オンラインで患者と医師をつなぐ、高血圧治療の支援に特化した新たなサービスをスタート

プレスリリース発表元企業:オムロンヘルスケア株式会社

配信日時: 2019-05-15 17:50:00

オムロン ヘルスケア株式会社(代表取締役社長 荻野 勲、本社:京都府向日市、以下オムロン ヘルスケア)と一般社団法人テレメディーズ(代表理事 谷田部 淳一、所在地:東京都千代田区、以下:テレメディーズ)およびポート株式会社(代表取締役社長 春日 博文、本社:東京都新宿区、以下ポート)の3社は、高血圧治療におけるオンライン診療支援サービスの共同事業検証に関する基本合意書を締結し業務提携(以下:本業務提携)を開始します。これを受け、テレメディーズはオンラインを活用した高血圧診療支援サービス(以下:本サービス)の提供を開始します。



現在、高血圧に関する降圧治療の問題点として、降圧目標が達成されていない患者が多数存在していることがあげられます。2017年の国内における高血圧有病者数は約4300万人おり、そのうち治療中かつ血圧が適正にコントロールされているのは約1200万人(約27%)といわれています。*1また、高血圧が主な原因となる脳・心血管疾患は、日本人の死因の第2位(心不全)と第3位(脳卒中)*2であるだけなく、寝たきり(要介護5)の原因第一位(脳血管疾患)*3となっています。

*1 高血圧医療ガイドライン2019(2019年4月発行)
*2 厚生労働省:平成29年(2017)人口動態統計(確定数)
*3 厚生労働省:国民生活基礎調査 平成28年調査結果

このことからも、これら脳・心血管疾患の原因となる高血圧を的確に治療することが、将来の健康寿命の延伸における重要課題だと認識しています。しかしながら、高血圧治療においては長期にわたる定期的な血圧のモニタリングや治療の継続性が重要とされているにもかかわらず、通院のハードルの高さから治療の中断に至って症状が悪化し、重大疾患に陥るケースが多く発生しています。私たちは、スマホ等の身近なデバイスを活用したオンライン診療による高血圧治療法が確立することで、患者の治療継続率を大幅に高めることができ、高血圧の放置や不十分な治療によって引き起こされる重大な疾患の予防につながると考えます。

また、2019年4月に発行された高血圧治療ガイドライン(JSH2019)においても、病院等ではなく特に家庭血圧の測定に基づいた治療介入が重視されており、IoTと遠隔診療の活用により、自宅での血圧測定をより積極的に取り入れることで、血圧の最適なコントロールが可能になると期待されます。さらに、高血圧患者のうち50%は未受診であるといわれており、スマホ等の身近なデバイスを活用したオンライン診療による高血圧治療法が確立することで、患者の治療継続率を大幅に高めることができ、高血圧の放置や不十分な治療によって引き起こされる重大な疾患の予防につながると考えます。

今回、テレメディーズは高⾎圧オンライン診療⽀援パッケージ「テレメディーズ(R)BP」の提供を開始します。「テレメディーズ(R)BP」の概要は下記の通りです。

[画像: https://prtimes.jp/i/28583/16/resize/d28583-16-844092-0.png ]


本サービスでは、ユーザーは自宅にいながらスマホやパソコンを通じて、オンラインで医師による高血圧治療および予約等を受けることが可能です。ユーザーは、通信機能付き血圧計を使用して、家庭血圧を測定します。測定データは、ポートが提供するオンライン診療プラットフォーム「ポートメディカル」とテレメディーズが提供するオンライン高血圧診療パッケージ「テレメディーズ(R)BP」を介して医療機関と共有され、高血圧治療に活用されます。ユーザーは、いつでも自分の治療状況や治療方針などを確認できます。また、代表理事である谷田部淳一医師をはじめとするテレメディーズの高血圧専門医の指導・監督のもと、最新の高血圧治療ガイドラインとオンライン診療の実施指針に基づいたアドバイス等の支援を受けることができます。

ユーザーは月額課金制(月4,600円から)で、下記のサービスを受けることができます。
・家庭血圧のテレモニタリング
・高血圧専門医や高血圧・循環器病療養指導士によるステイタスレポート
・高血圧に関するオンライン診療(提携医療機関が実施)
・降圧薬の処方(提携医療機関が実施)
・健康に関するオンライン相談


◆「テレメディーズ(R)BP」紹介ページ
https://telemedease.org/service/bp/


◆本取り組みにおける各社の役割
オムロン ヘルスケア
通信機能付き血圧計および測定データ連携システムの提供。家庭で測定した血圧データの医療機関との共有におけるノウハウと知見を提供します。

テレメディーズ
本サービスのデザイン、実施、ユーザー様とのコミュニケーション、オンライン診療を実施する医療機関の開拓と連携を担当。テレメディーズは、医師・医療従事者による専門チームを有し、高血圧を最大の原因とする心血管病の発症を減らすために必要なインターネットサービスを開発します。

ポート
本取り組みにおけるサービス開発及びマーケティング全般を担当。ポートが開発したオンライン診療プラットフォーム「ポートメディカル」のシステムの提供や、生活習慣病に特化したメディア「オンラインクリニック」を活用したユーザーの獲得をおこないます。


◆オンライン診療に関する臨床研究について
オンライン診療の高血圧治療に対する有用性に関しましては、ポートが2016年より東京女子医科大学と共同研究してまいりました「高血圧診療における非対面型遠隔新診療と従来型対面診療の比較試験」において、対面診療に比して、オンライン診療のほうがより治療による高血圧症状の改善がされるという結果が得られました。これにより、都市部における診療にオンライン診療を導入した場合の安全性および有効性を実証することができました。*4

*4 ポートプレスリリース:東京女子医科大学とのIoT×都市型遠隔診療に関する共同研究の完了のお知らせ及び結果速報


◆各社の概要
オムロン ヘルスケア株式会社
社名 オムロン ヘルスケア株式会社
URL https://www.healthcare.omron.co.jp
設立 2003年7月1日
所在地 京都府向日市寺戸町九ノ坪53番地
代表取締役社長 荻野 勲
資本金 50億円
売上高 1155億円(2019年3月期)

一般社団法人テレメディーズ
社名 一般社団法人テレメディーズ
URL https://telemedease.org/
設立 2018年5月17日(高血圧の日/国際高血圧デー)
所在地 東京都千代田区九段南1-5-6 りそな九段ビル5F KSフロア
役員 代表理事 谷田部 淳一(東京女子医科大学)
理事 谷田部 緑(東京女子医科大学)
理事 田中 孝英(オムロン ヘルスケア株式会社)
理事 吉村 実(オムロン ヘルスケア株式会社)
理事 園生 智弘(TXP Medical 株式会社)
事業内容 オンライン診療支援事業、ヘルスプロモーション事業
従業員 11名(2019年5月:非常勤、役員含む)

(テレメディーズ代表理事プロフィール)
谷田部 淳一  東京女子医科大学 高血圧・内分泌内科 講師
高血圧専門医、内分泌代謝科(内科)専門医、内科認定医
1999年 福島県立医科大学卒業
2003年 米国バージニア大学にて高血圧の研究に従事
2011年 福島県立医科大学 腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科学講座 助教
2015年 現職
日経ビジネス「2017年日本に最も影響を与える100人」に選出される。

ポート株式会社
社名 ポート株式会社 (東証マザーズ上場 証券コード:7047)
URL https://theport.jp
設立 2011年4月
所在地 東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産グランドタワー12F
代表取締役社長 春日 博文
資本金 8億60万円

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