トーヨータイヤ、リアルタイムで「タイヤ力」を可視化する技術開発

2020年2月16日 19:03

 トーヨータイヤは、AIやデジタル技術を活用して、天候などで走行条件が変わる路面状況や、タイヤに加わる摩耗や荷重といった走行中のタイヤ状況を検出、リアルタイムで走行中のタイヤパフォーマンスを可視化するタイヤセンシング技術を開発した。

【こちらも】コンチネンタルが新タイヤ、不具合はアプリで通知 空気圧も自動調節

 100年に1度といわれる自動車業界の大変革に突入している中、技術開発も盛んに行われている。トーヨータイヤでは、独自の技術で刻々と変わる路面情報などをタイヤが吸い上げるセンシング技術の開発を進め、タイヤ自体を情報デバイスとして活用する構想を推進している。

 路面状況や装着している車両のタイヤ情報を把握するため、各タイヤにセンサーを取り付け、検出した情報を高度な演算処理することにより、タイヤのグリップ力の限界値を導き出すセンシング技術を構築。

 これにより、実際に走行している路面状況で、タイヤがどれだけパフォーマンスを発揮しているかをデータとして可視化することに成功した。トーヨータイヤが「タイヤ力」と呼ぶこのタイヤパフォーマンスは、タイヤからもたらされる空気圧や温度、路面状況、荷重、摩耗などの情報から推定している。

 実際にタイヤを情報デバイスとして活用できれば、車両ごとにタイヤ性能の限界値と実際のタイヤパフォーマンスをリアルタイムで把握することが出来、安定した走行と、運転時の危険回避にもつなげられる。

 タイヤ力は、タイヤに装着されたセンサーにより入力されたデータが、「タイヤ力推定モデル」によりアウトプットされたものだが、今後はこの情報を車上デバイスに組み込むことで、車両と連動させていくという。すでにテストではタイヤ力推定検知に成功しており、現在は実際に道路を走行する車内においてタイヤ力データの収集を進めている。

 クルマがどんなに進化して安全になろうとも、地面に接地しているのは唯一タイヤだ。このタイヤからの情報を、データ化して見える化することは、より安全な運転への貢献だけでなく、今後の自動運転においても重要な技術となりうる。

 さらには、これまでにない新しいタイヤの開発や、タイヤの形の誕生にもつながるかもしれない。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る

関連記事

最新記事