ミャンマーから札幌市円山動物園へ、アジアゾウ4頭を輸送しました!

プレスリリース発表元企業:株式会社阪急阪神エクスプレス

配信日時: 2018-12-07 19:30:00

ゾウキャンプ地での檻入れ

新千歳空港での貨物機からの取り下し

空港上屋での搬出(提供:札幌国際エアカーゴターミナル株式会社)

阪急阪神エクスプレスは、11月29日~30日に掛けて、ミャンマーのゾウキャンプから、アジアゾウ4頭を札幌市円山動物園へ輸送しました。

札幌市円山動物園では、2007年にアジアゾウの「花子」が死亡して以降、絶滅危惧種の保存と環境教育の推進を目的としてアジアゾウの導入計画を進めていましたが、2014年にミャンマー政府と札幌市との基本合意が整い、「動物交換プログラム」に基づき今回の輸送が実現しました。

今回輸送されたのは、オス1頭(10歳)とメス3頭(27歳、15歳、5歳)。当社ミャンマー現地法人が11月29日にヤンゴン動物園の森林内飼育場からヤンゴン空港まで陸送し、チャーター手配の貨物専用機で 30日の早朝06:14(現地時間)にヤンゴン空港を出発、同日 15:09(日本時間)に新千歳空港に到着しました。4頭は空港での検疫と輸入通関を経て同日21:00に札幌市円山動物園に到着、一日半の長旅を終えて同日23:30に無事ゾウ舎への搬入が完了しました。
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左から、ゾウキャンプ地での檻入れ、新千歳空港での貨物機からの取り下し
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左から、空港上屋での搬出(提供:札幌国際エアカーゴターミナル株式会社)、夜間のゾウ舎搬入(提供:札幌市円山動物園)


【輸送にかける思い】
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阪急阪神エクスプレス(ミャンマー) 陰山嘉宏
Hankyu Hanshin Express (Myanmar)Co.,Ltd Sales Manager

今回の輸送ではミャンマー側で輸出を担当しました。1年に及ぶプロジェクトでしたが、積込み場所であるゾウのキャンプ地や道路状況の下見から始まり、関係省庁との折衝や書類のアレンジなど、在ミャンマー日本大使館のご協力も頂きながら調整に追われる毎日でした。フライト当日もヤンゴン空港滑走路の緊急補修工事という想定外の事態が発生し、フライトが4時間近く遅れる結果となりましたが、関係各所のサポートとご理解の下、どうにか臨機応変に対応することができました。ミャンマースタッフ一同、北の大地でのゾウたちの健康と幸せを心よりお祈り申し上げております。


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阪急阪神エクスプレス 動物輸送チーム 鈴木卓也
(阪急阪神エクスプレス 東日本営業本部 輸入営業部 営業一課 副課長)

今回のプロジェクトでは、事前の打合せと輸送当日のヤンゴン空港までの立会いでミャンマーに2回出張、輸送直前の 2カ月間は寝ている間もプロジェクトのことが頭から離れないほどでした。日本側でも検疫やワシントン条約、免税関係など書類の手配は多岐に渡りますが、加えて「防寒対策」が大きな課題でした。ゾウが検疫・通関の為待機する空港内輸入上屋の大型テント内を予めジェットヒーターで暖めるとともに、検疫所・税関のご協力を頂き、輸入許可までのリードタイムを最大限短縮しました。
円山動物園までのトラック輸送では、檻に毛布と防水シートをかぶせ荷台を幌で覆って採暖し、檻にはモニター付き温度計を設置し+5℃を切らないよう運転席から随時確認、ミャンマーから足掛け2日を経て深夜にゾウ舎搬入を終えた時には心底安堵しました。予期せぬ事態もありましたが、関係各所の皆様には心より感謝申し上げます。阪急阪神エクスプレスは、これからも輸送を通じて世界の動物繁殖プロジェクトを支援し、生物多様性の保全に協力して参ります。



阪急阪神エクスプレス https://www.hh-express.com/jp/

リリース https://www.hankyu-hanshin.co.jp/file_sys/news/6469_094827bb56819a56180a1251ddf8054ec9c2320f.pdf

発行元:阪急阪神ホールディングス
大阪市北区芝田1-16-1



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