石原さとみ主演でも苦戦している!?「高嶺の花」を苦しめているのは何か

2018年7月26日 16:00

■不動の支持を持つ石原さとみが出演するドラマがスタート

 多くの夏ドラマが開幕を告げている。夏らしくコメディタッチのドラマが多く、「探偵が早すぎる」や「サバイバルウエディング」などは一定の人気を集めているようだ。その一方で、昨今では重く見える設定のドラマにスポットが当たりづらく、2018年の冬ドラマとして放送された「anone」などが記憶に新しい。

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 2018年の日テレ系夏ドラマは、同じ枠で「anone」と同じ道を歩みそうな様子を呈してきている。ドラマのタイトルは「高嶺の花」、主演は石原さとみ。主演だけ見ればどうこけてもある程度は数字が取れそうだが、話はそう簡単にいかないようである。

■「高嶺の花」のあらすじ

 月島もも(石原さとみ)は華道の名門「月島流」本家の娘であり、周りを圧倒させるほどの美貌と華道の才能を持ち合わせた女性。ももは吉池拓真(三浦貴大)と婚約関係にあったが、彼が浮気をした上にその相手との間に子供を作ってしまう。繊細なももはそのショックで味覚と嗅覚を失い、華道家としての生命も危ぶまれていた。

 なにもやる気をなくしたももは、ある日自転車をこいでいる際に転倒してしまう。そのままフラフラと商店街に迷い込むと、そこで「ぷーさん」と呼ばれる自転車屋の店長・風間直人(峯田和伸)に出会う。彼は金ナシ・引っ込み思案・ルックスもイマイチといいところは見当たらないが、町の人から愛されているのが見て取れる。

 そして、急に自転車屋に立ち寄ったももにも、優しく接する直人。そんな彼に少しずつ惹かれるももに対し、彼女の父で家元である月島市松(小日向文世)は「優しさをその人に預ければいい」と淡々と語った。未だに拓真への思いを断ち切れず、情緒不安定なももだが直人の元をまた訪れるのだったー。

■台詞は詩的だが、それが現代では受けない?

 王道の展開を人気絶頂の石原さとみと、「ひよっこ」で大ブレイクした峯田和伸のコンビで届けるドラマ。他にもももの妹役として芳根京子や、華道の世界を牛耳ろうと目論む宇都宮龍一役の千葉雄大など、注目の役者たちが登場している。

 しかし、不安視されているのは脚本を担当する野島伸司だ。かつては「ひとつ屋根の下」や「家なき子」など社会現象を巻き起こすほどの作品を書き続けた作家。しかし、扱う題材が毎回強烈なものが多く、ドラマの内容にとっては抗議運動が起きるほどのこともこともしばしば。

 平成のバブル期のように、世相が全体的に安定している場合はドラマに刺激を求めたかもしれない。しかし、2018年の現代は社会全体が裕福とは言えず、ドラマで辛辣な世界を見ようとする人間は少ないかもしれない。また、全体的に誌的な台詞回しが多く、舞台ならばピッタリかもしれないがやはりそれをドラマでやるのは無理な時代かもしれない。

 しかし、その台詞から登場人物の性格や独特の世界観を持っていることがわかり、そうした見方をする場合は非常に興味深いものとなっている。すぐに見るのはしんどいかもしれないが、あとで撮り溜めて見直してみてはいかがだろうか。

 「高嶺の花」は日本テレビ系列で水曜日22時から放送中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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