バスよりも大きな小惑星、8月20日に月よりも近くに接近 NASAの調査
2020年8月18日 13:15
2013年にロシアのチェリャビンスクを襲った隕石は直径20m程度のものだったが、当時の状況は現在でもYoutubeなどで生々しい映像を見ることができる。地上では爆音がとどろき、1,000人以上の負傷者を出し、物的な損害も甚だしいものであった。しかしながら、この宇宙からの訪問者の襲来を当時は予測できなかったため、これに対する備えも全くできず、まさに青天のへきれきといった状況であった。
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現在は、NASAのジェット推進研究所によるCNEOS(Center for Near Earth Object Studies)という機関で、地球に異常接近する天体のリサーチを日夜行っている。しかもありがたいことに、地球に接近する可能性のある天体のデータを公表してくれているのだ。
驚くことに、8月20日に推定直径15~33mの小惑星2020PY2が、秒速17kmという猛烈な速度で月までの距離の0.88倍のところまで接近するとの情報が公開されている。これはチェリャビンスクに落下したものと同等クラスのもので、もしも地球に落下した場合、大事件にまで発展することだろう。
CNEOSの名称の一部となっているNEOとは、地球からの距離が0.05天文単位以内にある天体の総称で、1天文単位とは地球から太陽までの距離(約1億5000万km)を意味する。つまり、地球から約750万km以内にある天体が全てこれにあてはまるわけだが、人間の距離感覚からすればまだまだとてつもなく離れた場所にあるという数字だ。
だが、専門家からするとこのくらいの近さにある天体は、数百年後に地球に衝突するリスクをはらんでいるため、今からしっかりと監視をしておくに越したことはないのだそうだ。
2013年のチェリャビンスク隕石の時のように、たった20mの天体が落下しただけでも大騒ぎになるのだがら、それが東京のど真ん中にでも落下しようものなら、首都機能はかなりの期間にわたってマヒ状態になることだろう。
脅かすわけではないが、恐竜を滅ぼした隕石の直径は10km程度だった。これは全世界が破滅する規模を意味している。東京を破壊してしまうのには、せいぜい150m程度の隕石落下で十分だろう。CNEOSの公表データによれば、8月18日から26日にかけて、地球に接近する天体で100mを超えるものはない。だが、隕石落下のリスクから人類を守るための努力を、NASAでは日夜行ってくれていることも忘れないでおきたいものだ。(記事:cedar3・記事一覧を見る)
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