JX日鉱日石開発、英領北海の油ガス田権益を買収

2012年12月21日 11:19

 JX日鉱日石開発は20日、同社が100%出資する英国法人JX Nippon Exploration and Production (U.K.) Limited(JXNEPUK)が、Eni社が英領北海に保有する複数の油ガス田の権益買収に合意したと発表した。今回買収に合意したのは生産中の17油ガス田、開発中の1油田、既発見未開発の7油ガス田等の権益。

 同買収の対象には、英領北海の既発見未開発油田の中で最大規模と見込まれ、近い将来に開発移行が期待されるマリナー油田や、JXNEPUKが既に権益を保有し、開発検討中のカリーンガス田の権益が含まれており、今後これら油ガス田の開発が進めば、JX開発の中長期的な石油・天然ガス生産量増加に貢献することになる。

 また、対象にクレイモアー油田をはじめとする生産中の油ガス田や、2013年の生産開始に向け開発中のキヌール油田の権益も含まれており、これらの油ガス田は足元の生産増に直接的に寄与する。

 同買収による権益増加により、JX開発の英領北海における生産量は、2020年頃には日量4~5万バレルに達すると見込まれている。この生産増は、同社グループの長期ビジョンである「2020年の生産量:日量20万バレル」の達成に大きく寄与するものと期待されている。

 JX開発は、生産中の油ガス田が多く、事業機会の豊富な英領北海をコア地域と位置付けている。今年はキヌール油田の権益を交換により取得したほか、英国政府が実施した新規探鉱鉱区に関する第27次公開入札により18鉱区を取得するなど、着実に事業基盤を拡大しており、今後も同地域において積極的に事業を展開していく方針。

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