ユニ・チャーム、育児動画メディアが中国で200万ユーザーに 急成長市場に照準

2017年11月9日 18:03

 ユニ・チャームは8日、BCG Digital Venturesと共同出資の育児動画メディア「Babily(ベイビリー)」が中国で合計200万ユーザーを突破したことを発表した。両社が共同出資して設立したワンドットは、17年2月より中国にて育児動画配信サービスを展開していた。

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 「Babily」はスマートフォンにも適した1分動画の育児動画メディア。離乳食のレシピや育児用品・知育玩具の紹介、子連れお出かけ情報など育児に関するノウハウを届けている。中国の微博(ウェイボー)で2月よりサービスを開始し、現在は微信(ウィーチャット)や秒拍(ミャオパイ)など20以上のソーシャルメディアや動画プラットフォームにて展開している。

 既にサービス開始から8カ月で合計200万ユーザーを獲得、月間の再生回数ものべ1.1億回を超えている。微博では100万ユーザーを獲得し、育児動画としては再生回数で最大のメディアになっているという。

 微博社の顧客運営総経理は、ベビー&マタニティの領域は最も注力しているコンテンツであり、プロダクト面と運営面ともに盛り上げていくことを言及。拡大を続ける同コンテンツにエールを送った。

 中国のベビー・マタニティ市場は40兆円市場とされ、今後も15%以上の高い成長が予測されている。拡大傾向にある市場には、既に数多のベビー・マタニティ用品ブランドが存在し、厳しい競争に晒されているという。

 そこでキーとなるのが、消費者に最初に選ばれるベビー・マタニティ用品ブランドになることだ。中国の消費者は、一度ブランドを受け入れるとそのブランドを買い続ける傾向にあることから、妊娠から出産、授乳期に至るまで長期にわたるユーザー需要を継続することが可能となる。

 さらにベビー・マタニティ用品は、若年層によるモバイル端末からの購入がメインになっており、SNSなどを通じた口コミの影響力が強いという。こうした観点から、Babilyが中国で最大の再生回数を誇ることは、ユニ・チャームとしてもブランド力の向上が大いに期待できる。

 ユニ・チャームが出資するワンドットは本サービスの拡大に伴い、今後は日本企業向けに動画タイアップ広告の提供を開始し、中国の子育て家庭に対するプロモーション支援に注力していくという。また、中国本土のみならず、台湾・香港を含むアジア各地でのサービスも順次拡大していくとしている。

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