コンビニ経営業者の倒産、2年ぶり増加 前年から1.7倍に 帝国データバンク調査

2020年3月8日 07:39

 帝国データバンクの調査によると、コンビニエンスストア経営業者の倒産件数が2年ぶりに増加しただけでなく、2005年以降で2番目に多い倒産件数となったことが分かった。

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■2番目に多い倒産件数

 6日、帝国データバンクが「コンビニエンスストア経営業者の倒産動向調査」を発表した。2019年におけるコンビニエンスストア経営業者の倒産件数は2年ぶりに増加し、18年の24件から17件増の41件となった。

 負債総額は前年比3.1%増の9億7,800万円となり、こちらも2年ぶりの増加となったものの、17年の15億8,600万円から2年連続で10億円を下回っている。負債規模では、41件中5,000万円未満が36件、5,000万円以上1億円未満が2件、1億円以上5億円未満が3件となり、小規模業者の倒産が大半を占めている。

■小規模な業者の倒産が増加

 05年以降の推移を見ると、倒産件数は17年の45件についで2番目に多い数だった。また、負債総額では05年の33億円が最も多く、06年に22億8,900万円、07年に25億900万円となって以降は、負債総額が20億円を超える年は出ていない。

 負債規模では5億円以上を超える倒産は05年の2件などがあるものの、11年の1件を最後に出ておらず、倒産件数が高止まりする一方で負債総額は少なめとなる傾向がある。

■累計は関東地域が140件で最多

 地域別で最も多かったのは関東の14件。関東地域が最も多くなる傾向は過去と同様ながら、4年連続で10件を超える倒産件数となった。ついで中部が12件、近畿が8件、東北が3件、北陸と中国がそれぞれ2件、北海道、四国、九州の倒産件数はゼロ。05年以降の累計では関東が170件で最も多く、ついで中部が81件、近畿が68件と続いている。

 業歴別では、41件中10年未満が18件、10年以上20年未満が11件、20年以上30年未満が7件、30年以上が5件。05年以降では業歴10年以上20年未満の倒産件数が比較的多くなっていたが、16年以来4年ぶりに業績10年未満の倒産件数が最も多くなった。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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