雲州そろばんブランド 「ento(エント)」 誕生  奥出雲町の「雲州そろばん」の珠(たま)が、“ご縁”を結ぶアクセサリーに!

プレスリリース発表元企業:奥出雲町

配信日時: 2017-03-09 16:55:52

伝統産業をアイディアで活性化 地元企業とのコラボレーションによる地方創生プロジェクト ネックレスやブレスレットなど、第一弾プロトタイプ16点を本日初公開

島根県奥出雲町(町長: 勝田康則)は、町の名産品「雲州そろばん」を使った新しい商品ブランド「ento(エント)」の発表及び第一弾プロトタイプ16点のお披露目を、2017年3月9日(木)島根県庁で行いました。



[画像1: https://prtimes.jp/i/24189/1/resize/d24189-1-980614-4.jpg ]

[画像2: https://prtimes.jp/i/24189/1/resize/d24189-1-317366-5.jpg ]

[画像3: https://prtimes.jp/i/24189/1/resize/d24189-1-967329-6.jpg ]

[画像4: https://prtimes.jp/i/24189/1/resize/d24189-1-853085-7.jpg ]


 本町では、2016年4月に地方創生加速化交付金事業の「神話とたたらの郷 奥出雲のしごとづくり~伝統産業・観光産業の振興事業~」が採択を受け、現在、たたらを中心とし、和鉄を活用した新商品開発やたたら製鉄に関連した観光振興事業など様々な事業に取組んでいます。その中の1つの事業として「たたら製鉄に関する伝統産業の再生支援」があり、国内で唯一受け継がれている「たたら製鉄」から派生した伝統的工芸品である「雲州そろばん」の産業再生に取組み、算盤産業再生プロジェクトを立ち上げました。一つ目は、「プロトタイプ開発」で新しい算盤のカタチと新分野進出へのきっかけをつくること、二つ目は「若手職人プロジェクト」として若手職人の人材育成と開発スキルアップに取組んできました。

 「若手職人プロジェクト」では、雲州そろばん製造業者の算盤職人の新たなしごとづくりとして、算盤の主なユーザーである小・中学生や高齢者以外の層への訴求を狙い「雲州そろばん」の部材を使った算盤ではない新しい商品をブランド化。
 近年女性観光客に人気の高い、出雲大社をはじめとする出雲エリアの“良縁”“縁結び”スポットから着想し、「ento」と名付けました。
 「ento」は、男女・親子・仕事・健康など、様々な“ご縁”を結ぶをコンセプトとし、「雲州そろばん」を、これまでにない形でこれから情報発信していきます。「ento」の第一弾プロトタイプは、創業200年以上を誇る「石州瓦」の窯元・亀谷窯業有限会社(島根県浜田市)とのコラボレーションで製作された、ネックレス、ブレスレットなど計16点です。出雲産・来待石(きまちいし)で作る「石州瓦」の釉薬で彩られたアクセサリーもあります。伝統技法を頑なに守りつつも、時代のニーズに合った新商品にもチャレンジを続ける亀谷窯業有限会社のものづくりへのこだわりに、雲州そろばんの職人達が強く共感したことから、今回のコラボレーションが実現しました。

 尚、「プロトタイプ開発」では、「雲州そろばん」「奥出雲町」のプレゼンスを向上することを目的に、奥出雲町内の島根リハビリテーション学院様と島根大学様とペアで学生のみなさんに参画いただき、「Okuizumo Soroban Project」を立ち上げ、「雲州そろばん」を活用したプロトタイプ開発に取り組み、Tokyo Design Week 2016世界学校作品展に出展し、学生賞部門において、100点以上の作品の中から見事グランプリを受賞いたしました。
[画像5: https://prtimes.jp/i/24189/1/resize/d24189-1-294041-9.jpg ]

[画像6: https://prtimes.jp/i/24189/1/resize/d24189-1-959235-8.jpg ]

[画像7: https://prtimes.jp/i/24189/1/resize/d24189-1-936075-10.jpg ]



