バンク・オブ・アメリカ、2015年第3四半期純利益は45億ドル、希薄化後1株当たり0.37ドル

プレスリリース発表元企業:Bank of America

配信日時: 2015-10-29 23:02:00

バンク・オブ・アメリカ、2015年第3四半期純利益は45億ドル、希薄化後1株当たり0.37ドル

2015年の年初来純利益は132億ドル、希薄化後1株当たり1.09ドル 事業の勢いは継続 預金合計(EOP)は500億ドル(4%)増加して1兆1600億ドルに
新規の住宅ローンおよびホームエクイティローンは13%増加して170億ドルに
クレジットカードの新規発行は130万枚で、5%の増加
モバイル・バンキングの利用者数は14%増加して1840万人に
メリル・エッジ仲介資産は8%増加して1170億ドルに
ウェルス・マネジメント部門の貸出金残高(EOP)は120億ドル(10%)増加して1350億ドルに
グローバル・バンキング部門の貸出金残高(EOP)は300億ドル(11%)増加して3150億ドルに
投資銀行部門はアドバイザリー手数料で3億9100万ドルを生み出し、メリルリンチ合併以来四半期で過去2番目の好業績に
費用管理は継続的に前進、信用の質は依然として良好 訴訟費用を除いた利息外費用は4%減少して136億ドルに(A)
訴訟費用を除いたレガシー・アセット・サービシング事業の利息外費用は32%減少して9億ドルに (B)
純貸倒償却額は11%減少して9億3200万ドルに
資本と流動性は記録的水準 普通株式等Tier 1資本(移行)は1616億ドルに増加
普通株式等Tier 1資本(フェーズイン完了ベース)は過去最高の1531億ドルに増加(C)
世界的余剰流動性は700億ドル増加して記録的な4990億ドルに達し、所要資金確保期間(time-to-required funding)は42カ月(D)
1株当たり有形純資産は10%増加して1株当たり15.50ドルに(E)
1株当たり簿価は7%増加して1株当たり22.41ドルに
平均資産利益率は0.82%、平均有形普通資本利益率は10%、平均普通資本利益率は6.97%(F)
年初来で株式買い戻しと配当金により31億ドルを普通株主に還元
注:上記の金額と変化率は特記ない限り2014年第3四半期比。

(米ノースカロライナ州シャーロット)- (ビジネスワイヤ) --バンク・オブ・アメリカ・コーポレーションは本日、2015年第3四半期の純利益が45億ドル(希薄化後1株当たり0.37ドル)となったと発表しました。前年同期は2億3200万ドル(1株当たり0.04ドル)の純損失でした。

ブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「当四半期は、長期戦略の遂行を継続したことで堅実な結果となりました。当社事業の主な推進力である個人・法人顧客相手の預金と貸し出しは、当四半期に共に正しい方向に進み、クライアントのためのトレーディング業績は資本市場の厳しい環境の中でかなりの安定を維持しました。お客さまやクライアントへのサービスに対する当社のバランスの取れたアプローチは、経済が前進を続ける中で順調に進んでいます。」

ポール・ドノフリオ最高財務責任者(CFO)は、次のように述べています。「当四半期の当社の業績は、営業レバレッジを改善しながら事業への投資を継続する継続的努力の表れです。当社は資本と流動性を記録的水準に高め、当社のリスク枠組みを守り続けながら2四半期連続で貸出金総額を増やすことができました。」

    財務概要       四半期 (単位は百万ドル、ただし1株当たりデータを除く)     2015年9月30日締め     2015年6月30日締め     2014年9月30日締め 純利息利益、FTEベース1 $ 9,742     $ 10,716     $ 10,444 利息外利益 11,171 11,629 10,990   支払利息控除後総収益、FTEベース1 20,913 22,345 21,434 貸倒引当金繰入額 806 780 636 利息外費用2 13,807 13,818 20,142 純利益(損失) $ 4,508 $ 5,320 $ (232 ) 希薄化後普通株式1株当たり利益(損失)     $ 0.37       $ 0.45       $ (0.04 ) 1 当社の完全課税対象(FTE)ベースは、非GAAP財務指標です。詳細情報については、脚注Gを参照してください。2015年9月30日、2015年6月30日、2014年9月30日締め四半期のGAAPベースの純利息利益は、それぞれ95億ドル、105億ドル、102億ドルでした。2015年9月30日、2015年6月30日、2014年9月30日締め四半期のGAAPベースの支払利息控除後総収益は、それぞれ207億ドル、221億ドル、212億ドルでした。

