第35回(2019)京都賞の受賞者を発表

プレスリリース発表元企業:公益財団法人稲盛財団

配信日時: 2019-06-14 15:30:00

受賞者決定

チン・W・タン博士

ジェームズ・ガン博士

公益財団法人稲盛財団(理事長:稲盛 和夫)は6月14日、第35回(2019)京都賞の受賞者を発表しました。京都賞は、科学技術や思想・芸術の分野に大きく貢献した方々に贈られる日本発の国際賞です。3つの部門の受賞者には、メダルやディプロマのほか賞金1億円が贈られます。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/185904/LL_img_185904_1.png
受賞者決定

■第35回(2019)京都賞の受賞者
【先端技術部門】(材料科学)
チン・W・タン博士(化学者)
香港科技大学 IAS東亜銀行教授/ロチェスター大学 名誉教授
1947年7月23日生(71歳)
https://www.atpress.ne.jp/releases/185904/img_185904_2.jpg

【基礎科学部門】(地球科学・宇宙科学)
ジェームズ・ガン博士(宇宙物理学者)
プリンストン大学 ユージン・ヒギンズ宇宙物理学名誉教授
1938年10月21日生(80歳)
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【思想・芸術部門】(映画・演劇)
アリアーヌ・ムヌーシュキン氏(演出家)
太陽劇団 創立者・主宰
1939年3月3日生(80歳)
https://www.atpress.ne.jp/releases/185904/img_185904_4.jpg


■それぞれの受賞者の業績
【先端技術部門】 チン・W・タン博士
〈有機発光ダイオード(有機EL素子)の高効率化と実用化およびその応用への先駆的貢献〉
二層からなる有機EL素子構造を考案し、発光効率が高く、低電圧で動く素子を初めて実現するとともに、構成材料や素子構造の改良で、さらに性能を向上できることを示した。この先駆的貢献により、有機EL素子の実用化の道が開かれ、これを用いた表示装置や照明機器の実現と普及がもたらされた。

【基礎科学部門】 ジェームズ・ガン博士
〈大規模広域観測に基づく宇宙史解明への多大な貢献〉
広大な領域の3次元デジタル宇宙地図を作るスローン・デジタル・スカイ・サーベイ計画の構想、機器開発、データ解析など、ほぼ全てにおける指導的役割を通じて、宇宙の進化史解明に貢献するとともに、先駆的な宇宙物理学理論を数多く発表し、人類の宇宙に対する理解に多大な影響を与えてきた。

【思想・芸術部門】 アリアーヌ・ムヌーシュキン氏
〈半世紀以上にわたって演劇創造の方法と表現を革新し続け、独創的な作品を世界に送り出した演出家〉
創立した太陽劇団とともに、歴史と政治を主題にする、国際的評価の高い傑作を生み出し続けている。ヒエラルキーを排した独特の劇団組織と方法論としての集団創作によって舞台芸術の創造を原理から捉え直し、古今東西の伝統芸能を参照することで舞台表現を革新している。


■今後の主な流れ
◆授賞式 2019年11月10日(日) 国立京都国際会館
◆記念講演会 2019年11月11日(月) 国立京都国際会館
◆Kyoto Prize Symposium 2020年3月17日~19日 米国カリフォルニア州サンディエゴ
◆Kyoto Prize at Oxford 2020年5月12日・13日 英国オックスフォード大学


■稲盛財団公式ウェブサイトおよびSNSアカウント
稲盛財団公式サイト: https://www.inamori-f.or.jp
京都賞公式サイト : https://www.kyotoprize.org
京都賞公式Facebook: https://www.facebook.com/KyotoPrize
京都賞公式Twitter : https://twitter.com/KyotoPrize


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