NY株式:NYダウ300ドル高、金融市場混乱への警戒感が後退

2021年1月29日 07:00


*07:00JST NY株式:NYダウ300ドル高、金融市場混乱への警戒感が後退
米国株式相場は反発。ダウ平均は300.19ドル高の30603.36ドル、ナスダックは66.56ポイント高の13337.16ポイントで取引を終了した。一部投機の過熱を受け、証券取引委員会(SEC)が他の当局とともに進行中の市場動向を監視しているとの声明を出したほか、ペロシ下院議長が議会でも調査を進める方針を示したため、金融市場混乱への警戒感が後退し寄り付きから上昇した。投機色の後退で投資家の恐怖指数であるVIX指数も低下し、終日堅調に推移した。セクター別ではヘルスケア機器・サービス、各種金融が上昇した一方で、テクノロジー・ハード・機器が下落。

短期投機の対象となり急騰していたゲーム販売のゲームストップ(GME)や映画館運営のAMCエンターテインメント(AMC)、小売りチェーンのベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)はオンライン証券会社が取引を制限したため急落。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は第4四半期決算の一株当たり利益が予想を下回ったほか、本年の納車目標を示さなかったことが嫌気され下落した。また、携帯端末のアップル(AAPL)は好決算ながら、見通しが嫌気され下落。一方で、クレジットカード会社のマスターカード(MA)は好決算が好感され上昇した。航空会社のアメリカン(AAL)は第4四半期決算で予想ほど損失が膨らまず上昇。

クレジットカード会社のビザ(V)は取引終了後に発表した2021会計年度第1四半期決算で一株利益が予想を上回り時間外取引で上昇した。《FA》

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