Green Hills Software、より大きなプロセッサ性能記録を達成

プレスリリース発表元企業:株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ

配信日時: 2012-05-10 11:58:58

2012年5月10日

株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ

Green Hills Software、より大きなプロセッサ性能記録を達成

~ 最適化コンパイラがARMアーキテクチャでこれまで認証されたものを超える最高のCoreMarkスコアを生成 ~
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米カリフォルニア州サンノゼ、2012年3月27日発表 - 最大手の独立系組込みソフトウェア・ソリューション・プロバイダであるGreen Hills Software社(以下、GHS)は、EEMBC(R) CoreMark(TM)によってこれまで認証されたコンパイラ性能を超える最高値を発表しました。これは直近の競合コンパイラの性能スコアを35.5%上回っています。より性能が高いプロセッサであるということは、組込みデバイス設計者が、同じコアに対してより大きな性能予算が立てられることを意味し、より高速なコアや高価なコアを用意せずとも、新しい特徴を追加したり、既存の特徴を高速化したり、ユーザー・インタフェースの応答時間を改善したりすることができることを意味します。

Green Hills Compiler 2012(以下、Compiler 2012)は、Freescale Kinetis(R) K60 90nmマイクロコントローラ(100 MHz)でこれまでの最高値である2.94CoreMark/MHzスコアを達成しました。付言すれば、このスコアは同じプロセッサにおける直近に認証されたコンパイラの性能スコアより35.5.%も高いものでした。Compiler 2012は、Freescale Kinetis K70 90nm MCU(120 MHz)で29.6%、STMicroelectronics STM32F417IGt6(168 MHz)で34.7%、競合する直近のコンパイラの性能を上回りました。どちらのプロセッサもARM(R) Cortex(TM)-M4コアを採用しています。

統合開発環境(IDE)MULTI(R) 6.0 のCompiler 2012で達成されたこれらの性能記録は、EEMBCなどのように信用され、公に認証されたベンチマークやお客様による社内ベンチマークで、30年間以上にわたって期待以上の結果を出してきたGreen Hills最適化コンパイラの伝統を継承するものです。EEMBC CoreMarkは特にひとつのプロセッサ・コアの機能テストを行うように設計されており、ユーザーがプロセッサ・コアの性能比較がすぐにできるような、単一数のスコアを作成します。フリースケール・セミコンダクタ社のような大手半導体プロセッサ・メーカーは特殊で革新的なコンパイラを使って、社内でCoreMarkを実施して、そのなかの最高スコアをEEMBCに提出して認証を受け、それを www.coremark.org に公表します。CoreMarkが、プロセッサの動作周波数(CoreMark/MHz)に対して正規化されていれば、ユーザーはプロセッサ・コアを比較できるだけでなく、複数のコンパイラが同じプロセッサを対象にして公表されている場合は、コンパイラ性能も比較できます。

*フリースケール・セミコンダクタ社 工業用マイクロコントローラ事業部 セグメント・マーケティング業務部長 John Weil(ジョン・ウェイル)氏のコメント:
「当社のお客様は容易に入手できる最適化コンパイラを使って、Kinetis MCUのコア性能をより高くすることに大きな価値を見出しています。当社で人気のKinetisファミリは、対周波数最大性能が重要な家電分野や工業分野の広い範囲に亘って、パフォーマンス、統合およびメモリを拡張可能にすることによって、
開発コストを削減できるように設計されています」

*Green Hills Software社 CTOであるDavid Kleidermacher(デヴィッド・クライダーマッハー)のコメント:
「お客様に高性能を届けることは、つねに当社の強みの柱となります。30年にわたって、当社のコンパイラ研究開発チームは業界に先駆けて、Power Architecture(R)、ARM、MIPS(R)、V850、Intel(R)アーキテクチャなどすべての組込みプロセッサ・アーキテクチャを跨って、コンパイラ最適化に関する発明を行い、拡張をしてきました」

■Green Hills Software, Inc.(GHS)について
Green Hills Software社は1982年に設立され、独立系として最大の組込みソフトウェア・ソリューション・プロバイダです。2008年、GHSのINTEGRITY-178B リアルタイムOSは史上初めて、また唯一NIAP(米国国家情報保証パートナーシップ:NSAとNISTの共同事業)により “EAL6+, High Robustness”として認証されました。これは、これまでソフトウェア製品が達成した最高レベルのセキュリティです。GHSのオープン・アーキテクチャの統合開発ソリューションは、機器に緊密に組込まれ、セキュリティが絶対的に重要で高い信頼性をもち、工業界の認証を受けたソリューションを求める軍事・航空、医療、工業、自動車、ネットワーク、および家電分野のアプリケーションを対象としています。

本社は米国カリフォルニア州サンタバーバラで、欧州本社を英国に構えており、日本を含むアジア地域では、GHSの技術パートナーである株式会社アドバンスド・データ・コントロールズがサービスを提供しています。GHSに関する詳しい情報は、Webサイトhttp://www.ghs.com/ をご覧ください。

■株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)について
アドバンスド・データ・コントロールズは、1982年に設立され、「最適なソフトウェア開発環境」 を常に追求し、時代を先取りしたベスト・ソリューションをトータルに提供するリーディングカンパニーです。ワールドワイドなアライアンス体制を強みに、Green Hills Software社の技術パートナーとして、ローエンドからハイエンド製品まで対応した組込みシステム開発ソリューションを日本の顧客ニーズに対応した形式で提供しています。また、CAN/FlexRayの設計・解析ツールやコンフォーマンス認証などの車載ネットワークソリューションにも力を入れています。ADaCに関する詳しい情報は、Webサイトhttp://www.adac.co.jp/ をご覧ください。

【 本件に関するお問合せ 】
株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ 企画部
 TEL:03-3576-5351 / FAX:03-3576-1772
 E-mail:planning@adac.co.jp

*Green Hills Software, およびMULTI, INTEGRITYは、米国およびその他の国におけるGreen Hills Software,Inc. の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

以上


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