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米国人の半数近くに1晩以上収監された経験もつ家族がいるとの調査結果
headless曰く、 コーネル大学を中心とする研究グループが行った調査によると、半数近い米国人には1晩以上収監されたことのある家族がいるそうだ(論文、Cornell Chronicle、The Next Web)。
この調査「Family History of Incarceration Survery(FamHIS)」はシカゴ大学の全米世論調査センター(NORC)が運営するAmeriSpeakパネルを用い、2018年夏に実施された。インターネットだけでなく電話での回答も可能にし、設問を英語とスペイン語で併記することにより、全米調査で除外されがちな層を含む幅広い調査が可能になったという。最初の調査では回答者自身を除き、 配偶者(内縁・回答者との間に子供がいる相手を含む)や、親・子・兄弟姉妹(継親子・養親子・里親子・継兄弟姉妹を含む)といった直近の家族に1晩以上収監されたことのある人がいるかどうかを質問している。
最初の調査を完了した4,041名のうち、直近の家族に収監されたことのある人がいる回答者は45%にあたる1,808名。収監されたことのある人がいない回答者から1,009名をランダムに選択し、合計2,817名で残りの調査を行った。ただし、収監されたことのある家族がいる回答者のうち2名はほとんどの設問に回答しなかったため、最終的に調整を行った結果からは除外されている。
回答者が直近の家族以外で親しいと思う家族(祖父母・孫・いとこ・おじ・おば・甥・姪・姻戚など)について、収監されたことがある人がいるかどうか尋ねる設問では47%がいると答えており、直近の家族と合わせると64%にのぼる。収監されたことのある家族としては、兄弟姉妹が多いようだ。1年以上収監された直近の家族がいるという回答者も14%いたとのこと。
収監された家族のいる回答者の割合を人種別にみると黒人で高く、白人で低い。ネイティブアメリカンでの比率は最も高いが、サンプル数が少ないため予測値の幅は広くなっている。回答者の学歴が高いほど収監されたことのある家族がいる割合は低くなっているが、黒人の場合は大卒以上でも全体の平均よりも高い。
World Prison Briefによると、米国で収監されている人の数は人口比ともに世界一となっている。今回の調査は移民問題や刑事司法制度の問題に取り組むFWD.usの資金提供により行われたもので、FWD.usのWebサイトでは論文と違う形で調査結果が紹介されている。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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