9月のコンビニ売上は3.5%増 悪天候で客数減もたばこまとめ買いなどで客単価増

2018年10月23日 08:17

 日本フランチャイズチェーン協会の発表によると、9月のコンビニエンスストアは悪天候により客数減となったものの、増税前のたばこのまとめ買いなどにより客単価がアップし、既存店・全店ともに売上が前年比プラスとなったことが分かった。

【前月は】8月のコンビニ売上は前年比1.0%増 既存店客数は30カ月ぶりのプラスに

■天候により客数減も売上増

 22日、日本フランチャイズチェーン協会が9月度における「コンビニエンスストア統計調査月報」を発表した。店舗売上高は、既存店ベースが8,373億5,400万円で前年同月比3.5%増となり、4カ月連続のプラスに。全店ベースは9,375億8,200万円で同5.2%増となり、67カ月連続でプラスとなっている。

 秋雨や2度の台風により全国的に降水量が多かったことから来客数に影響があったものの、たばこ増税前の駆け込み需要や、カウンター商材、中食が好調だったため、既存店・全店ともに前年比プラスになったという。

■店舗数増も来客数減

 来店客数は、既存店ベースが13億4,328億人で同2.6%減となり、2カ月ぶりのマイナス。全店ベースが14億3,641万1,300人で同0.5%減となり、11カ月ぶりのマイナスだった。9月時の店舗数は全店ベースが5万5,463店で同0.8%(457店)増加のため、全体における来客数のマイナスが目立つ数字となっている。

■客単価アップはタバコの影響?

 平均客単価は、既存店ベースが623.4円で同6.3%増となり、42カ月連続のプラス。全店ベースが652.7円で同5.7%増となり、15カ月連続のプラスだった。

 商品構成比別の既存店売上げを見ると、日配食品が構成比35.8%で売上は同0.3%減、加工食品が構成比26.1%で同0.2%減、サービスが構成比5.1%で同7.6%減となった一方、非食品が構成比33.0%で同13.8%増と唯一増加になっている。併載している非食品の筆頭は「たばこ」で、その他は、書籍、新聞、衣料品、文具類、ペットフード、医薬品など。たばこのまとめ買いが平均客単価にも影響したのではないだろうか。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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