ポルシェ718 ダウンサイジングを破り新境地か? 4L6気筒NAエンジンを追加

2020年1月22日 15:28

718 ボクスター GTS 4.0(画像: ポルシェの発表資料より)

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 いまどき排気量アップである。ポルシェは、最もバランスが取れていると評判のベストセラーカー、ポルシェ718シリーズに6気筒NAエンジンを搭載した「718ボクスターGTS 4.0」「718ケイマンGTS 4.0」を追加した。これまでの4気筒2.5Lターボエンジン・最高出力365PSに対し、6気筒4L NAエンジン・最高出力400PSとしている。「718ボクスターGTS」「718ケイマンGTS」ともに、2.5L、4Lエンジンの併売になる。

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 この新エンジン搭載には、ポルシェのどんな狙いがあるのだろうか?もちろん35PSの馬力アップでパフォーマンスが上がるのであろうが、ダウンサイジングして燃費を良くし、「地球温暖化に寄与していく」方針はどうなったのだろう?燃費は良くなっていると思われるが、それならなおのこと、排気量も減らしていけば良いものをと思う。

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 トランスミッションは「6段MT」となっているので、ドライブフィーリングで「ターボラグ」を嫌ったのであろう。ターボはかなり良くなって、ターボラグを感じることが出来るドライバーは限られるのだが、そこはポルシェオーナーである。NAの反応の良さを好むのであろう。また、ポルシェ718のバランスの取れたハンドリングとのコンビネーションは、その必要性を感じさせる。

 しかし、ポルシェはEV元年であるはずで、モータードライブの低速トルクの強いフィーリングでは、高回転型エンジンの性能を追求する方向性とは無縁となってしまったはずだ。

「718ボクスターGTS 4.0」「718ケイマンGTS 4.0」の0-100km/h加速タイムは4.5秒で、最高速は293km/hである。エンジン車としてはバランスの取れた数値で、EVでは0-100km/hの加速タイムは2秒台で最高速は200km/hに達することが出来る程度だ。ミッションを用いれば300km/hは可能であろうが、実用速度領域ではEV断然有利となろう。

 ポルシェ718はミッドシップエンジンであり、ポルシェのガソリンエンジン車の完成した姿とも捉えることが出来るバランスだ。20インチホイールと高性能タイヤ(フロント:235/35ZR20、リア:265/35ZR20)の組み合わせで、ポルシェらしい切れ味のハンドリングを備えていると言う。718のハンドリングは、極めて素直であるとの評判だ。

また、911のようにRRの特性がないはずなのだが、リアタイヤのほうがサイズアップされているのはどうしてなのだろうか?

 プロドライバーの中には、一般的なフロントヘビー、または911のリアヘビーのように偏った特性のほうが操縦しやすいとの意見もある。ニュートラルであるとどちらに転ぶのか分からない領域があるが、偏っていると方向性が明確となるのだと言う。プロゴルファーが片方に曲がる球を打つほうが狙いやすいと言うのと同様だ。

確かに中立はアンバランスと言えるかもしれない。どちらにしても素人では行きつけない感覚だ。ポルシェのオーナーになったなら、それを分かるようになっていなければならないということだ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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