マルコメ君がロボットに 社内外へのコミュニケーション活性化を目指す

2019年5月22日 09:07

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開発された「マルコメ君」のロボット。(マルコメの発表資料より)

開発された「マルコメ君」のロボット。(マルコメの発表資料より)[写真拡大]

  • 開発された「マルコメ君」のロボット。(マルコメの発表資料より)
  • 開発された「マルコメ君」のロボット。(マルコメの発表資料より)
  • コミュニケーションロボットを活用した実証実験のイメージ図。(マルコメの発表資料より)

 マルコメ(長野県長野市)と東日本電信電話(東京都新宿区、NTT東日本)は20日、NTT東日本のクラウド型ロボットプラットフォームサービス「ロボコネクト」に対応した、「マルコメ君」のオリジナルロボットを製作したと発表した。5月21・22日に東京・新宿で開催される「NTT東日本Solution Forum 2019」に参考出展する。

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 両社は昨年11月、ロボコネクトによるマルコメ社内のコミュニケーション活性化の実証実験を共同で実施した。実験ではマルコメの長野工場で働く従業員に対する情報の周知・浸透、理解度の向上などを目的に、ロボットを通じて遠隔からの情報発信を行った。その結果、約7割以上の従業員について情報取得・認知の向上が確認できたという。

 こうした結果を踏まえ、マルコメは自社キャラクターであるマルコメ君のオリジナルロボットを製作し、社外コミュニケーションにも活用することを検討してきたという。

 マルコメ君のベースとなるロボットは、ヴイストン社(大阪府大阪市)が開発した「Sota」だ。カメラやマイク、スピーカーを備えたコミュニケーションロボットで、ロボコネクトを通じて会話や撮影、遠隔操作による見守りなどの機能が可能になる。11月の実証実験で使用されたのもこのSotaだった。

 NTT東日本には、2016年9月のロボコネクトのサービス開始以降、さまざまな企業から自社のオリジナルキャラクターをロボット化したいという要望が多数寄せられているという。ロボコネクトと連携したオリジナルデザインロボットには、パートナー企業各社などが開発したアプリケーションや音声の多言語対応などの機能を付加できる。

 マルコメでは、マルコメ君のロボットをイベントでのプレゼンや工場漢学の案内などに活用するほか、会話機能を生かしたさまざまなコンテンツの制作を検討するとしている。一方のNTT東日本は、ロボコネクトに対応した地域のマスコットキャラクターを活用して、地域活性化を目的としたコミュニケーションロボットのソリューションを展開していきたいとしている。(記事:Kei_T・記事一覧を見る

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