地球のような惑星の発見確率は従来の想定よりも高かった 英大学の研究
2020年6月10日 12:51
火星や金星など岩石から構成される地球型惑星が、太陽系外惑星にも存在する可能性がある。英国・シェフィールド大学は5日、恒星が形成中の領域では、地球型惑星が発見される確率が予想よりも高いことが判明したと発表した。生命が生息できるハビタブルゾーンをもつ惑星が形成される過程を理解するために、重要な発見になるという。
【こちらも】大きさと温度が地球に酷似の太陽系外惑星 埋もれたデータから発見 NASA
■マグマの海をもつ惑星を含む若い恒星の群れ
惑星には地球型惑星以外にも、土星など気体から構成される木星型惑星が存在する。液体の水が存在するようなハビタブルゾーンをもつ惑星は地球型惑星であり、太陽系外惑星に生命の生息できる惑星が存在するかどうかは、天文物理学における大きな謎だ。
シェフィールド大学の研究グループは、天の川銀河内の若い惑星集団の調査を続けている。若い恒星を取り囲む原始惑星系円盤から惑星が誕生するが、地球型惑星の初期段階は「マグマの海」と呼ばれる高温のマグマで表面が覆われ、小惑星などが衝突する時期を経て岩石の惑星へと進化すると考えられている。
■想定外に多かった太陽に似た恒星
研究グループは、天の川銀河内の若い恒星の集団には、太陽のような天体が多いことを発見した。これらの恒星は地球から1万光年以内の距離にあり、誕生後1億年未満の若い星だ。
数十もの恒星を含むものの、天の川銀河の背景と融合するため、恒星をすべて発見したかどうかを決定するのは困難だった。だが欧州宇宙機関(ESA)が運営する宇宙望遠鏡「ガイア」で観測した結果、太陽に似た恒星が多いことが判明した。これは、マグマの海をもつ惑星を発見する確率が以前よりも高いことを示唆するという。
研究グループは、初期段階の惑星は多くの熱をもつため次世代の赤外線望遠鏡によって輝きを観測できるだろうとしている。
研究の詳細は、米天文物理学誌Astrophysical Journalに5日付で掲載されている。(記事:角野未智・記事一覧を見る)
最新記事
- NVIDIAら、実機ロボットの研究開発を完全自動化するフレームワーク「ENPIRE」発表―AIが検証からコード修正まで実行
- Z.aiが「GLM-5.2」のオープンウェイトを公開、性能はClaude Opusに迫るもAPI経由のデータ送信に中国法上のリスク指摘
- 【内部リーク】Metaが数千人の技術者をAI訓練用のデータ作成に投入、社内からは「強制収容所」と自虐する不満が噴出
- 『R-Type Tactics I・II Cosmos』が6プラットフォームで海外発売へ―幻のPSP続編が16年越しに初の英語化
- ChatGPTのシェアが初の50%割れ、GeminiとClaudeが猛追――Sensor Tower調査