「バージニア アッシュバーン 3 (VA3) データセンター」を提供開始

プレスリリース発表元企業:NTTコミュニケーションズ株式会社

配信日時: 2018-03-20 11:00:00

NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、米国のグループ会社RagingWire Data Centers(以下、RagingWire)を通じて建設した「バージニア アッシュバーン 3 (VA3) データセンター」の提供を本日より開始します。あわせて、同一敷地内に2019年6月の提供開始に向けて「バージニア アッシュバーン 4 (VA4) データセンター」の建設を開始します。
両データセンターは、米国の東海岸バージニア州アッシュバーンに立地し、各々サーバールーム面積約10,400m2(4,000ラック相当)、電力供給容量16MWを提供します。


1. 背景
全世界のデータセンター市場の40%以上を占める米国では、活発なICT産業や企業のクラウド利用など、ICT環境のアウトソース拡大が続いています。
NTT Comは、米国において11拠点のデータセンターを提供中であり、RagingWireは、そのうち東海岸のバージニア州アッシュバーンに2拠点、中西部のテキサス州ダラスに1拠点、西海岸のカリフォルニア州サクラメントに3拠点のデータセンターを展開していますが、今回、東海岸におけるお客さまの需要に継続的にお応えするため、VA3の提供を開始するとともに、VA4の建設を開始します。
[別紙1]米国のデータセンター
https://www.atpress.ne.jp/releases/152287/att_152287_1.pdf

・「バージニア アッシュバーン 3 (VA3) データセンター」の外観イメージ
https://www.atpress.ne.jp/releases/152287/img_152287_1.jpg


2. データセンターの概要、特長
バージニア州北部は、高信頼かつ低価格な電力供給、豊富なネットワーク接続事業者、ハイウェイや空港などの充実した社会基盤、税制面での優遇など、データセンターを建設する環境が揃っており、米国でもトップクラスのデータセンターが集結しているエリアです。両データセンターは、ワシントン・ダレス国際空港から車で約10分の利便性の高い立地にあり、地上2階建てのデータセンター専用ビルにて、「Nexcenter(TM)」(※1)ブランドの下、コロケーションサービスを提供します。

(1) 充実した機能と柔軟性
両データセンターは、NTT Comの「Nexcenter(TM)」が独自に定める300項目以上のグローバル統一設備・運用基準に準拠し、電力・空調・通信設備の冗長化に加え、テロにも強い強固なセキュリティを提供します。
ネットワークは、3ルートで引き込まれたファイバーにより、NTT Comを始めとする多数の通信事業者やクラウド事業者と接続するキャリアニュートラルな環境により、高い可用性、耐障害性、広帯域容量を確保できます。また、両データセンターは、RagingWireが保有する米国内の各データセンター間を完全冗長で結ぶ「キャンパス・コネクト」サービスで接続されます。これにより、お客さまは、安全かつ迅速にディザスタリカバリ、ロードバランシング、バックアップ、レプリケーションを実現できます。
電力供給は、RagingWireが特許取得済の2N+2(TM)アーキテクチャをさらに進化させ、お客さまのシステムや予算に合わせて、N+1、N+2構成など、さまざまなオプションを提供します。さらに、必要なスペースや電力は、お客さまのシステム拡張に柔軟に対応して、モジュラー化されたスペース単位でタイムリーに提供されます。
このように充実した機能と柔軟性を提供する両データセンターは、ミッションクリティカルな金融機関、IT・テクノロジー企業、通信事業者などのお客さまに最適です。

(2) 効率的なデータセンター設計により低コスト/グリーン化を推進
RagingWireは、電気設備、空調設備や通信設備などの構築・運用を自社で対応可能なライセンスを保有し、専門の主任技術者を多数擁していることから、より高品質な設備を低コストでお客さまに提供することが可能です。
空調機は、最新のモジュラータイプの空冷式システムを採用し、間接外気冷房システムの導入により、高水準な省エネを実現するとともに、従来の大規模な水冷式空調システムでは難しかった、お客さまのシステム拡張に合わせて無駄のない柔軟かつ迅速な拡張が可能です。また、RagingWireが開発したデータセンター設備管理システムN-Matrix(R)を導入しており、リアルタイムで電力使用状況の監視や設備の冷却を自動管理するなど、効率的な設備管理を実施します。加えて、米国環境保護庁(EPA)が定める「ENERGY STAR」認定を受けた設備の採用などにより、低コスト運用を実現し、米国グリーンビルディング協議会による「LEED GOLD」認証にも対応した環境配慮型のデータセンターを提供します。

(3) 各種認証に準拠した安全かつ豊富な運用サービス
両データセンターは、クレジットカード業界のグローバルセキュリティ基準である「PCI DSS」、米国連邦情報セキュリティマネジメント法に基づく情報保護ガイドライン「FISMA」や米国医療情報保護ガイドライン「HIPAA」に準拠するほか、「SSAE16/ISAE3402」による内部統制に関する有効性証明書を取得します。またオンサイトスタッフによる各種マネージドサービスやリモートハンドサービスなど、安全かつ豊富な運用サービスを提供します。敷地内には、BCPオフィスとして利用が可能なレンタルオフィス(約4,800m2)のほか、会議室、各種アメニティ施設も備えます。

[別紙2]「バージニア アッシュバーン 3 (VA3) データセンター」の標準仕様(VA4も同等)
https://www.atpress.ne.jp/releases/152287/att_152287_2.pdf


※1:「Nexcenter(TM)」は、NTT Comのデータセンターサービスブランドです。
世界20以上の国・地域の140拠点以上で、高品質データセンターサービスを提供しています。


(参考) RagingWire社について
RagingWire社(本社:米国 カリフォルニア州サクラメント、CEO:Doug Adams)は2000年に設立し、米国でデータセンターサービスを提供する、米国における業界のリーダーです。Polycom社やNVIDIA社などICT企業を中心に約200社以上に対する高品質サービスの提供実績があります。2018年1月にNTT Comが完全子会社化しました。


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