 奥出雲町は、日本に2ヶ所しかない算盤産地のひとつで、小型計算機とPCの台頭や少子化などが原因で、生産量は昭和50年代をピークに減少。さらに、職人の高齢化や担い手不足など、雲州そろばんを取り巻く環境は厳しさを増しています。「ento」ブランドの発展・浸透をきっかけに、町に新たなしごとを生み出すと同時に、算盤職人や地域住民の地元に対する愛着・誇りがより増していくような好循環をめざします。


<「ento」について>

■ブランドステートメント

[画像8: https://prtimes.jp/i/24189/1/resize/d24189-1-980614-4.jpg ]


~そろばんが縁を繋ぎ、ご縁を結ぶ~

奥出雲の伝統産業「雲州そろばん」が新たな価値を求め、
<ご縁の地 奥出雲>で良縁をつむぐ
第1弾はアクセサリー。
伝統産業である雲州そろばんの職人たちが、算盤で培った技術で
より多くの方々の日常を豊かに彩りたいという想いを込めて作った
<こだわりの逸品>です。
今後はアクセサリー以外の展開も予定しております。


■第一弾プロトタイプラインナップ

[画像9: https://prtimes.jp/i/24189/1/resize/d24189-1-312086-11.jpg ]



<雲州そろばんブランド「ento」発表にあたり(奥出雲町長 勝田康則)>

[画像10: https://prtimes.jp/i/24189/1/resize/d24189-1-803090-12.jpg ]


 少子化及び算盤職人の高齢化、担い手不足など雲州そろばんを取り巻く環境は、厳しい状況にありますが、今年度、新たなしごとづくりと若手職人のスキルアップを目指し、プロジェクトを立ち上げ、算盤の部材を使った新しい商品づくりに取組み、魅力的な商品が、この度、開発されました。
 奥出雲町はスサノオノミコトとイナタヒメが結ばれた良縁・縁結びの地です。
 今後、「ento」ブランド商品が、みなさまと奥出雲町・雲州そろばんとの“ご縁”をつなぎ、“良縁”を結ぶ商品となり、商品を通じて奥出雲町・雲州そろばんを知っていただくきっかけになるよう期待しています。
 普段の生活に「雲州そろばん」がある。伝統美が日常に彩り添え、”ご縁“を身近に感じでいただければ幸いです。


<「雲州そろばん」について>

[画像11: https://prtimes.jp/i/24189/1/resize/d24189-1-225922-13.jpg ]

[画像12: https://prtimes.jp/i/24189/1/resize/d24189-1-824883-14.jpg ]

 「雲州そろばん」は、島根県奥出雲町で江戸時代後期から作られ始め、当地の地場産業として発展してきました。こつこつと粘り強いと言われる奥出雲の人々の気質と、代々受け継がれた技術により、およそ180もの工程を経て完成する「雲州そろばん」は、高品質で珠(たま)の動きがよいのが特徴です。奥出雲町は、日本に2ヶ所しかない算盤産地のひとつで、近年は、少子化による製品ニーズの減少、職人の高齢化・担い手不足などの課題に直面しています。

【雲州そろばんの産地を守る会】
雲州そろばん協業組合  http://unsyusoroban.com/
亀嵩算盤合名会社    http://www.kamedake.com/
玉算堂工業株式会社   http://mypage.okuizumo.ne.jp/my/soromat/


<石州瓦について>

[画像13: https://prtimes.jp/i/24189/1/resize/d24189-1-519402-16.jpg ]


 石州瓦は、島根県・石見(いわみ)地方で生産されている粘土瓦です。三州瓦、淡路瓦と並び、日本本三大瓦の1つとされています。出雲産の来待石(きまちいし)から作られた釉薬による独特の赤褐色が特徴です。石州瓦を使った赤い屋根の街並みは、石見地方ならではの風景です。
「ento」と第一弾作品でコラボレーションする亀谷窯業有限会社(島根県浜田市)は、江戸時代後期から続く石州瓦の窯元です。出雲産来待石の釉薬を使う、昔ながらの製法を守り続けています。

PR TIMESプレスリリース詳細へ