日本工営、アカウミガメの甲羅から新種の超小型甲殻類を発見
2019年8月10日 11:40
アカウミガメの甲羅の上から、体長が1ミリに満たない新属新種の小さな甲殻類、貝形虫が発見された。発見者である日本工営はこれをChelonocytherois omutai(ケロノシセロイス・オオムタイ)と命名し、発表した。
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日本工営は建設会社であるのだが、生物多様性保全、環境DNAの調査・解析などの事業も行っている。今回の発見はその一環であり、屋久島(鹿児島県)の砂浜で、産卵のために上陸したアカウミガメの甲羅の上に生息する微笑甲殻類を対象として、調査研究を行ったものである。
ウミガメの仲間は現在、その全ての現存種がIUCN(国際自然保護連合)レッドリストに掲載されている絶滅危惧種である。その甲羅の上には様々な生物が生息しているということは知られていたのだが、肉眼でも見えない小さな生物について詳細に調べた研究は多くはなかった。
今回発見された貝形虫は、過去に報告された属に含まれない新属に属するものであると判断されたため、ギリシャ語の「亀」を意味する「Chelono」に由来する「Chelonocytherois」(ケロノシセロイス)という属が新たに設けられた。種名は、屋久島で長年ウミガメの調査活動にあたっているNPO法人屋久島うみがめ館の主催者、大牟田一美氏の名から、omutai(オオムタイ)とされた。
なお、ウミガメの体表上に生息する貝形虫を種レベルで同定したのは世界でも初めての例になるという。
研究の詳細は、動物分類学の国際専門学術誌であるZootaxaで公表されている。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)
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