世界中で10億人近くが睡眠時無呼吸症を患っていると世界の睡眠専門家らが推定

プレスリリース発表元企業:ResMed

配信日時: 2018-05-24 00:06:00

世界中で10億人近くが睡眠時無呼吸症を患っていると世界の睡眠専門家らが推定

研究者らは16カ国における罹患率の調査結果を、世界保健機関および国連人口予測のデータと合わせて分析

(サンディエゴ)- (ビジネスワイヤ) -- レスメド(NYSE: RMD、ASX: RMD)が今週のATS 2018国際大会で発表した新しいデータ解析の結果は、睡眠時無呼吸症の患者が世界で9億3600万人以上に達していることを示していますが、この人数は過去の推定値より10倍近く大きいものです。

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Woman wearing CPAP, the gold standard treatment for sleep apnea (Photo: Business Wire) Woman wearing CPAP, the gold standard treatment for sleep apnea (Photo: Business Wire)

「閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)の世界的罹患率」(Global Prevalence of Obstructive Sleep Apnea (OSA))と題された研究は、この慢性の睡眠関連呼吸障害が及ぼす影響の範囲を明らかにすべく、一流の研究者から成る国際的なパネルが実施しました。OSA罹患率の以前の推定値(1億人)は、2007年に世界保健機関が当時活用できた手法とデータを使用して行った研究に基づくものです。今回の最新研究は、OSA発見技術の改善と、世界の他の地域からの過少報告された統計値の分析により、OSAの罹患者が以前確認された数よりもはるかに多いことを示しました。

レスメドのメディカルアフェアーズ担当バイスプレジデントで本研究主任のアダム・ベンジャフィールドは、次のように述べています。「今回の研究とその知見は、睡眠時無呼吸症の研究における新事実を明らかにするもので、公衆衛生の重要な問題が非常に過少報告されていたことを示しています。この新研究は、OSAの診断と治療についての意識向上が世界的に必要であることを示しています。」

睡眠時無呼吸症は、人々が睡眠中に呼吸を止める原因となる慢性疾患です。身体は窒息を防ぐため、呼吸をするように脳から刺激を受けますが、一般的に本人はまったく気づきません。このサイクルは一晩に何百回も繰り返される場合があり、正常な睡眠パターンを乱します。OSAに伴って生命を脅かす疾患には、日中の慢性的な疲労から心疾患、脳卒中、2型糖尿病、うつ病などがあります。これまでの研究では、未診断の睡眠時無呼吸症が、関連する生産性損失、交通事故、職場での事故の結果、米国単独で1500億ドル近い損失をもたらしていることが示されていますが、総罹患率が高ければこの経済影響はさらに大きくなります。

レスメドの最高医学責任者(CMO)であるCarlos M. Nunez(M.D.)は、次のように述べています。「本研究により、睡眠がいかに健康全般に影響を与えるかについて、医師は患者に説明しようと思うはずです。またより多くの人々が、『自分またはベッドパートナーはこの病気にかかっていないだろうか』と自問を促されるはずです。睡眠時無呼吸症を患っている人はそのことを認識していない場合が多いので、睡眠時無呼吸症がもたらしている慢性的な疲労や、さらに有害な長期の健康リスクを軽減するために打てる対策があることを認識していません。そして睡眠時無呼吸症は、これまで考えられていたように単なる高齢者、肥満男性の病気ではありません。あらゆる年齢、民族や人種、健康状態の人々が患い、一方の性に限られたものではありません。実際、睡眠時無呼吸症と新規に診断された患者の半数近くは女性です。」

本研究について

2007年に世界保健機関(WHO)は1億人以上がOSAを患っていると推定しましたが、この数字は確固たるデータに基づいていないことを認めています。

「成人における閉塞性睡眠時無呼吸症の世界的罹患率:現在利用可能なデータを使用した推定」(Global Prevalence of Obstructive Sleep Apnea in Adults: Estimation Using Currently Available Data)と題された今回の新研究の目的は、成人における世界的なOSA罹患率を推定することです。研究者らは、客観的な睡眠検査に基づく罹患率の論文が発表されている16カ国を特定し、それらの研究結果を、罹患率がこれまで過小定量されていた地域に当てはめました。データを再検討した後、世界の年齢30~69歳の成人人口を使用し、外挿法により推定を行いました。罹患率の統計値を各国の人口に対し、性別と肥満度指数(OSAの主要なリスク因子)に基づいて当てはめました。OSA罹患率は、無呼吸低呼吸指数により測定した疾患重症度に基づき推定しました。

レスメドが招集した専門家には北米、南米、欧州、アジア太平洋の代表が含まれます。

レスメドについて

世界有数のコネクテッドヘルス企業であるレスメド(NYSE: RMD、ASX: RMD)は、500万台以上のクラウド接続デバイスを日常的な遠隔患者モニタリングに供しており、一息ごとによりよい毎日を過ごせるようにしています。当社の受賞歴のあるデバイスとソフトウエアソリューションは、睡眠時無呼吸症、慢性閉塞性肺疾患、その他の呼吸器疾患の治療と管理に役立ちます。社員6000人の当社チームは、患者の生活の質を高め、慢性疾患の影響を低減し、医療費を節約すべく、懸命の努力を120カ国以上で行っています。ResMed.com

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