JR西日本、主要駅にAI翻訳機を導入 外国人観光客へのサービス向上に

2019年1月18日 20:03

増加する外国人観光客に対するサービスの向上を図ろうと、JR西日本(大阪市北区)は17日、ソースネクスト(東京都港区)社製のAI翻訳機「ポケトーク」を1月21日から京阪神エリア内の11駅に配置すると発表した。ボタンを押しながら話しかけるだけで話した内容を通訳してくれる機械で、日本語を話せない外国人からの問い合わせに対応する際などに活用する。

【こちらも】AI通訳機「ポケトーク」、神田明神で採用 訪日外国人増加で会話ツールに

 ポケトークは、たて約11センチ、横約6センチの手のひらサイズの機器で、話したい言語を選んでボタンを押しながら話しかけると、会話内容を翻訳して音声で流してくれるほか、画面上に翻訳内容がテキストでも表示される。言語数は、オーストラリア英語やインド英語など地域特有の発音や表現を含め、74カ国語に対応できる。2017年に初代モデルが発表され、以来、多くの企業で採用されている。

 今回、機器が導入されるのは、新幹線が停車する新大阪駅や京都駅、新神戸駅のほか、外国人観光客の多い、奈良駅や嵯峨嵐山駅、姫路駅など11駅。外国人利用客への乗換や切符に関する説明などに活用し、今後、順次導入する駅を増やしていく。

 観光庁が発表した2017年の「宿泊旅行統計調査」によると、日本を訪れた外国人の延べ宿泊者数は7,969万人で過去最高を記録した。都道府県別でみると、1位の東京都に次いで、2位が大阪府の1,167万人、京都府は556万人の4位、兵庫県が125万人の14位。京阪神エリアでの宿泊者数は全体の23%を占め、訪日外国人の受け入れ態勢の整備が求められている。

 JR西日本では、「グループ中期経営計画2022」の中で、グループ共通戦略として外国人利用客の受け入れ態勢の拡充を挙げており、主要駅への外国人スタッフの配置やタブレット端末を使った通訳サービスなどを行っている。

 AI翻訳機もこれまで試験的に導入していたが、その実績を踏まえ、今回、正式に導入することになった。JR日本では、「従来の対応に加え、翻訳機の導入で、さらに外国人利用客へのサービスを充実させていきたい」としている。

関連記事

最新記事