2 2015年9月30日、2015年6月30日、2014年9月30日締め四半期の利息外費用には、それぞれ2億3100万ドル、1億7500万ドル、60億ドルの訴訟費用が含まれます。

FTEベースでの支払利息控除後収益は2014年第3四半期比で5億2100万ドル減少し、209億ドル(G)になりました。これは主に、長期金利の低下による当社の債券ポートフォリオに対するマイナスの市場関連調整額が増大したことが原因であり、純デビット評価調整額(DVA)のプラスが前年同期比で増大したことによって部分的に相殺されています。当四半期には、マイナスの市場関連調整額の5億9700万ドルとプラスの純DVAの3億1300万ドルが含まれています。

2015年第3四半期の純利息利益はFTEベースで97億ドルとなり、前年同期比で7%(7億200万ドル)減少しました。市場関連調整額の影響を除けば、2015年第3四半期の純利息利益は103億ドルになります(前四半期は100億ドル、前年同期は105億ドル)(G)。2014年第3四半期からの減少は個人向け貸出金残高の減少と利回りの低下が原因であり、商業向け貸出金の増加と長期債務残高の減少によって部分的に相殺されています。

利息外利益は前年同期比で2%(1億8100万ドル)増加して112億ドルになりました。直近四半期の業績は、モーゲージ・バンキングおよびカード利益の前年同期比での増加、資産運用手数料およびその他の利益の増加を反映していますが、資本市場収益の減少と株式投資利益の減少によって部分的に相殺されています。

貸倒引当金繰入額は2014年第3四半期比で1億7000万ドル増加して8億600万ドルとなりました。2015年第3四半期の純貸倒償却額は9億3200万ドルでした。これに対して2015年第2四半期は11億ドル、2014年第3四半期比は10億ドルでした。2015年第3四半期の純貸倒償却比率は、前年同期の0.46%から0.42%に改善しました。純貸倒償却額の減少は消費者関連事業資産の動向の改善が主な要因であり、商業関連の貸倒償却額が増加したことで部分的に相殺されました。2015年第3四半期中の純引当金戻入額は1億2600万ドルでした(2014年第3四半期の純引当金戻入額は4億700万ドル)。

利息外費用は2014年第3四半期比で63億ドル(31%)減少して138億ドルになりました。2015年第3四半期の2億3100万ドル(前年同期は60億ドル)の訴訟費用を除けば、利息外費用は前年同期比で4%減少して136億ドルになりました。これには、レガシー・アセット・サービシング(LAS)費用の減少が反映されています(A)。コスト管理活動の継続により、当社は費用を前四半期比で比較的横ばいに維持しながら成長機会への投資を継続することができました。

2015年第3四半期の実効税率は26%で、これには特定の米国外の子会社の再編に関係した恩恵が含まれています。

事業部門別業績

当社の業績は、5つの事業部門別に報告しています。コンシューマー・バンキング部門、グローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメント(GWIM)部門、グローバル・バンキング部門、グローバル・マーケッツ部門、レガシー・アセット・サービシング部門です。これら以外の事業は「その他すべて」に計上しています。

    コンシューマー・バンキング部門       四半期 (単位:百万ドル)     2015年9月30日締め     2015年6月30日締め     2014年9月30日締め 支払利息控除後総収益、FTEベース $ 7,832     $ 7,544     $ 7,749 貸倒引当金繰入額 648 506 668 利息外費用 4,434 4,318 4,462 純利益 $ 1,759 $ 1,706 $ 1,669 平均配賦資本利益率1 24 % 24 % 22 % 平均貸出金残高 $ 206,337 $ 201,703 $ 197,374 平均預金残高 548,895 545,454 514,549 期末 仲介資産     $ 117,210       $ 121,961       $ 108,533   1 平均配賦資本利益率は、非GAAP財務指標です。当社では、この非GAAP財務指標の利用によって事業部門の業績の評価が一層明瞭なものとなると考えています。他の会社は、この指標を異なる形で定義、計算しているかもしれません。GAAP財務指標への差異調整については、本プレスリリースの22~24ページを参照してください。

