楽天と西友、離島へのドローン配送サービスを7月4日から開始 国内初

2019年6月17日 17:21

 国内では初の取り組みになるという。楽天と西友は、離島の一般利用者に向けたドローンによる商用配送サービスを、2019年7月4日から約3カ月に渡って提供すると発表した。

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 配送が行われるのは、神奈川県横須賀市の猿島という、東京湾で唯一の無人島である。無人島といっても観光開発がされており、年間20万人が訪れる人気スポットだ。主なレジャーはバーベキュー、海水浴、釣りなどで、つまり夏場がピークシーズンとなる。

 猿島は本州からそんなに離れているわけではなく、対岸には「西友 リヴィンよこすか店」がある。今回の配送サービスを行うのはこの店である。

 利用者は、楽天の「楽天ドローン」専用アプリをスマートフォンにダウンロードし、そこから注文を行う。取扱い商品はバーベキュー用の生鮮品、その他食材、飲料、救急用品など約400品目。要冷蔵の商品は西友が新たに開発した専用保冷バッグに入れられ、「楽天ドローン」の専用のドローンによって、指定された時間に、猿島内に設置された着陸ポートに配送される。

 サービスは毎日実施されるわけではない。実施期間は、2019年7月~9月の、木金土曜日。注文受付開始は各日0時からとなる。また変更される可能性もあるため、アプリ上もしくは楽天ドローンHPで確認されたい。雨天、強風などの悪天候時は運休となる。

 支払いには楽天ペイによるオンライン決済が利用される。商品代金とは別に、配送料が税込500円かかる。

 今回の配送ルートは主に海上となる。ゆえに比較的安全性の高いやり方で、一般利用者にドローンを活用した新しいショッピングのかたちを気軽に体験してもらえる機会としたい、という。

 また今回のサービスを通じて、ドローン配送の運用ノウハウを蓄積し、将来的には買い物困難者の救済、あるいは災害支援にも応用していきたいとしている。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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