インドネシア企業がアースデーを機会にリオ+20サミットの準備を進める

プレスリリース発表元企業:Asia Pulp & Paper Group

配信日時: 2012-04-30 10:00:00

インドネシア企業がアースデーを機会にリオ+20サミットの準備を進める

(インドネシア・ジャカルタ)- (ビジネスワイヤ) -- 世界的にアースデーの記念行事(4月22日)が行われた後、インドネシア・グローバル・コンパクト・ネットワーク(IGCN)の参加企業は今年6月に開催される国連持続可能な開発会議(リオ+20)に向けての準備を行いました。リオ+20は、持続可能な発展に関する近年で最も重要なサミットの1つです。

IGCNの下で実施されているプログラムであるインドネシア・ウォーター・マンデート・ワーキング・グループは、2012年4月23日(月)にジャカルタでセミナーを開催し、リオ+20で発表する一連の水資源保全イニシアチブについて議論しました。アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)は、ワーキング・グループの議長として主導的な役割を果たしています。

インドネシア環境省の陸水生態系管理担当副長官付き補佐官であるHermono Sigit氏は、月曜日のセミナーで開会のスピーチを行いました。このセミナーは、リオ+20という世界的な舞台でインドネシアの水資源への取り組みについて啓発するための重要なステップです。

リオ+20の会合で、APPは当グループの持続可能性戦略の一環として実施してきた多くの水資源保全イニシアチブについて発表する予定です。これにはすべての工場でのウォーター・フットプリント評価、ウジュン・クロン国立公園でのコミュニティー・ベースの水供給プロジェクト、ギアム・シアク・ケチル - ブキット・バツ生物圏保護区でのコミュニティー・ベースの水浄化システムなどが含まれます。

IGCNのY・W・ジュナルディ代表は、次のように述べています。「私たちは、リオ+20の副次的イベントで『水問題への対処におけるマルチセクターでの共同活動』というユニークなテーマに関する会合を主催できることを光栄に思っています。切迫する水不足問題には、あらゆるセクターの協力が必要です。今こそ行動を起こす時です」

セミナーに加えて、アライアンス・フォー・ウォーター・スチュワードシップ(AWS)が策定している国際水管理基準に関するワークショップも開催されます。この基準は、社会的、環境的、経済的に有益な真水の利用を促進するために作られています。AWSエグゼクティブ・ディレクターのエイドリアン・シム氏が、その基準を紹介します。

シム氏は、次のように述べています。「私たちの特筆すべき点は、人間、自然、経済に役立、独立して検証された流域レベルの影響を人間、自然、経済にも貢献するように推進する能力にあります。これはAWS基準を中心とした国際的な水管理システムを構築し、実施していくことで行われます」

基準の草案は、水のガバナンス、水収支、水質、重要水域という4原理に焦点を当てています。各原理にはコンプライアンスを測定する際に使われる基準と指標が含まれています。基準は、実績とプロセスの両方を評価し、厳格さの確保と可能な限りの普及を目指します。基準には解釈を読み解く資料が用意され、最終的には第三者の検証システムも加わります。

エイドリアン・シム氏は、次のように述べています。「AWS基準の最初の草案は、昨年3月にフランスのマルセイユで開催された世界水フォーラムで発表しました。その目的は、流域への影響の評価と改善に向けて適切な行動を取ることについて水の利用者を支援することです。基準案は現在、90日の期間を設けて一般からの意見を求めています。この間に、インドネシアを含む世界各地の利害関係者からも意見を聴取します。この作業は、当基準がさまざまな地域や分野にどのように適用できるかを理解するために重要です。」

ジュナルディ氏は、次のように加えました。「このセミナーにAWSが参加されたことで、公共部門、民間部門、非政府組織、学術界を含むすべての多様な利害関係者が、世界の水問題に対処するために共同行動をとることの重要性を理解されることを願っています。」

アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)は、すべての関連分野で適用・実施できる水管理基準の開発を全面的に支援しています。

APPの持続可能性・ステークホルダー担当役員のアイダ・グリーンベリーは、次のように述べています。「私たちは現在、CEOウォーター・マンデートの原則に沿いながら、当社の日常の業務で水の持続可能性を維持するための水保全プログラムを実施しています。しかし、否定的な影響を最小化してプラスの影響を最大化するための責任ある水管理手順を実行できるよう、世界的に適用可能な基準を指針として持ちたいと思っています。」

アジア・パルプ・アンド・ペーパーの持続可能性に関するイニシアチブについては、www.rainforestrealities.comをご覧ください。

APPについて:

