5月の平均でSNSは月間で17日間利用、1日当たりの平均利用時間は36分間

2016年9月5日 10:51

 ニールセンは、スマートフォン視聴率情報Nielsen Mobile NetView(ニールセン・モバイル・ネットビュー)の2016年5月のデータ、および、2016年6月に発売したスマートフォン・メディア利用実態調査の結果をもとに、SNSの最新の利用動向を分析し結果を発表した。

 まず、全体の利用状況を見ると、2016年5月の平均でSNSは月間で17日間利用され、利用された日の1日当たりの平均利用時間は36分間となっていた。また、各SNSアプリの利用率は「Facebook」と「Twitter」で40%、次いで「Instagram」の20%となっていた。

 次に「Facebook」、「Twitter」、「Instagram」それぞれの利用者が持つサービスのイメージを見てみると、3サービスともに「退屈しのぎになる」の割合が最も高くなった。それ以外では、「Instagram」は「センスの良い写真や動画が見られる」や「面白い写真や動画が見られる」、「クリエイティブな感性を刺激される」といったヴィジュアル面のイメージが他の2つのサービスと比べて高くなっていた。

 「Twitter」では、「世の中のできごとを知ることができる」や「最新の情報を得られる」といった情報収集面のイメージが高くなっており、利用者はサービスにより入手しやすい情報が違うという認識で利用していることがわかったという。また、「Facebook」は他の2サービスと比較して突出したイメージは見られなかったが、「Faccbook」利用者の中では「生活に欠かせない」というイメージが上位にきていた。

 最後に、情報収集面のイメージの強かった「Twitter」について、「Twitter」内の検索機能の利用動向をみると、スマートフォンユーザー全体のうちの34%が検索機能を利用していたという。特に10代のユーザーでは全体の75%が利用し、そのうちの58%は1日1回以上利用していたとしている。

 同社エグゼクティブアナリストの中村義哉氏は、「「スマートフォンは、すでに若年層の日常生活の一部となりました。それに伴いSNSの利用も当たり前のものになっていますが、その利用は友人とコミュニケーションをとるといった役割以外にも広がりを見せています。若年層がSNSを、検索エンジン以外の検索手段の一つとして利用していることは昨今ニュースなどでも聞かれますが、10代に限ってみるとそれは既に日常的な行動のようです。もちろん若年層は従来の検索エンジンも利用し続けており、入手したい情報の種類によって相性の良いサービスを選択し、使い分けていると考えられます。SNSを生活者との接点のひとつとして利用している企業にとっては、サービスと発信する内容の相性を考えたり、ハッシュタグを利用し話題のキーワードを投稿に記載したりするなど、検索された際にも生活者に情報が届くようにコミュニケーションを設計していく必要性が増してきているのではないでしょうか」と述べている。(編集担当:慶尾六郎)

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