの研究者らは、X線源となる天体を横切る存在の痕跡がないか、いくつかの系外銀河を調査。りょうけん座にある子持ち銀河(M51)において、そのような痕跡が見出されたという。M51にあるX線連星M51-ULS-1で、X線が数時間完全にブロックされた後、再びX線信号が受信できるようになるという現象が認められたのだ。
研究者たちは、このような現象が起こる惑星以外のあらゆる可能性について検証を試みた。だが結果的に、惑星のような存在がX線源天体の前を横切ると考えるのが、最も妥当性が高いとの結論に達した。X線源となる天体であるブラックホールや中性子星は惑星よりも小さな存在である場合が多い。その前を惑星が横切れば、X線は完全にさえぎられるということは我々一般人にも容易に想像がつく。
今回の発表は、非常に画期的で信憑性の高いものであり、この手法によってこれから系外銀河に存在している惑星が続々と発見されるかもしれない。太陽系外惑星の言葉の定義も、銀河系内の太陽系外惑星と系外銀河にある太陽系外惑星というような、厳密な区別が必要となる時代に、これからは突入してゆくのであろう。(記事:cedar3・記事一覧を見る)
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