7月のバイト時給は2カ月連続増 短期バイト増加で 「an」調査

2019年8月21日 08:28

 パーソルキャリアの発表によると、参議院議員選挙や夏のイベントにともなう短期アルバイトの増加で、アルバイトの平均時給が2カ月連続でアップしたことが分かった。

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■短期バイト需要で時給アップ

 20日、求人情報サービス「an」を運営するパーソルキャリアが、2019年7月のアルバイト平均時給を発表した。7月の全国平均時給は1,045円で、前年同月比2.1%(21円)増、前月比0.9%(9円)増となり、前年同月比・前月比ともに2カ月連続でプラスとなった。

 職種別では運輸系が1,202円(前年同月比:5.6%増、以下同じ)、専門職系が1,235円(5.2%増)、事務系が1,091円(4.6%増)など、全ての職種でプラスだった。特に参議院議員選挙や夏のイベントにともなう短期バイトの需要が多くなったことで、時給がアップした。

■北海道、関東、関西は全職種別で前年同月比プラス

 北海道エリアの平均時給は932円で、前年同月比2.6%増、前月比0.2%増だった。職種別では専門職系が1,091円(前年同月比:8.6%増、以下同じ)、運輸職系が1,021円(6.5%増)、技能・労務系が934円(5.4%増)と、前年から大きくアップした。

 関東エリアの平均時給は1,091円で、前年同月比1.4%増、前月比0.6%増だった。職種別では専門職系が1,286円(5.1%増)、運輸職系が1,271円(3.2%増)などと上昇。渋谷駅周辺にある大規模商業施設の再開発により、アルバイト従業員の募集が増えたことが時給アップ要因の1つとなった。

 関西エリアの平均時給は1,053円で、前年同月比4.1%増、前月比1.8%増だった。職種別では運輸職系が1,190円(9.1%増)、事務系が1,092円(8.7%増)、技能・労務系が1,074円(6.7%増)、サービス系が1,101円(5.1%増)と大きくアップしている。

■九州エリアではコールセンターの需要が増加

 東海エリアの平均時給は1,035円で、前年同月比1.5%増、前月比1.2%増だった。職種別では専門職系が1,203円(前年同月比7.1%増、以下同じ)と大きく上昇、事務系が1,016円(2.7%増)、フード系が996円(2.6%)などと上昇したが、唯一技能・労務系が1,065円(4.0%減)でマイナスだった。

 九州エリアの平均時給は945円で、前年同月比1.6%増、前月比0.3%増だった。職種別では、事務系が1,017円(6.7%増)、運輸職系が1,076円(6.5%増)、技能・労務系が1,076円(5.5%増)、専門職系が1,089円(5.3%増)と大きく上昇した。

 キャッシュレス決済の問い合わせに対応するスタッフの需要増により、コールセンターのアルバイト時給が2カ月連続で過去最高を更新。その一方でサービス系が957円(0.9%減)とわずかに前年を下回った。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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