APP、木材合法性認証の最高レベルの基準を達成

プレスリリース発表元企業:Asia Pulp & Paper Group

配信日時: 2012-12-06 02:11:00

全9工場でSVLK認証を取得

(ジャカルタ)- (ビジネスワイヤ)--アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)は、インドネシアが誇る世界レベルの木材合法性保証システムであるSVLK認証の取得に取り組んできましたが、2012年11月7日にピンド・デリ・ペラワン工場が承認を取得し、この度APPの所有する全9工場の認証取得が完了したことをお知らせします。これによりAPPの事業全体が最も信頼性の高い基準を達成したといえます。

SVLK(Sistem Verifikasi Legalitas Kayu)は、2009年にインドネシア政府が制定した新システムで、対象の工場が合法的供給源に由来する木材のみを受領および加工し、インドネシアが輸出するすべての製品が検証可能な供給源まで追跡できることを保証するもので、厳格な加工・流通過程管理を課しています。インドネシア政府は2011年4月、森林法の施行・ガバナンスおよび貿易(FLEGT)に関する行動計画のもと、欧州連合(EU)と自主的二国間協定(VPA)に調印しました。SVLKはこの自主的協定を基本に制定した、インドネシアから供給される木材の合法性を保証するシステムです。つまり、SVLK認証を取得したインドネシア企業は、新たな欧州連合木材規制(EUTR)の規制にも合致することになります。EUとインドネシア間のこのVPA協定は、2013年に運用が開始される予定です。

この度、今年7月以降すでに認証を取得しているAPPの8工場に続いて、9番目となるピンド・デリ・ペラワン工場が本認証を取得し、2013年1月末までに全工場で認証を取得するという当初の計画より早く目標を達成しました。

APPの持続可能性およびステークホルダー担当役員のアイダ・グリーンベリーは「100%の法令順守はこれまで常に当社が目標としてきたものであり、この度の全工場SLVK取得達成を大変嬉しく思います。米国やEU諸国でも議論されているように、市場はすべての製品が検証可能で追跡可能な合法的供給源に由来することへの保証を求めているのです。当社は合法性に関するこうした要求に応えると共に、今春発表した当社の持続可能性ロードマップ ビジョン2020に詳述されているように、サプライチェーンでの森林破壊を2015年までに根絶するという積極的な環境経営計画の実施を進めています」と語りました。

林業省林産物加工・販売局長官のスドゥハルト工学博士は次のように述べています。「SVLKは国家の木材合法性基準として、すべてのインドネシア製木材製品が合法的供給源まで追跡可能であることを世界市場に対して保証しています。我々の基準は国際的に認められており、世界各国に向けた我が国の製品の輸出を促進するものです。複数のステークホルダーの皆様によるご支援がなければこれは実現できませんでした。APPには当初からこの計画に対して強力に支持していただきました。同社のすべての工場が認証を取得したことに、お祝いを申し上げます」

インドネシアのSVLK認証基準は、政府、業界、市民団体、学会など、複数のステークホルダーが参加し、数年におよぶ討議を通じて策定されました。認証は国立認定委員会(KAN:National Accreditation Committee)により授与され、市民団体や林産業界の専門家で構成された林業独立監視ネットワークにより独立した監視が実施されます。

APPインドネシアについて:

アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)は、インダ・キアット紙パルプ会社、ピンド・デリ紙パルプ会社、チウィ・キミア製紙会社、ロンター・パピルス紙パルプ会社、エカマス・フォルトゥナなど、インドネシアにある複数の工場で生産されている紙製品の総合ブランドです。APPはインドネシアに本社を置き、世界120ヶ国を超える国々で製品を販売しています。APPの生産設備の大部分はLEIPEFCによる加工・流通過程認証を取得しています。

APPは、ギアム・シアク・ケチル-ブキット・バツにある178,000 ヘクタールの生物圏保護区、106,000 ヘクタールのセネピストラ保護区など、多くの大規模な環境保全取り組みを支援しています。両保護区はスマトラ島リアウ州に位置しています。APPによる野生生物保全取り組みには、他にもカリマンタンでのクタイ・オランウータン・プログラムや、ウジュン・クロン国立公園でのジャワサイ保護への支援などがあります。

APPの持続可能性ロードマップ ビジョン2020:

2012年6月5日、アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループは、次の10年とその先を見据えた持続可能性ロードマップ ビジョン2020を発表しました。これは、環境パフォーマンスのさらなる改善や、生物多様性の保護、地域社会の権利保護に対するAPPの誓約をさらに拡大するものです。APPはこの過程で、持続可能性ロードマップに記載された目標に沿って、その進捗状況を透明性を持って定期的に報告することを約束しました。主要目標の中には、2015年までに植林木への依存度を100%とすることや、2020年までにパルプ材供給会社の100%が持続可能な森林管理(SFM)認証を取得することなどがあります。

このロードマップの土台となるのは、責任ある原料調達と加工方針(RFPPP)です。そのため、事業全体の保護価値(HCV)や、伝統的市民権の保護が不可欠な要素となります。APPが着手したこの計画は、当社の持続可能性目標の達成を目的とする、NGO、政府、お客さま、地域コミュニティーの参加を含めた、複数のマルチステークホルダーによる取り組みを反映しています。詳細については、下記ウェブサイトをご参照ください:

www.rainforestrealities.comwww.asiapulppaper.com





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寺崎 孝穂
Tel: 03-5217-1256
Email: t-terasaki@appj.co.jp
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田中 彩
Tel: 03-3264-6701
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