求人ポータルサイト運営のキャリアインデックスがフォローの風を満喫

2018年12月7日 20:57

 複数の求人サイトを一括して検索できるポータルサイトを運営するキャリアインデックスは目下、「労働力不足⇔労働力の流動化」という時代の強いフォローの風を受けている。総務省の2017年度の労働力調査速報によると、パート・アルバイトの労働人口は約1,414万人。前年度に比べ約11万人増えている。

【こちらも】キャリアインデックスの一括求人サイト立ち上げの腐心

 サイトは「CAREER INDEX(キャリアインデックス)」「Lacotto(ラコット)」「Fashion HR(ファッションエイチアール)」。

 キャリアインデックスには大手求人サイトと、ハローワークの求人情報を合わせ70余万件が掲載されている。ラコットは、アルバイト・派遣の情報サイト、ファッションエイチアールは、ファッション・アパレル業界の転職求人サイトだ。

 「フォローの風を」としたのは、同業者との間で主体的な提携関係を結ぶ立場に至っている点に求められる。18年8月にはアルバイト・派遣情報のワークゲートと提携しているのなど、その好例。ラコットのへの注目度、ラコットを介しての成約率の高さがその背景にある。

 こうした動向はキャリアインデックスにとっても、まさに好都合。成約型報酬体系を執っているからだ。ちなみにファッションエイチアールは、キャリアインデックスの傘下入りして誕生したサイト。周知の様にファッション・アパレル業界は立ち直り策・生き残り策としてネット通販方式に傾斜する傾向を強めている。より知名度の高いポータルサイトを運営する存在に拠り所を求める業者が少なくない。ここでもキャリアインデックスの収入基盤は拡充の機会を得ることになる。

 収益動向は最新の会社四季報の業績欄の見出しを借用すれば【好調】。前期の「40.8%増収、69%営業増益、63.2%最終増益、5円配」に対し今期も「15.6%の増収(27億7200万円)、32.7%の営業増益(10億100万円)、31.1%の最終増益(6億1000万円)」計画。そして開示済みの中間期は前年同期比で「8.2%増収、28.7%営業増益、29.5%の最終増益」と上々。アナリストは好調な収益動向について、「ネット広告が予約型広告から、運用型広告かつユーザー端末のモバイル化で動画広告が主体になっている効果も大きい」とする。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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