日立マクセル、ドローン市場にリチウムイオン電池パックで参入
2015年5月20日 10:01
日立マクセルは19日、産業用マルチコプター(ドローン)を開発・販売するエンルートと共同開発を行うことに同意したと発表した。マルチコプター向けリチウムイオン電池パックと充電器の開発・生産・販売においても、戦略的協力関係を構築することで合意した。
同社はこの協業によって、成長分野として注目されるマルチコプター市場に参入する。マルチコプターは、ほとんどが玩具用に限定されていたが、技術的な進化とともに空撮、災害現場や建築物の調査、宅配などさまざまな用途に広がりを見せ、産業用として実用化の段階を迎えている。国内の産業用無人飛行機・ヘリコプターの市場規模は、2015年は16億円の見込みだが、2020年には186億円、2022年には400億円を超えると見込まれている。
同社は、ラミネート形リチウムイオン電池をベースに、産業用マルチコプター事業で経験豊富なエンルートとの協業の中で、安全性を高めた電池パックの開発を行った。また、小型・軽量で携帯性を重視した電池パック専用の充電器も開発した。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る)