クリントン元大統領が世界患者安全・科学・技術サミットの締めくくりとしてヘルスケア分野のリーダーらを聴衆に講演

プレスリリース発表元企業:Patient Safety Movement Foundation

配信日時: 2018-03-02 16:33:00

クリントン元大統領が世界患者安全・科学・技術サミットの締めくくりとしてヘルスケア分野のリーダーらを聴衆に講演



(ロンドン)- (ビジネスワイヤ) -- クリントン元大統領がいま合衆国大統領の職にあったとしたら、医療をどのように改革するでしょうか。この質問は、欧州麻酔学会と共催した第6回年次世界患者安全・科学・技術サミットで、第42代合衆国大統領のクリントン氏がヘルスケア分野のリーダーらと会合した際に回答した多くの質問の1つです。クリントン元大統領の魅力的な基調講演と、英国のジェレミー・ハント保健大臣およびパリッシュ医療センター看護担当バイスプレジデントのエドウィン・ロフティン氏に対する特別人道賞の授与などが、世界患者安全・科学・技術サミット第2日のハイライトとなります。

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President Bill Clinton sat down for a question and answer session with Joe Kiani on Day Two of the 6 ... President Bill Clinton sat down for a question and answer session with Joe Kiani on Day Two of the 6th Annual World Patient Safety, Science & Technology Summit, Co-Convened by European Society of Anaesthesiology. (Photo: Business Wire)

医療の専門家や最高経営責任者(CEO)、患者支援者が一堂に会して、患者安全に関する最新の課題に取り組みました。注目のパネル討論では、増大する不必要な帝王切開分娩の削減による乳児死亡の根絶や、医療過誤を防ぐための医療機器と情報システムの相互運用性を今後の医療技術によって実現するための方法について、議論が行われました。

クリントン元大統領が基調講演

総立ちの盛大な喝采に迎えられて入室したクリントン元大統領は、参集者に対し、病院での予防可能な死亡を根絶するために総力を積み重ねることへの傾注を要請し、これらの活動がこの先の多くの世代に対してより良い未来を約束するだろうと述べました。

元大統領は次のように講演を始めました。「私は十分長生きしたので、いかなる試みにも永久的な勝利も永久的な敗北も存在しないことを知っています。知るべきは、選択および命という永遠の贈り物だということに尽きます。」

またCEOから医療専門家や患者支援者まで、ヘルスケア分野のあらゆる側面にかかわっている人々に対して、各自の活動の結果に着目するよう励ましました。「私たちが行っていることはすべて、他者にもう1日の命というささやかな贈り物を与えた時により大きな意味を持ちます。」

世界保健機関の事務局長であるテドロス博士のメッセージに付け加える形で、クリントン元大統領は参加者に対し、予防可能な被害を根絶するという真剣な仕事を継続し、この運動を発展途上国へと広げることに貢献するため活動に目を向け始めるよう促しました。元大統領は基調講演を終えると腰かけ、患者安全運動財団創設者のジョー・キアニと共にステージでの質疑応答セッションに応じました。元大統領は米国のヘルスケア産業の状況、保険会社、さらには自分が現職の大統領であったら何をするかについても議論しました。

クリントン元大統領は次のように説明しています。「医療関連の予算は、最も大きな問題が存在するところと、最も大きな成功の機会が存在するところを中心に編成すべきであると私は思います。この点について私たちはいくらか前進を遂げましたが、医療関連の他の予算、すなわちメディケア、メディケイド、VA(退役軍人省)の予算に目を向けると、それらは大部分が一般市民を対象として編成されています。それは表面的には良いことです。ただし、より大きな成功の機会、例えば病院での早死に関連した機会を逃していることを知れば、そのように予算を編成すべきと考えます。」

麻酔学が先導

サミットの共催者である欧州麻酔学会のStefan de Hert会長が、周術期の安全性を検討課題として第2日の口火を切りました。麻酔学の分野は患者安全が徹底的に向上しています。過去25年間で、麻酔と関連した死亡は5000件に1件からなんと30万件に1件まで減ったのです。De Hert教授は麻酔分野における安全と、周術期ケアにおける麻酔科医の決定的に重要な役割について力説しました。

De Hert教授は、最高水準の安全を達成するためには、カスタマイズされたケアが重要で、実用的なツールを提供するための適切な財源と人的資源が必要であると強調しました。教授は患者安全の向上に何が必要であるかという点に関する欧州共通の考え方として、「麻酔学の患者安全に関するESA-EBAヘルシンキ宣言」を取り上げ、すべての麻酔科医がそれぞれの業務に含めることができる実用的ステップを推奨しました。

ジェレミー・ハント閣下とエドウィン・ロフティン氏が患者安全運動の人道賞を受賞

サミット第2日の最後に、患者安全の分野で最近最も活躍した方々に毎年与えられる人道賞の授与が行われました。今年の人道賞は、ボー・バイデン氏とスティーブン・モロー氏の公共奉仕への影響と献身の記憶をたたえるものとなりました。

