『工学院大学ソーラーチーム』世界大会参戦の新車両を初公開、7月中旬には国内試走

プレスリリース発表元企業:学校法人 工学院大学 総合企画部広報課

配信日時: 2019-06-28 11:00:00

世界大会に挑む新車両「Eagle」

産学連携により完成した新車両「Eagle」

工学院大学(学長:佐藤 光史、所在地:東京都新宿区/八王子市)の学生プロジェクト『工学院大学ソーラーチーム』が、10月にオーストラリアで開催される世界最高峰のソーラーカーレース「2019ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ」に参戦する新車両を、6月27日(木)の記者発表会で初公開しました。新車両には、学内で開発した「プラスチックを紫外線劣化から守る」日本初のナノテク塗装など、様々な最先端素材・技術が導入されています。7月中旬には国内での試走を予定しています。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/187253/LL_img_187253_1.jpg
世界大会に挑む新車両「Eagle」

【本件のポイント】
●『工学院大学ソーラーチーム』がサポート企業から支援を受けた最先端素材・技術や、学内で開発された日本初のナノテク塗装などを搭載した5号機となる新車両を初公開。
●新車両「Eagle」のコンセプトは“自然模倣”で、2017年の前回大会終了直後から1年半をかけて学生自らが設計・製作。各分野で先端研究に取り組む教員陣がアドバイザーとなり、学内のものづくりの施設を最大限に活用。
●10月13日~18日にかけオーストラリアで開催される世界最高峰のソーラーカーレース「2019ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ」で、チーム設立10周年にして悲願の初優勝を狙う(前回大会は同クラス7位、2015年大会はクルーザークラス準優勝)。7月中旬には国内で試走を実施予定。


【本件の概要】
『工学院大学ソーラーチーム』は世界大会出場を機に年々スケールアップし、今年で設立10周年を迎えます。産学連携により約50のサポート企業から最先端素材・技術の支援を受けるほか、2017年に設立の「総合研究所ソーラービークル研究センター」からも、各分野で先端研究に取り組む教員陣がアドバイザーとなって学部・学科の枠を超えた横断的な技術支援を展開しています。学内のものづくりの施設を最大限に活用し、学生が自ら設計・製作を行い5号機「Eagle」を完成させました。
今回、チームにとって4度目の参戦となる世界大会「ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ」は、オーストラリア大陸を北から南へ全長約3,000kmを縦断する、2年に1度の世界最高峰のソーラーカーレースです。チームは、2017年の前回大会でチャレンジャークラス7位、2015年大会でクルーザークラス準優勝の実績を残しています。今回は空気抵抗を大きく改善した車両で、チャレンジャークラス優勝を目指します。7月13日(土)・14日(日)には国内テストコースでの試走を予定しています。


■新車両「Eagle」について ~ “自然模倣”のデザインで空気抵抗を大幅削減 ~
ソーラーパネルには人工衛星用太陽電池を搭載するなど、航空宇宙用の材料を利用した最新技術を搭載しています。車体先頭(ノーズ)は受ける風を車体後方へ綺麗に流すよう鷲(Eagle)のくちばしを模した形状で、“自然模倣”となる設計を行いました。また、学生自らが開発・設計した多くのアイデアを単胴型車両に取り入れ空気抵抗を大きく改善しました。
・1人乗り、4輪、単胴型、全長4,995mm x 全幅966mm x 全高973mm、重量約150kg
・ソーラーパネル:2.64平方メートル 人工衛星用太陽電池(GaAsトリプルジャンクション)、反射防止技術を搭載
・サイドウィンカーカバー:学内で開発された紫外線からプラスチックの劣化を防ぐ日本初の塗装技術を導入
・サスペンション:ハイドロニューマチック・サスペンション+非線形ばね(エアスプリングと油圧シリンダのハイブリット式)
・モータ:アモルファスと平角線を使用したホイルインモータ、オートクルージング機能を搭載


■工学院大学ソーラーチーム関係者のコメント
<学生キャプテン:尾崎 大典(先進工学部 機械理工学科4年)>
サポート企業の皆さまをはじめ、様々な方々のアドバイスにより、チームのミッションである独創的な“オンリーワン”の自信作となる新車両を完成させることが出来ました。私たち学生メンバーのアイデアと、最先端の技術を数多く搭載した工学院大学らしさの詰まったこの「Eagle」で、大会に集まる世界各国のエンジニア達と技術を競い合い、チームの仲間達と全力でレースにチャレンジしたいと思っています。これからレースまでの準備もしっかり行い、世界大会での優勝を目指します!

<チーム監督:濱根 洋人(工学部 機械システム工学科 教授)>
世界大会に挑戦する新車両の完成に伴い、改めて関係者の皆さまの様々なご支援に感謝申し上げます。学内の最新研究、航空宇宙の最新技術、そして約50のサポート企業の支援を受け完成した“オンリーワン”のドリームマシーンで、学生たちの想いを世界に羽ばたかせます。「次世代電気自動車、100年後の未来につながる人材育成と技術開発に貢献!」工学院大学ソーラーチームのスピリットを引き続き応援してください。

産学連携により完成した新車両「Eagle」
https://www.atpress.ne.jp/releases/187253/img_187253_2.jpg


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