事業概要

平均預金残高は前年同期比で343億ドル(7%)増加し、5489億ドルになりました。 当社は2015年第3四半期に第1リエンの住宅ローンを137億ドル、ホームエクイティローンを31億ドル融資しました。これに対して、前年同期はそれぞれ117億ドルと32億ドルとでした。 顧客仲介資産は前年同期比で87億ドル(8%)増加して1172億ドルとなりました。その主な要因は堅調な口座への入金ですが、市場のバリュエーションの低下によって部分的に相殺されています。 2015年第3四半期に当社は新規の個人クレジットカードを130万枚発行しました。これは、前年同期の発行枚数の120万枚と比べて増加しています。 財務概要

コンシューマー・バンキング部門の純利益は18億ドルとなり、前年同期比で5%増加しました。当事業は、当四半期中に顧客活動が増加し、預金額、モーゲージの新規貸付、クレジットカード発行、仲介資産が前年同期比で増加しました。さらに、モバイル・バンキングの利用者数は前年同期比で14%増加して1840万人となりました。

収益は2014年第3四半期から1%増加して78億ドルとなりました。これは利息外利益の増加が純利息利益の減少によってほぼ相殺されたことが原因です。純利息利益は減少しました。これは、当社の資産負債管理(ALM)活動の配賦の影響とカード利益率の低下の影響が預金額の増加による利益を上回ったことが原因です。利息外利益は6%増加して28億ドルになりました。その主要因は事業売却の利益とカード利益の増加ですが、サービス課金の減少によって部分的に相殺されています。

貸倒引当金繰入額は前年同期比で2000万ドル減少して6億4800万ドルになりました。その主要因は、小企業およびクレジットカード関連事業資産を中心とした信用の質の継続的改善です。

利息外費用は、当社がサービス・ネットワーク及びおよび投資の最適化を継続し、またこの活動による節約額の一部をセールス・スペシャリストの追加という形で事業に再投資する中で2014年第3四半期比で1%減少し、44億ドルになりました。過去12カ月間において、当社はモーゲージローン担当者、金融ソリューション・アドバイザー、小企業担当銀行員を300人以上追加して顧客対応の促進と顧客関係の深化を図りました。

モバイル・バンキングおよびその他のセルフサービスでの利用経路の継続的な成長の結果として、2014年第3四半期以後、当社は244拠点を閉鎖または売却し、38拠点を追加し、2015年第3四半期末時点の金融センター数は合計4741カ所になりました。

2015年第3四半期の平均配賦資本利益率は24%でした(2014年第3四半期は22%)。

    グローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメント部門(GWIM)       四半期 (単位:百万ドル)     2015年9月30日締め     2015年6月30日締め     2014年9月30日締め 支払利息控除後総収益、FTEベース $ 4,468     $ 4,573     $ 4,666 貸倒引当金繰入額 (2 ) 15 (15 ) 利息外費用 3,447 3,459 3,405 純利益 $ 656 $ 689 $ 812 平均配賦資本利益率1 22 % 23 % 27 % 平均貸出金およびリース金融 $ 133,168 $ 130,270 $ 121,002 平均預金残高 243,980 239,974 239,352 期末(単位:十億ドル) 運用資産 $ 877 $ 930 $ 888 顧客預かり残高合計2     2,396       2,522       2,462   1 平均配賦資本利益率は、非GAAP財務指標です。当社では、この非GAAP財務指標の利用によって事業部門の業績の評価が一層明瞭なものとなると考えています。他の会社は、この指標を異なる形で定義、計算しているかもしれません。GAAP財務指標への差異調整については、本プレスリリースの22~24ページを参照してください。

2 顧客預かり残高合計は、運用資産、顧客仲介預金、受託資産、顧客預金、およびローンとして定義されています(信用取引融資を含む)。

事業概要

ウェルス・アドバイザーの人数は前年同期比で998人増加し、1万8037人になりました。これは、アドバイザー開発プログラムへの継続的投資、求人の競争力の改善、アドバイザー離職の過去最低に近い水準への低下が原因です。この増加にはコンシューマー・バンキング部門のアドバイザーの174人が含まれ、当社はスペシャリストのネットワークを引き続き拡大して顧客対応の幅と深みを拡大しています。 2015年第3四半期の長期運用資産(AUM)のフローは44億ドルとなり、25四半期連続での流入超となりました。 平均預金残高は前年同期比で2%(46億ドル)増加して2440億ドルとなり、平均貸出金残高は前年同期比で10%増加して1332億ドルとなりました。貸出金残高の拡大は22四半期連続です。 資産運用手数料は2014年第3四半期比で2%増加し、21億ドルとなりました。 財務概要

グローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメント部門は6億5600万ドルの純利益となりました(2014年第3四半期は8億1200万ドル)。収益は1億9800万ドル減少して45億ドルとなり、資産運用報酬の増加を取引収益の減少と純利息利益に対するALM活動の配賦の影響が上回りました。これは、クライアントが仲介関係から一任関係への移行を続けているという取引収益関係の流れが継続していることが関係しており、市場の下落と新規発行活動の低調も悪影響を与えました。

2015年第3四半期の税引前利益率は23%となり、前年同期の27%から低下しています。

利息外費用は前年同期比で若干増加して34億ドルになりました。訴訟関連費用が増加し、ウェルス・アドバイザーの数は前年同期比で6%増加したことが原因です。

貸倒引当金の戻入は、前年同期比で1300万ドル減少して200万ドルの戻入となりました。前年同期は回収額が多かったことが原因です。

2015年第3四半期の平均配賦資本利益率は22%でした(前年同期は27%)。

    グローバル・バンキング部門       四半期 (単位:百万ドル)     2015年9月30日締め     2015年6月30日締め     2014年9月30日締め 支払利息控除後総収益、FTEベース $ 4,191     $ 4,106     $ 4,345 貸倒引当金繰入額 179 177 (64 ) 利息外費用 2,020 1,932 2,016 純利益 $ 1,277 $ 1,251 $ 1,521 平均配賦資本利益率1 14 % 14 % 18 % 平均貸出金およびリース金融 $ 310,043 $ 300,631 $ 283,264 平均預金残高     296,321       288,117       291,927   1 平均配賦資本利益率は、非GAAP財務指標です。当社では、この非GAAP財務指標の利用によって事業部門の業績の評価が一層明瞭なものとなると考えています。他の会社は、この指標を異なる形で定義、計算しているかもしれません。GAAP財務指標への差異調整については、本プレスリリースの22~24ページを参照してください。

事業概要

2015年第3四半期におけるバンクオブアメリカ・メリルリンチ全社の投資銀行手数料(自社主導ディールを除く)は13億ドルとなり、世界ランキングで第3位を維持しました(H)。 バンクオブアメリカ・メリルリンチは、2015年第3四半期中のハイイールド社債、レバレッジド・ローン、モーゲージ担保証券、資産担保証券、転換可能債券、投資適格社債、シンジケート・ローン、デット資本市場で世界の金融機関上位3社に入りました(H)。 全社のアドバイザリー手数料は3億9100万ドルとなり、これはメリルリンチ合併以来で2番目の好業績です。 平均貸出金およびリース金融残高は前年同期比で268億ドル(9%)増加して3100億ドルになりました。商業・工業向け貸付関連事業資産と商業不動産関連事業資産の成長が主な要因です。 財務概要

グローバル・バンキング部門の2015年第3四半期の純利益は13億ドルになりました(2014年第3四半期は15億ドル)。貸出金および預金の強力な成長とアドバイザリー手数料の増加が純利息利益の減少と業界取扱量の減少に沿った引受手数料の減少によって相殺されました。

純利息利益が1億500万ドル減少しました。これは、当社のALM活動の配賦の影響と流動性費用、そしてローン・スプレッドの縮小が反映されています。これは、貸出金の増加によって部分的に相殺されています。第3四半期の自社主導ディールを除いた全社の投資銀行手数料は前年同期の14億ドルから13億ドルに減少しました。アドバイザリー手数料の増加よりも株式発行手数料の減少が大きく影響しました。

2015年第3四半期の平均配賦資本利益率は14%でした(前年同期は18%)。

貸倒引当金繰入額は前年同期比で2億4300万ドル増加して1億7900万ドルになりました。これは、貸出金残高が増加したことと前年の引当金戻入が多かったことに関係しています。利息外費用は、前年同期比で比較的横ばいの20億ドルでした。