ボー・バイデン氏はデラウェア州司法長官として、そして陸軍州兵として人生を公職に捧げました。バイデン氏は司法長官として、他の人々、特に子供の安全のために一生を捧げました。バイデン氏に敬意を表して、初のボー・バイデン人道賞がジェレミー・ハント閣下に授与されました。ハント大臣は、患者安全が自分の仕事の中核を成すものであることを証明しました。大臣が創設した患者安全法制はNHSの病院における予防可能な死亡の根絶で世界に先駆けるもので、世界に模範を示しました。

患者安全運動財団創設者のジョー・キアニ会長は、次のように述べています。「ジェレミー・ハント氏は2013年以来、英国国民保健サービス(NHS)の下で、患者安全を向上させ、公開性と透明性の文化を創出すべく、たゆまず働いてきました。大臣の主導の下、英国のNHSは医療制度として初めて、予防可能な死亡の個々の病院ごとの件数を3カ月ごとに報告・公表し、予防可能な死亡を根絶する過程で得た重要な知識と改善点について毎年報告するようになりました。医療過誤に対する独立調査の導入に関する大臣の取り組みには、医療研究品質庁(AHRQ)が開発したCANDORプログラムの構成部分があります。同プログラムは、患者安全にかかわる深刻な事故を約65%削減することが証明されています。」

「ハント大臣は2017年に、医療過誤が発生した場合に責任を転嫁するのではなく、対策を追求するための完全に独立した調査機関を初めて設立することになった法案を支持・推進しました。患者とその家族を守ろうという大臣の情熱は英国の国境を越えるものでした。ハント大臣は患者安全に関する世界閣僚会議を創設し、世界中で毎年300万件以上発生している予防可能な死亡の原因となっている患者安全の諸問題について学習・行動・解決に取り組むため、世界各国の保健担当大臣を招きました。第3回患者安全に関する世界閣僚会議は今年の4月中旬に東京で開催されます。ハント大臣は2018年サミットの第1日に、患者安全に関するNHSの新たな画期的対策を発表しましたが、それは英国で毎年2万2000人の命を救うと予想されるものです。」

2つ目の人道賞はスティーブン・モロー氏の名を冠したものですが、氏は生前にオレンジ郡セント・ジョセフ病院のCEO、患者安全運動財団の理事を務めていました。モロー氏は仕事を通じて、または自分の時間を割いて、他者を助けることに専心していました。氏はがん、心血管疾患、整形外科における有名な卓越拠点の整備を主導する職責を担い、病院における予防可能な被害の根絶を不屈に訴えた方でした。初のスティーブン・モロー人道賞はパリッシュ医療センター(フロリダ州)の看護担当バイスプレジデントであるエドウィン・ロフティン氏に授与されました。

「ロフティン氏が患者安全運動に初めてかかわったのは2016年ですが、氏とパリッシュ医療センターは大きな熱意をもって運動に加わりました。同医療センターはその当時、医療過誤を削減することが証明されているプロセスの導入に関する誓約をあまりにも多く行ったため、当財団のスタッフはそれが何かの間違いだったと思っていました。しかしロフティン氏と話した際、氏の反応は『これらの誓約すべては行わない理由がありますか』というものでした。」

ロフティン氏は、病院における個人と家族を中心に据えたケアを培ったことで知られ、APSSのすべてを導入した米国初の病院になるためのパリッシュ医療センターの活動を主導しました。同センターは今年、患者安全の活動への傾倒ぶりが評価され、患者安全運動財団から「5つ星病院」のランクを授与された世界初の病院となりました。同医療センターは、医療過誤が致命化的になるのを防ぐことが知られているPSMFプロセスのすべてを導入しています。詳細情報については、www.patientsafetymovement.orgをご覧ください。

患者安全運動財団について:

毎年、米国の患者20万人以上、そして世界で300万人が予防可能な要因により死亡しています。患者安全運動財団(PSMF)は、2020年までにこれら予防可能な死亡をゼロまで(0X2020)減らすべく、マシモ医療倫理・革新・競争財団の支援により設立されました。患者安全を改善するには、患者、医療提供者、医療技術企業、政府、雇用主、民間保険組織を含むすべての関係者の協働努力が必要です。PSMFは、すべての関係者と協力して実施可能なソリューションをもって問題に取り組みます。当財団は、世界患者安全・科学・技術サミットも開催し、世界最高の良心の一部を呼び集めて示唆に富む議論や現状打破に挑戦する新しいアイデアを交わします。患者安全運動財団は、患者安全の課題に対処するための具体的で影響力が大きいソリューションである「実施可能な患者安全ソリューション」を紹介し、自社製品の購入者にデータを共有するよう医療技術企業に促し、病院に「実施可能な患者安全ソリューション」を導入するよう呼び掛けることで、2020年までに予防可能な死亡の根絶に向けた活動を続けています。http://patientsafetymovement.org/

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連絡先
Patient Safety Movement Foundation
Tanya Lyon, (949) 351-2858
tanya.lyon@patientsafetymovement.org

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