東京・西新宿に60階建て超高層タワーマンション

2014年5月12日 19:57

 三菱地所レジデンス、相鉄不動産、丸紅が参加する西新宿五丁目中央北地区市街地再開発組合は12日、日本最高となる超高層タワーマンションなどの新築工事の起工式を行った。同再開発組合は1992年の「けやき橋地区まちづくり有志会」の発足以来、20年余りの期間を経て工事に本格着手することになったもので、マンションのほか、集会施設や事務所、公園などが配置される。敷地内には1900平方mの公開空き地も整備される。マンションは60階建て、高さ208m、総戸数976戸の規模で、富士山を望む、西新宿の新たなランドマークになると見られている。

 今回の再開発工事を含めた西新宿五丁目地区は、東京都の「木蜜(木造住宅密集)地域不燃化10年プロジェクト」の不燃化特区に指定されている。不燃化10年プロジェクトは、2012年1月に、首都圏直下地震の可能性や東日本大震災の発生を踏まえて策定されたもので、「火災によって燃え広がらない、燃えないまちづくり」を目指す取り組みが進められている。

 西新宿五丁目地区には、複数の再開発事業、防災街区整備事業の構想が検討されており、東京都は不燃化促進のため、新宿区と連携し、不燃化のための特別支援制度を設けている。今回の再開発事業では、今年4月に同制度適用の指定を受けた。

 再開発事業の工事の設計・管理・施工はフジタが担当するが、同社は98年から事業協力者として再開発ノウハウの提供など、今回の事業推進を支援している。

 マンションの販売スケジュールでは、起工式と同時に物件サイトをオープンしたほか、今秋よりモデルルームを公開する予定である。(記事:南条 誠・記事一覧を見る

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