TKC、中小企業・会計事務所のマイナンバーの安全を管理するクラウドサービスを開始

2015年2月26日 12:32

 TKCは26日、中小・中堅企業および会計事務所への支援策として「個人番号(マイナンバー)」を同社データセンターで安全に保管し、必要な場合に限って利用できる新たな仕組みを構築したと発表した。今秋より、同社の給与計算システムや会計事務所向け業務管理システムなどを利用するユーザーに向けたクラウドサービスとして提供する。

 同サービスは「社会保障・税番号制度」の開始にあたり、マイナンバーの漏えいや滅失、毀損の防止をはじめ、中小・中堅企業や会計事務所に求められる「個人番号を適切に管理するために必要な措置」に欠かせない情報セキュリティー対策を支援するもの。これにより、同社システムを利用する中小・中堅企業や会計事務所ではマイナンバーの保管から破棄に至るまで適切な管理・運用が可能となるとしている。

 中小・中堅企業向け給与計算システム(PXシリーズ、e21まいスターあんしん給与)に加え、会計事務所向けに提供する「税理士事務所オフィス・マネジメント・システム(OMS)」「個人決算申告システム(TPS2000)」「年末調整・法定調書作成システム(TPS9000)」などの機能強化を図り、マイナンバーをTKCデータセンターに暗号化の上、保管させる仕組みを構築する。

 併せて、利用権限の設定やアクセス記録の保存、保管が不要になった場合の一括削除などの機能を充実し、番号法やガイドラインで定められた安全管理措置に準拠した運用・管理を可能とする。

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