    グローバル・マーケッツ部門       四半期 (単位:百万ドル)     2015年9月30日締め     2015年6月30日締め     2014年9月30日締め 支払利息控除後総収益、FTEベース $ 4,071     $ 4,267     $ 4,161 支払利息控除後総収益、FTEベース、純DVAを除く1 3,758 4,165 3,956 貸倒引当金繰入額 42 6 45 利息外費用 2,683 2,732 3,357 純利益 $ 1,008 $ 992 $ 371 平均配賦資本利益率2 11 % 11 % 4 % 総平均資産     $ 597,103       $ 602,735       $ 599,977   1 非GAAP指標です。2015年9月30日、2015年6月30日、2014年9月30日締め四半期の純DVA利益は、それぞれ3億1300万ドル、1億200万ドル、2億500万ドルでした。

2 平均配賦資本利益率は、非GAAP財務指標です。当社では、この非GAAP財務指標の利用によって事業部門の業績の評価が一層明瞭なものとなると考えています。他の会社は、この指標を異なる形で定義、計算しているかもしれません。GAAP財務指標への差異調整については、本プレスリリースの22~24ページを参照してください。

事業概要

エクイティ事業のセールスおよびトレーディング収益(純DVAを除く)は、前年同期比で12%増加して12億ドルになりました。これは、良好な市場環境を反映してデリバティブの成果が好調だったことが原因です(I)。 バンクオブアメリカ・メリルリンチの米国エクイティ・リサーチ・チームは、インスティテューショナル・インベスター誌による2015年全米調査で1位にランクされました。 財務概要

2015年第3四半期のグローバル・マーケッツ部門は10億ドルの純利益となりました(前年同期は3億7100万ドル)。訴訟関連を中心とした利息外費用の減少が、債券・通貨・コモディティー(FICC)のセールスおよびトレーディング収益の減少によって部分的に相殺されています。

収益は、前年同期比で9000万ドル(2%)減少して41億ドルになりました。純DVAを除けば、収益は1億9800万ドル(5%)減少して38億ドルになりました(J)。純DVA利益は3億1300万ドルでした(前年同期は2億500万ドル)。

セールスおよびトレーディング収益は、前年同期比で比較的横ばいの35億ドルでした。純DVAを除けば、セールスおよびトレーディング収益は2014年第3四半期比で4%減少して32億ドルになりました。株式セールスおよびトレーディング収益の増加をFICCセールスおよびトレーディング収益の減少の影響が上回りました(I)

債券・通貨・コモディティー事業のセールスおよびトレーディング収益(純DVAを除く)は、前年同期比で11%減少しました。これは、信用関連事業での減少が原因ですが、金利商品の改善によって部分的に相殺されました(I)。エクイティ事業のセールスおよびトレーディング収益(純DVAを除く)は、前年同期、前年同期比で12%増加しました。これは、良好な市場環境を反映してデリバティブの成果が好調だったことが主な原因です(I)

利息外費用は前年同期比で6億7400万ドル減少して27億ドルとなりました。訴訟費用の減少が主な原因です。前年同期には訴訟費用の約6億ドルが含まれ、その多くは、税控除の対象となりませんでした。訴訟を除けば、利息外費用は収益関連費用の減少を主要因として4%減少しました(K)

2015年第3四半期の平均配賦資本利益率は11%でした。

    レガシー・アセット・サービシング(LAS)部門       四半期 (単位:百万ドル)     2015年9月30日締め     2015年6月30日締め     2014年9月30日締め 支払利息控除後総収益、FTEベース $ 841     $ 1,089     $ 556 貸倒引当金繰入額 6 57 267 利息外費用1 1,143 961 6,648 純利益(損失) $ (196 ) $ 45 $ (5,114 ) 平均貸出金およびリース金融 29,074 30,897 35,238 期末 貸出金およびリース金融     $ 27,982       $ 30,024       $ 34,484   1 2015年9月30日、2015年6月30日、2014年9月30日締め四半期の利息外費用には、2億2800万ドル、5900万ドル、53億ドルの訴訟費用が含まれます。

事業概要

LASがサービシングを行う第1順位ローンの60日以上の延滞件数は、2015年第3四半期末時点で11万4000件に減少しました。これは前四半期比で1万8000件(14%)の減少、前年同期比では10万7000件(48%)の減少です。 訴訟を除けば、2015年第3四半期の利息外費用は約9億ドルでした。これに対して、2015年第2四半期は9億ドル、2014年第3四半期は13億ドルでした(B)。 財務概要

