国際NGOプラン・インターナショナルが、カナダで開催の国際会議Women Deliverで、調査結果「リーダーになる~女の子と若い女性が考えるリーダー像~」を発表

プレスリリース発表元企業:公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン

配信日時: 2019-06-05 17:10:00

国内外で女性のリーダーシップ、エンパワーメントの重要性が叫ばれている中、国際NGOプラン・インターナショナルは、世界19カ国、およそ1万人の15歳~24歳の女の子たちを対象に、リーダー像に対する意識調査を実施しました。



調査の目的は、女の子や若い女性がリーダーの地位を目指すうえで、彼女たちを取り巻く障壁を分析することです。
プランは、調査結果「リーダーになる~女の子と若い女性が考えるリーダー像~」を、6月3~7日にかけてカナダで開催されている、女の子や女性の権利に関する国際会議、「Women Deliver」で発表しました。
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● Women Deliverとは
Women Deliverは、3年に1度開催されるジェンダー平等や女の子と女性の権利について話し合う世界最大の国際会議です。今年は、カナダのトルドー首相をはじめ、政治や経済分野などの世界中のリーダー、有識者、ジャーナリスト、NGOの職員や国際機関の職員など約6000人が参加しました。プラン・インターナショナルからは、国際本部CEOのアンネ・ビルギッテ・アルブレクトセンと活動地域に暮らす女の子たちの代表、14カ国から15名が参加し、日本からは職員2名が参加しました。

●「リーダーになる~女の子と若い女性が考えるリーダー像~」調査結果について
世界の異なる社会や経済状況にある女の子と若い女性の、リーダー的役割に対する願いや意識、実体験に着目した初の報告書です。この調査は、米国の調査団体Geena Davis Institute on Gender in Media (https://seejane.org/) と共同で実施しました。
キャリア、国、地域社会や家庭といったあらゆるレベルで、リーダーシップをとる意欲、リーダーシップの経験、リーダーになる自信、周りからの励まし、女性リーダーのロールモデルおよび女性リーダーに対する差別の有無などを質問しました。
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【調査結果】
● 調査対象のうちの76%がリーダーになりたいとの希望を持ち、60%がリーダーを務める自信があると回答
● 女性リーダーであることで、男性に比べ不当な扱いを受けると感じている女性は94%、また、93%の女の子 が、リーダーになると不必要な身体的接触などの性的な嫌がらせを受けるのではないかと懸念している
● リーダーを経験したことがある若い女性の方が、その経験が少ない、または無い人たちよりもジェンダーに基づく差別に遭う可能性が高いと回答

【調査実施国】
オンライン調査実施国(19カ国): ベナン、カナダ、デンマーク、ドミニカ共和国、フィンランド、ホンデュラ ス、インド、日本、オランダ、ペルー、フィリピン、セネガル、シエラレオネ、南スーダン、スウェーデン、ベトナム、ウガンダ、米国、ジンバブエ

聞き取り調査国(5カ国): インド、ドミニカ共和国、日本、セネガル、南スーダン


[表1: https://prtimes.jp/data/corp/12939/table/114_1.jpg ]



『リーダーになる~女の子と若い女性が考えるリーダー像の意識調査~』
英語版全編(PDF:2MB)https://www.plan-international.jp/about/pdf/201906_TakingTheLead.pdf
英語版概要(PDF:1MB)https://www.plan-international.jp/about/pdf/201906_TakingTheLeadSummaryEng.pdf
日本語版概要(PDF:1MB)https://www.plan-international.jp/about/pdf/190607_TakingTheLeadSummaryJp.pdf


[画像4: https://prtimes.jp/i/12939/114/resize/d12939-114-795626-3.jpg ]

プラン・インターナショナルCEO アンネ・ビルギッテ・アルブレクトセンのコメント
「女の子や若い女性たちは、リーダーになりたいという思いはある一方で、自分がリーダーの役割を果たすことには否定的な認識を持っています。
米国、インド、日本、スーダンなど世界のどこにいようとも、世界中の女の子や女性がリーダーになるということは、差別とハラスメントを経験することと同義であると捉えられているのです。これは、女性がリーダーを目指すうえでの大きな障壁です。
これを踏まえると、世界で議員職についている女性がたったの24%、米国のビジネス誌フォーチュン(Fortune)500企業のCEOのうち女性が5%しかいないというのも頷けます。
この報告書は、深く根ざした固定概念や蔓延する差別により、女の子の意欲や願いが損なわれ、可能性や適性に
制限が課されていることを表しています。
この調査結果から見えた問題に早急に取り組まなければ、今後何世代もの女の子たちがリーダーになりたいと願う意欲を失い、社会や職場、政治や地域社会、家庭において影響力を発揮する機会を逃してしまうことになります。
リーダーになりたいという女の子の願いを叶え、彼女たちを阻む障壁を排除するために、社会や政府などあらゆる分野における行動が必要とされているのです。
また、政府や行政、民間企業やメディア、特に男の子や男性が、女の子や女性に対する差別やハラスメントの撤廃の必要性を認識し、女の子のリーダー的立場の推進に関与することが重要です」

[表2: https://prtimes.jp/data/corp/12939/table/114_2.jpg ]


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