ホンダ、24年ぶりにダカールラリーに参戦

2012年7月3日 12:26

 ホンダは2日、2013年1月に南米のアルゼンチン、チリ、ペルーを縦断して開催される「ダカールラリー2013」のモト部門(二輪車)に、ワークス参戦すると発表した。ホンダはダカールラリーの前身である「パリ・ダカール・ラリー」のモト部門に1981年から89年までの9年間参戦し、5回の優勝を果たしている。ホンダがワークス参戦するのは24年ぶりとなる。

 チーム名は「Team HRC」で、参戦ライダーは、昨年のダカールラリー2012で3位入賞のヘルダー・ロドリゲス(ポルトガル)をはじめ、モトクロスやエンデューロレースの経験豊富なフェリペ・ザノル(ブラジル)、サム・サンダーランド(イギリス)、ジャビエ・ピゾリト(アルゼンチン)の4人。

 参戦車両は「CRF450X」をベースに、本田技術研究所二輪R&Dセンターが開発・製作するプロトタイプマシン。CRF450Xは、扱いやすさと戦闘力の高さから世界各地のエンデューロレースに使用され好評を得ているモデル。また、市販のCRF450Xへの装着を前提としたキットパーツも同時開発し、一部のチームへ提供する予定。

 ホンダ・レーシングの鈴木哲夫代表取締役社長は、「一日に数百kmを走破し2週間以上におよぶこのレースには、現在参戦中のモトクロスやトライアル、ロードレースなどとは全く違う要件のマシン作りが求められている。ホンダは、総力を挙げて強くて勝てるマシンを開発し、参戦初年度から優勝を目指す」とコメントしている。

 ダカールラリーは、砂漠や山岳地帯などの悪路を走破する「ラリーレイド」といわれる競技大会の一つで、世界有数の過酷さで知られている。二輪(モト)、四輪(オート)、トラック(カミオン)の3つの部門でそれぞれ競われる。パリを出発し、アフリカ・セネガルの首都ダカールにゴールする「パリ・ダカール・ラリー」として1979年に始まった同大会は、以後、欧州とアフリカを舞台に毎年開催され、2009年からは南米で開催されている。2013年大会は、1月5日~1月20日まで開催され、総走行距離は8,000km以上の予定。

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