「逃げ恥」に並ぶ作品となるか!?「義母と娘のブルース」が好発進
2018年8月1日 16:34
■綾瀬はるか主演の「ぎぼむす」が好調!
2018年夏ドラマも、序盤の展開が見えてきた。小説や映画も含めて物語は最初と最後が非常に重要と言われており、ドラマでは、序盤の3話でどれだけ心を掴めるのかが重要になってくる。
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概ね3話まで終えた中、全体的に好調なドラマなのが綾瀬はるか主演の「義母と娘のブルース」ではないだろうか。現代では珍しいホームコメディとなっているも、丁寧な作りが功を奏して非常に見やすいドラマとなっている。その好調ぶりから、同枠で放送された「逃げ恥」ばりの人気まで期待されているようだ。
■「義母と娘のブルース」序盤のあらすじ
数年前に妻を亡くした宮本良一(竹野内)は一人娘の宮本みゆき(横溝菜帆)と生活していたが、自分の勤める会社のライバル社で「戦国部長」と呼ばれるキャリアウーマン・岩木亜希子(綾瀬はるか)との再婚を考えていた。しかし、子供相手にもビジネス的な接し方しかできない亜希子は、いきなりみゆきと仲違いしてしまう。
それでも亜希子は孫子の兵法とビジネス経験を活かしながら、テーマパークでみゆきの心を掴もうとするも、見事に失敗して余計に仲が悪くなってしまう。しかし、みゆきが同級生の男の子から嫌がらせを受けていることを察知した亜希子は、見事にその問題を解決してしまう。
亜希子によって助けられたみゆきは、彼女に少しだけ歩み寄ろうとする。だが、元の母親を忘れることができない上に、亜希子の的を射ない行動に母親として迎え入れようとしたことを後悔する。それでもみゆきの笑顔を見たい亜希子は、大事だった仕事を辞めてまで母親となる道を選ぶのだったー。
■熟練された綾瀬はるかの演技と横溝菜帆のやり取りに注目
清々しいほどのホームコメディで勝負してきた火曜10時枠の「ぎぼむす」。単純に見ているだけでも楽しいし、ドラマ版「世界の中心で、愛を叫ぶ」から途切れず女優として歩んできた綾瀬はるかの1つの集大成とも言える演技が光る。クセのあるキャリアウーマン役は真面目過ぎる上に浮いている部分もあり、綾瀬の長所を生かしながら新しい形を見せてくれている。
そして、注目したいのがみゆき役の横溝菜帆だ。新しい母親を受け入れづらいところがあるも、そのひたむきな亜希子の姿に徐々に惹かれていく子供らしい感情がそのまま見て取れるのは見ていて気持ちがいい。また、新人母親である亜希子とのやり取りもコメディとして成立しており、暑い夏でも見やすい感じである。
第3話では亜希子が学校のPTAと真向から戦う場面が主軸となり、そのPTA会長とのやり取りにSNSでは話題沸騰となった。今後の展開次第では、同枠で放送された「逃げ恥」と同じぐらい注目される可能性も出てきている。
ドラマ「義母と娘のブルース」は、TBS系にて毎週火曜22時から放送。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)