2015年第3四半期のレガシー・アセット・サービシング部門の純損失は1億9600万ドルで、2014年の同期は51億ドルの純損失でした。これは主として訴訟費用の減少が原因です。2015年第3四半期の収益は増加しました。ヘッジ成果控除後のモーゲージ・サービシング権(MSR)の成果の改善と表明および保証引当金の減少がモーゲージ・サービシング手数料の減少によって部分的に相殺されています。モーゲージ・サービシング手数料は前年同期比で27%減少して3億4500万ドルになりました。LASがサービシングした第1リエンおよび第2リエンのローンの数が2014年第3四半期比で減少したことが原因です。

貸倒引当金繰入額は2014年第3四半期の2億6100万ドルから600万ドルに減少しました。これは、前年同期に米国司法省(DoJ)和解の個人救済部分に関連したコストがあったことが主要因です。

利息外費用は前年同期比で55億ドル減少して11億ドルになりました。その主要因は訴訟費用が51億ドル減少したこととその他の債務不履行関係のサービシング費用が減少したことです。訴訟を除けば、2015年第3四半期の利息外費用は9億ドルでした。これは前四半期比では比較的横ばいで、2014年第3四半期比では4億3000万ドル(32%)の減少です。LASがサービシングを行う第1順位モーゲージローンの60日以上の延滞件数は48%減少して11万4000件になりました(B)

    その他すべて1       四半期 (単位:百万ドル)     2015年9月30日締め     2015年6月30日締め     2014年9月30日締め 支払利息控除後総収益、FTEベース $ (490 )     $ 766     $ (43 ) 貸倒引当金繰入額 (67 ) 19 (265 ) 利息外費用 80 416 254 純利益 $ 4 $ 637 $ 509 総平均貸出金     137,827       156,006       199,404   1 その他すべてには、ALM活動、エクイティ投資、海外消費者カード事業、流動化事業、残余費用の配賦などが含まれます。ALM活動は、住宅モーゲージ、債券、金利および為替リスク管理活動を包括し、純利息利益配賦の残余、特定の配賦手法および会計ヘッジの無効性の影響を含みます。2014年の新規貸付から、当社は一部の住宅モーゲージをコンシューマー・バンキング部門で維持しています。これは、全体的な顧客対応の管理担当と整合性を持たせるためです。このようなモーゲージは、それまではその他すべてに含まれていました。また、レガシー・アセット・サービシングが管理する特定の住宅モーゲージローンはその他すべてに含まれています。特定のALM活動の結果は、当社の事業部門に配賦されています。エクイティ投資には、マーチャント・サービス合弁事業のほか、エクイティ、不動産、その他の代替的投資の事業資産で構成されるグローバル・プリンシパル・インベストメンツが含まれます。

2015年第3四半期のその他すべての純利益は400万ドルで、前年同期は5億900万ドルの純利益でした。

純利息利益は前年同期比で5億7000万ドル減少しました。これは、長期金利の低下による当社債券の市場関連調整額の影響がマイナスとなったことが主な原因です。利息外利益は前年同期比で1億2300万ドル増加して1200万ドルになりました。これは主に個人不動産ローンの売却による約4億ドルの利益が原因です(前年同期は約2億3000万ドルの利益)。また、2015年第3四半期の利息外利益には英国のカード事業での支払保護保険引当金(PPI)の3億300万ドルの費用と債券売却による3億8500万ドルの利益が含まれていました。これに対して、2014年第3四半期のPPI費用は2億9800万ドルで、債券利益は4億1000万ドルでした。

貸倒引当金繰入額は、6700万ドルの戻入益となりました(2014年第3四半期は2億6500万ドルの戻入益)。引当金の戻入ペースを前年同期よりも遅らせたことが原因です。

利息外費用は1億7400万ドル減少しました。これは、訴訟費用の改善と人員およびインフラ費用の減少を反映していますが、専門家報酬の増加によって部分的に相殺されています。2015年第3四半期には5億700万ドルの税効果が含まれています(2014年第3四半期は5億4100万ドルの税効果)。

