「石油の可採年数は減らないが安い石油は枯渇している」【ドットコモディティ】

プレスリリース発表元企業:ドットコモディティ株式会社

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https://commodity-board.com/2011/05/futures-magazine.html

(9/5 更新)
不思議と報道されていないが、いま石油の価格が高騰している。ハイブリットカーが売れに売れているのは賢い日本人がガソリン高に対応しようと考えているからであるが、将来的に石油高・ガソリン高が加速すると想定される中、これからはハイブリットカーから更に時代は変遷して電気自動車への乗り換えが加速することになりそうだ。

ガソリン価格を決定するのは言うまでもなく原油の価格である。日本の輸入原油は中東産であり、ドバイ原油やオマーン原油の価格などが指標になるのだが、更にその中東産原油を先導するのが米国の原油価格である。米国原油はWTI(West Texas Intermediate テキサス州西部とニューメキシコ州南東部で産出する低硫黄の軽質原油のこと)という。

このWTIは今年6月にバレル77.28ドルまで値下がりしていたが、7月と8月の上昇で8月23日に一時98.29ドルまで値上がりして100ドルに接近した。いったん8月下旬は上昇が止まったが、9月に入って再び上昇に転じて100ドルを突破してきそうな雲行きである。

近年、原油価格は値上がりしやすい需給構造となってきている。中国というエネルギーの巨大市場が誕生した一方、それに石油の供給が十分ではないからだ。しかも、大手産油国サウジアラビアは最近の無理な増産で石油資源の枯渇化に拍車がかけられ、今後、来年以降は急速に産油量が減少することは避けられない見通しである。

そもそも論で、石油資源は十分に足りており、無くならないという論調がある。この根拠は、石油の埋蔵量が減らず、それによって石油を掘り出すことのできる生産可能量が減っていないためだ。石油の可採年数はずっと昔から30年と変わっていない。「石油がもう無くなるみたいですよ・ピークオイルですよ」と叫ばれてからも、一向に可採年数は少なくならず、30年のままである。事実、石油鉱業連盟が報告している「世界の石油・天然ガス等の資源に関する評価」などの報告書で見ても、可採年数は33年と記されている。

可採年数が減るどころか増えているのは、新しい油田が発見されていること、あるいは技術の発達で採掘可能な範囲が広がっているためである。ただし、地球のマグマに近いところまで、どこまでも深く掘れば石油は出てくるだろうが、深く掘れば掘るほど生産コストは飛躍的にアップする。海洋油田も同じことである。

従って、可採年数を言う場合、単に増加しているとするのではなく、「高い原油は新しく見つかる場合もあるが、これまでのような安い石油は無くなっているのです」と一言、説明を加える親切心が無いと、真実が隠されてしまうのである。

(※)オンラインの商品マーケット解説番組「Commodity online .tv」は、毎日、お昼12:30から放映しています。http://commodityonlinetv.com/
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(本レポート筆者のご紹介)
「小針秀夫氏」
トーキョートレーダーズタイムズ代表取締役
東京工業品取引所日報編集長を経て、2001年にトーキョートレーダーズタイムズを設立。
現在は「コモディティ・ジャーナリスト」として各メディアで活躍中。

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<会社概要>
会社名 : ドットコモディティ株式会社(http://www.commodity.co.jp/
所在地 : 東京都渋谷区恵比寿1-21-8 セラ51 ビル6F
代表者 : 舟田 仁(じん)
資本金 : 18 億9,999 万円
事業内容:
1、商品先物取引法に基づく、商品デリバティブ取引およびそれに付随する業務
2、金融商品取引法に基づく、金融商品仲介業務およびそれに付随する業務
3、システム提供サービス及び上記1、2に付随するサービス提供業務



【付帯情報】
・「石油の可採年数は減らないが安い石油は枯渇している」
http://itm.news2u.net/items/output/102769/1


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