三菱重工サーマルシステムズ、R32冷媒採用の空冷ヒートポンプチラーMSV2を発売、70馬力を新たにラインアップ
配信日時: 2019-12-25 16:00:00
TOKYO, Dec 25, 2019 - ( JCN Newswire ) - 三菱重工サーマルシステムズ株式会社(社長:楠本 馨、本社:東京都千代田区)は、高効率で地球温暖化抑制能力の高い空冷ヒートポンプチラー(注1)「MSV2」シリーズを発売します。新開発したe-3Dスクロール圧縮機やその他独自技術の組み合わせにより業界トップクラスのエネルギー消費効率(COP)(注2)を実現するとともに、低地球温暖化係数(GWP)(注3)をもつ冷媒R32を採用しました。ビルの空調や工場の冷温水設備に導入すれば、大幅な省エネが可能となります。新たに70馬力クラスもラインアップに加え、2020年夏にかけて40~70馬力モデルの4タイプを市場投入する計画です。
MSV2は、COPが60馬力モデルで3.46(定格冷却条件)、70馬力モデルで3.33(同)といずれも業界最高水準(注4)を達成し、60馬力モデルでは高圧ガス保安法の届出を不要としました。また、冷媒には、従来のR410A(GWP2090)からルームエアコンなどで先行普及したR32(GWP675)を採用し、GWPを約3分の1、冷媒封入量を従来機に比べ28%削減することで、CO2換算値は77%減となり環境負荷に貢献します。さらに、70馬力モデルをラインアップすることで、複数台設置が必要なときも省スペースで済ませられるようにしました。
今回搭載する圧縮機は、縦横両方から圧縮する3Dスクロールをさらに進化させ、低負荷時の効率を飛躍的に高めた"e-3Dスクロール"です。従来の3Dスクロールのスクロール形状を変更することで、大幅に漏れ損失を低減し、さらなる高効率を実現したものです。また、大型ファンとロングベルマウス、空気熱交換器に細径ヘアピンを採用することにより、高い省エネ性能を実現しました。さらに、当社従来比3倍の高速立ち上げで水温変動の抑制や停電時からの復帰が可能であるほか、外気吸込温度が52℃の暑熱環境下でも冷暖房運転が可能となっています。
三菱重工サーマルシステムズは、さらなる省エネ・環境性能の向上に貢献する技術・製品開発に取り組み、特長である冷熱事業領域の広さを生かしたシナジーによる統合技術力で、お客様の多種多様なニーズに応じた最適なサーマルソリューションの実現を目指します。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.mhi.com/jp/news/story/19122501.html
概要:三菱重工業株式会社
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