インドネシア最大の紙パルプ企業の1つとして、そして世界的なビジネス・コミュニティーの一員として、APPは日常の生産活動における水利用を持続可能に管理することの重要性を理解しています。自社施設全体での水利用の管理だけでなく、APPは地元のパートナーと連携して事業を営む地域やその周辺での水問題にも対処しています。

2008年からグローバル・コンパクトに加盟しているAPPは、さまざまな取り組みに積極的に参加し、主導的役割を果たしています。APPは、他の企業5社と共に、2011年世界水の日記念イベントの期間中の2011年3月22日にCEOウォーター・マンデートへの参加表明を行いました。

アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)は、インダ・キアット紙パルプ会社、ピンド・デリ紙パルプ会社、チウィ・キミア製紙会社、ロンター・パピルス紙パルプ会社、エカマス・フォルトゥナ、ユニヴィーナスなど、インドネシアにある多くの工場で生産されている紙製品の総合ブランドです。インドネシアに本社を置くAPPは、120ヶ国以上の国々でその製品を販売しており、その生産設備の大部分はLEIとPEFCによるCoC(加工・流通過程)認証を取得しています。APPは、複数の主要な保護活動を支援しています。これには、スマトラ島のリアウ州にある17万8,000ヘクタールのギアム・シアク・ケチル-ブキット・バツ生物圏保護区、同じくリアウ州にある10万6,000ヘクタールのセネピス・トラ保護区が含まれます。ほかにAPPが参加する野生動物保護活動には、カリマンタンのクタイ・オランウータン・プログラム、ウジュン・クロン国立公園でのジャワサイ保護活動があります。

インドネシア・ウォーター・マンデート・ワーキング・グループについて:

インドネシア・ウォーター・マンデート・ワーキング・グループは、国連グローバル・コンパクトのCEOウォーター・マンデート・プログラムの加盟組織を支援するために作られました。CEOウォーター・マンデート原則を順守し、インドネシアの水問題への対処に向けた共同行動を奨励します。共同行動の一環として、インドネシア・ウォーター・マンデート・ワーキング・グループは、水保全の緊急性と重要性を啓発するためのプログラムとして「節水」キャンペーンを計画しています。キャンペーンでは、水政策、水の情報開示、ベストプラクティス、現場の共同行動の進展に関して、関連する政府機関、国連機関、非政府組織、学者、地域社会、その他の民間部門と共にセミナーの開催、議論、報告書の作成を行います。国連グローバル・コンパクト・ネットワークのイニシアチブは、企業の責任ある持続可能な方針および実務の開発・実施・情報開示に向けた指導者プラットフォームです。最高幹部の支持の下であらゆる事業活動と戦略を人権、労働、環境、腐敗防止の分野で世界的に認められている10原則に沿わせることを目指しています。グローバル・コンパクトの加盟組織は、135カ国以上で8500以上にのぼります。

アライアンス・フォー・ウォーター・スチュワードシップ(AWS)について:

アライアンス・フォー・ウォーター・スチュワードシップ(AWS)は、世界的な水利用の最も深刻な影響のいくつかに共同で対処することを目的として2009年に設立されました。AWSは、水資源の管理方法に関心を持つすべての人々の積極的な参加を通じた集団的リーダーシップが、世界が直面する水問題の複雑な性質に完全に対処できる唯一の方法だと考えています。AWSの中心となるのは、国際基準と第三者検証システムの開発です。地域の参加プロセスは、基準と広範な管理プログラムの成功に不可欠です。

AWSには、既に世界中の持続可能な水資源管理の主要組織の多くが参加しています。AWSの理事会は、国連グローバル・コンパクトのCEOウォーター・マンデート、ザ・ネイチャー・コンサーバンシー、ウォーター・スチュワードシップ・オーストラリア、パシフィック・インスティチュート、世界自然保護基金(WWF)、ウォーター・ウィットネス・インターナショナル、水環境連盟、欧州水パートナーシップ、国際水管理研究所、カーボン・ディスクロージャー・プロジェクトで構成されています。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

連絡先
Asia Pulp & Paper Group (APP)
Indonesia
Redita Soumi, APP Indonesia
E: redita_soumi@app.co.id
or
North America
Naomi Bata, Cohn & Wolfe
T: +1 312 596 3332
E: naomi.bata@cohnwolfe.com
or
UK
Cohn & Wolfe
T: +44 7331 5246
E: app.ukteam@cohnwolfe.com
or
Indonesia Global Compact Network
Budi Hartono
Executive Director, Indonesia Global Compact Network
E: budi.igcn@gmail.com

プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