AIと人間のタイムアタック0.1秒差にまで迫る ロボレースがAIだけのレース開催を企画
2018年11月19日 08:41
ABBフォーミュラE選手権と併催で、AIによる完全自立ドライビングによるレース開催を企画する「ロボレース」は、2018年5月「ABBフォーミュラE選手権ベルリンE-Prix」の会場で、人間とAI自立ドライビングによるタイムアタックを実施した。
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このタイムアタックレースには、ミュンヘン工科大学、ピサ大学が参加。車両はロボレースが、ロボットレース専用に開発したAI無人レースカーを目指す『Devbot』が使われた。現在はさらに『DevBot 2.0』も開発されていて、完全自律ドライビングを目指しているが、当面はレーサーも搭乗できるデザインとしている。
2019年春の初年度“シーズン・アルファ”、2020年の第2シーズン“シーズン・ベータ”とロボレースは名付け、ドライバーとAIが共闘するレースが開催される予定で、チーム内の人間とAIの平均ラップタイムで勝負を決める形で開催される。2018年5月「ABBフォーミュラE選手権」の会場で行われた形式になるようだ。まるで、ル・マン・カーのような形態の『DevBot 2.0』にも、レーサーが搭乗できる席は設けられたようだ。
AIは、当然に人間レーサーのデータを学習してレースに臨んでいるのだが、今回のタイムアタックに参加したレーサーはアマチュアだった。それでも、AIが人間のレーサーに「-0.1秒差」に迫ったことは、かなりAIが成長していることをうかがわせている。完全自律型ドライビングによるロボットレース開催を目指す「ロボレース」は、マシーンを提供し、参加者はドライビングプログラム開発に専念する予定だ。そうすることで、完全自動運転に向けたソフト開発に集中して、技術革新を促す狙いだ。
さて、これからタイムアタックではなく、競争となって行くと、競合車との接触回避などのテクニックも加わるので、単純ではない。今回のタイムアタックではアマチュアレーサーであったようだが、フォーミュラEに参戦するほどのトップレーサーのデータをAIに与えないと、テクニックは上達しないだろう。また、「レースの駆け引き」のためのデータをどこまで入力できるのか? まだまだ先は長いが、AIのプログラムの組み方と、AIが出す結論としてのドライビングテクニックの様子は見ものであり、もしかしたら将来、将棋AIと同じようにプロレーサーの見本となって、逆にプロレーサーが学ぶ時代がやってくるのであろう。
AIの思考過程を説明できるAIも登場してきているようなので、ディープラーニングの過程も公表してくると、日常運転における自動運転中に予想される、極限での危険回避テクニックなども分かってくるのだろう。AIによる自動運転の始まりは、「新世界」ともいえる情景が出現するのかもしれない。どちらにしても、コンピュータで人間の能力は無限に拡大すると思えるのだが、それは誤解であることを人間の歴史が教えている。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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