    信用の質       四半期 (単位:百万ドル)     2015年9月30日締め     2015年6月30日締め     2014年9月30日締め 貸倒引当金繰入額 $ 806     $ 780     $ 636 純貸倒償却額1 932 1,068 1,043 純貸倒償却比率1, 2 0.42 % 0.49 % 0.46 % 純貸倒償却比率、PCI除却を含む2 0.49 0.62 0.57 期末 貸出金・リース金融不良債権および清算不動産 $ 10,336 $ 11,565 $ 14,232 貸出金・リース金融不良債権および清算不動産比率3 1.17 % 1.31 % 1.61 % 貸出金およびリース金融貸倒引当金 $ 12,657 $ 13,068 $ 15,106 貸出金およびリース金融貸倒引当比率4     1.44 %     1.49 %     1.71 % 1 2015年9月30日、2015年6月30日、2014年9月30日締め四半期のそれぞれ1億4800万ドル、2億9000万ドル、2億4600万ドルのPCIローン除却を除きます。

2 純貸倒償却比率は、純貸倒償却額を貸出金およびリース金融の期中平均残高で除して計算した割合(年間換算)です。

3 貸出金・リース金融不良債権および清算不動産比率は、貸出金・リース金融不良債権および清算不動産を期末貸出金・リース金融および清算不動産残高で除して計算しています。

4 貸出金およびリース金融貸倒引当比率は、貸出金およびリース金融貸倒引当金を期末貸出金およびリース金融残高で除して計算しています。

注:各比率には、公正価値オプションに基づいて計上した貸出金を含んでいません。

2015年第3四半期において信用の質は引き続き健全で、純貸倒償却額はほとんどの主要事業資産にわたり前年同期比で減少しました。完全保険対象ローンを除く30日以上の延滞貸出金の残件数は前年同期比でほとんどの消費者関連事業資産で減少しました。さらに、貸出金・リース金融不良債権および清算不動産は、前年同期比で27%減少しました。

2015年第3四半期の純貸倒償却額は9億3200万ドルでした。これに対して2015年第2四半期は11億ドル、2014年第3四半期比は10億ドルでした。2015年第3四半期の純貸倒償却比率は、前年同期の0.46%から0.42%に改善しました。純貸倒償却額の減少は消費者関連事業資産の動向を中心とした改善が要因であり、商業関連の貸倒償却額が増加したことで部分的に相殺されました。貸倒引当金繰入額は2014年第3四半期比で1億7000万ドル増加して8億600万ドルとなりました。2015年第3四半期中の純引当金戻入額は1億2600万ドルでした(2014年第3四半期の純引当金戻入額は4億700万ドル)。

2015年第3四半期の貸出金およびリース金融貸倒引当金の年間換算純貸倒償却カバレッジレシオは3.42倍でした。これに対して2014年第3四半期は3.65倍でした。2015年9月30日現在の貸出金・リース金融不良債権および清算不動産は103億ドルとなりました。これは、2015年6月30日現在の116億ドル、2014年9月30日現在の142億ドルと比較して減少しています。

商業向け貸付関連事業資産では、当社の石油・ガス関連事業資産の特定の格下げを原因として、引当対象懸念貸出金が前年同期比で15%増加しました。しかし、引当対象懸念比率は、依然として金融危機以前の水準を下回っています。

  資本・流動性管理1,2,3                 (単位:十億ドル)     2015年9月30日現在       2015年6月30日現在   バーゼル3移行(標準化アプローチによる) 普通株式等Tier 1資本 - バーゼル3 $ 161.6 $ 158.3 リスクウェイト資産 1,391.7 1,407.9 普通株式等Tier 1資本比率 - バーゼル3     11.6 %     11.2 % バーゼル3、フェーズイン完了ベース(標準化アプローチによる)2,3 普通株式等Tier 1資本 - バーゼル3 $ 153.1 $ 148.3 リスクウェイト資産 1,414.7 1,433.4 普通株式等Tier 1資本比率 - バーゼル3     10.8 %     10.3 % バーゼル3フェーズイン完了ベース(先進的アプローチ)2,3 普通株式等Tier 1資本 - バーゼル3 $153.1 $148.3 リスクウェイト資産 1,397.5 1,427.4 普通株式等Tier 1資本比率 - バーゼル3 11.0 % 10.4 % プロフォーマ普通株式等Tier 1資本比率 - バーゼル32,3     9.7 %     9.3 %   (1株当たりデータを除き、金額は百万ドル)     2015年9月30日現在     2015年6月30日現在     2014年9月30日現在 有形普通株主資本比率4 7.8 %   7.6 %   7.2 % 株主資本合計 $ 255,905 $ 251,659 $ 238,681 普通株主資本比率 10.9 % 10.7 % 10.4 % 1株当たり有形純資産4 $ 15.50 $ 15.02 $ 14.09

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