ISACAの調査:自組織のAI導入のセキュリティーに自信がある技術プロフェッショナルは10人中わずか4人

プレスリリース発表元企業:ISACA

配信日時: 2018-09-21 20:08:00

ISACAの調査:自組織のAI導入のセキュリティーに自信がある技術プロフェッショナルは10人中わずか4人

デジタル変革バロメーター調査から、AIのプラスの可能性を活用し、悪意のある攻撃のリスクを低減するには、セキュリティー向上が必要なことが判明

(米イリノイ州シャンバーグ)- (ビジネスワイヤ) -- ISACAが実施した第2回年次デジタル変革バロメーター調査によれば、人工知能(AI)の導入に対する企業の関心が高まっているにもかかわらず、AIと機械学習を基盤とするシステムのセキュリティーを正確に評価できる自信がある組織は、わずか40パーセントでした。

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ISACAの2018年デジタル変革バロメーターは、最も影響を及ぼす技術やデジタル・リテラシーを備えるリーダーが与えるプラスの影響など、企業のデジタル変革に対する取り組みを調査。(画像:ビジネスワイヤ) ISACAの2018年デジタル変革バロメーターは、最も影響を及ぼす技術やデジタル・リテラシーを備えるリーダーが与えるプラスの影響など、企業のデジタル変革に対する取り組みを調査。(画像:ビジネスワイヤ)

これは、悪意のある方法でトレーニングされたAIが深刻な結果を招く可能性があることを考慮すると、とりわけ注目すべき点です。調査回答者は、今後5年間に最も大きな脅威となるAI攻撃として、ソーシャル・エンジニアリング、メディア・コンテンツの操作、悪意のあるデータの混入を挙げています。

AIと機械学習は引き続き、組織に変革的価値をもたらす可能性が最も高い技術の1つとして上昇しています。2017年と2018年のデジタル変革バロメーターでは、いずれも2位にランクされていますが、2017年は首位のビッグデータとの差が18ポイントであるのに対して、2018年はわずか3ポイントと、その差を大きく縮めています。AIの知覚価値が継続して高まるにつれ、AIの導入を計画する組織の割合も増えており、2017年と比べて35パーセント増加しました。

ISACA取締役会長兼NACD取締役リーダーシップフェローのRob Clyde(CISM)は、次のように述べています。「企業は、AIの安全対策を講じることができる熟練したスタッフを確保するために、投資する必要があります。AIが進化するにつれ、自動運転車や、都市部の交通を緩和できるように設計されたAIシステムが普及するでしょう。そのため企業は、AIが人々に危害が及ぼすような行動を起こさないと保証できることが必須となります。」

仮想パーソナルアシスタントや詐欺検出など、現在のAIの一般的な用途のほか、医学研究の加速、収穫量の向上、法の執行機関による事件解決の支援など、AIと機械学習がさまざまな業界で画期的成果を上げることに、大きな期待が寄せられています。しかし、こうした進歩が急展開しているため、セキュリティーの脆弱性や倫理的影響に対処するための安全対策を講じることができるように、組織が専門知識を培うのは往々にして困難です。

AIと機械学習は、ビッグデータおよびパブリック・クラウドと共に、変革的価値を約束する技術として先頭に立っていますが、これらの技術は組織内で最も抵抗に直面している技術の上位5件に含まれています。最も抵抗が大きいのは、パブリック・クラウドでした(52パーセント)。

調査対象となったISACAの世界中の企業技術プロフェッショナルの会員5847人は、現時点で現実的というよりは過剰宣伝であると思われる新興技術も特定しました。実務者が今から1年間に自社で導入されると予想している技術の上位3件は、ビッグデータ、AIと機械学習、パブリック・クラウドでした。一方、自組織でブロックチェーンが導入されると予想している人はわずか12パーセント、拡張・仮想現実はわずか6パーセントでした。

組織はデジタル変革を精力的に追求

革新と効率化を促進すべく、デジタル変革に取り組んでいる企業は、10社のうち9社(91パーセント)に上りましたが、多数の企業(64パーセント)は新興技術と未熟な技術を統合しようとする中で、課題に直面していました。

しかし、新興技術を導入している企業は、その労力が報われています。ISACAのデータは、そうした最前線の取り組みでの組織の進捗具合、変革的技術に対する組織の理解と導入の程度、デジタル・リテラシーの影響、世界中のさまざまな業界における取り組みの状況について探っています。

AIのような新興技術の場合、デジタル・リテラシーを備えたリーダーの存在が、知覚リスクの低減と相関関係にあり、新興技術の導入の意思決定における鍵となっています。

ISACAが昨年行った調査では、経営幹部がデジタル・リテラシーを備えているという回答者はわずか53パーセントでした。2018年もその数値は横ばいで、54パーセントでした。企業のリーダーがデジタル・リテラシーを備えている場合、新興技術の導入に対する抵抗が少ないなど、組織が受ける恩恵を考慮すると、状況が改善されていないのは懸念を与えます。

ISACAの世界的なデジタル変革バロメーター調査は、ISACAの会員5847人を対象に、2018年第1四半期に行いました。調査結果は、www.isaca.org/digital-transformation-barometerをご覧ください。

ISACAについて

間もなく50周年を迎えるISACA®isaca.org)は、個人と企業が技術のプラスの可能性を実現できるように支援する国際団体です。ISACAは専門家に、キャリアを向上させ、組織を変革する知識、資格、教育、コミュニティーを提供しています。

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Kristen Kessinger, +1.847.660.5512
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