日東薬品、2017年度 日本農芸化学会 関西支部技術賞を受賞 “乳酸菌コーティング技術”が評価

プレスリリース発表元企業:日東薬品工業株式会社

配信日時: 2017-09-27 13:30:00

医薬品の製造販売を手掛ける日東薬品工業株式会社(本社:京都府向日市、代表取締役社長:北尾 哲郎、以下:日東薬品)の研究成果が、このたび2017年度日本農芸化学会 関西支部技術賞を受賞しました。本受賞の「新たな乳酸菌コーティング技術の開発と食品への応用展開」は、株式会社ロッテ、京都大学との共同研究内容で、9月23日(土)に大阪で開催された日本農芸化学会 関西支部講演会 第500回記念市民フォーラムにて授賞式が行われました。

「日本農芸化学会関西支部」公式WEBサイト: http://kansai.jsbba.or.jp/

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/138749/LL_img_138749_1.jpg
関西支部技術賞受賞写真

乳酸菌のニーズは年々高まりをみせ、乳酸菌食品市場は拡大しています。しかしながら、生菌として乳酸菌が配合される食品は、常温で保存することが難しく、冷蔵保存が一般的です。また賞味期限も短く設定されていることが多いため、限られた製品でしか摂ることができませんでした。これら乳酸菌の弱点をカバーし、社会のニーズに応えるべく、シーンを選ばずに生きた乳酸菌を手軽に摂れる新たな製品の開発に挑戦しました。

乳酸菌の保存には水分が大きく影響します。そこで、防湿効果を高めるための技術の一つとして油脂コーティングがあり、今回、カカオ油脂を豊富に含むチョコレートに着目し、鋭意検討しました。その結果、チョコレートの粒子径を限られた大きさに揃えることで、乳酸菌を安定に保つことができました。さらに、防湿効果の向上によって、人工胃液に対する耐性も高まり、乳酸菌の本来持つ酵素活性も保つことを実験して確認しました。
現在、この技術はブレビス菌T001株を配合した“乳酸菌ショコラ”に応用され、株式会社ロッテより販売されています。


■受賞の概要
受賞者 :京都大学大学院農学研究科応用生命科学専攻 教授 小川 順
京都大学大学院農学研究科応用生命科学専攻 助教 岸野 重信
株式会社ロッテ 宇佐美クランク陽子
日東薬品工業株式会社 久 景子
受賞概要:「新たな乳酸菌コーティング技術の開発と食品への応用展開」
受賞対象業績:
Y.Yonejima,K.Hisa,M.Kawaguchi,H.ashitani,T,Koyama,Y.Usamikrank,N,Kishida,S.kishino,J.ogawa.BiocatalAgric Biotechnol,4(4),773-777(2015)


■会社概要
名称 : 日東薬品工業株式会社
代表者 : 代表取締役社長 北尾 哲郎
所在地 : 京都府向日市上植野町南開35-3
事業内容: 医薬品の研究開発、製造販売、機能性食品の研究開発
URL : http://www.nitto-pharma.co.jp/


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