バンク・オブ・アメリカ、2014年第3四半期は収益214億ドルに対して純利益は1億6800万ドル(A)、優先配当支払後は1株当たり0.01ドルの損失
配信日時: 2014-10-27 22:26:00
53億ドル(税引き前)、1株当たり約0.43ドル(税引き後)の司法省和解費用を含む 事業の勢いは継続 5つの事業部門のうち4部門の純利益が前年同期比で増加
住宅ローンおよびホームエクイティローンとして2014年第3四半期に149億ドルの融資を実行し、4万3500人以上の住宅所有者の住宅購入やモーゲージの借換を支援
新規クレジットカード発行は2014年第3四半期に120万枚を超え、64%は既存顧客向け
グローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメント部門は、過去最高利益を記録
投資銀行手数料の全社総額は2013年第3四半期比4%増の14億ドル
セールスおよびトレーディング収益(純DVAを除く)は、2013年第3四半期比で9%増加(B)
訴訟費用を除いた利息外費用は2013年第3四半期比で11億ドル減少して142億ドルに(C)
信用の質は改善が継続、純貸倒償却額は2013年第3四半期比で38%減少して10億ドルに、純貸倒償却比率は過去10年で最低の0.46%
資本および流動性指標は依然として良好 バーゼル3に基づく2014年第3四半期の推定普通株式等Tier 1資本比率(標準化アプローチ、フェーズイン完了ベース)は9.6%に上昇、先進アプローチでは2014年第3四半期は9.6%(D)
推定補完的レバレッジ比率は2018年の最低要件を上回り、親会社は約5.5%で、主要銀行は約6.8%(E)
世界的総余剰流動性は良好な状態が継続し、2013年第3四半期比700億ドル増の4290億ドルに、所要資金確保期間(time-to-required funding)は38カ月
1株当たり有形純資産は2013年第3四半期比で4%増加して1株当たり14.13ドルに(F)
(米ノースカロライナ州シャーロット)- (ビジネスワイヤ) -- バンク・オブ・アメリカ・コーポレーションは本日、2014年第3四半期の純利益が1億6800万ドルとなったと発表しました。優先株式配当金控除後では、1株当たり0.01ドルの損失です。この業績には、すでに発表済みの司法省、特定の連邦機関および6州との和解(司法省和解)のための税引き前53億ドルの費用が含まれ、1株当たり利益に0.43ドルの影響がありました。前年同期は25億ドル、希薄化後1株当たりでは0.20ドルの利益でした。
FTEベースでの支払利息控除後収益は、2013年第3四半期比で1%減少して214億ドルになりました。FTEベースでのエクイティ投資利益を除く支払利息控除後収益(2014年第3四半期は900万ドル、2013年第3四半期は12億ドル)および当社の信用スプレッドの変化に関係する評価調整額は前年同期比で1%増加し、210億ドルから212億ドルに増加しました(G)。
ブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「前年同期と比較して事業部門のほとんどでお客さまやクライアントの活動は堅調で、収益性は改善しています。当社は会社を効率化、単純化すること、そしてお客さまやクライアントを真の経済に結びつけることに今後も注力していきます。これは、お客さまにも株主にも利益をもたらしているアプローチです。」
ブルース・トンプソン最高財務責任者(CFO)は、次のように語っています。「この四半期も当社はバランスシートの最適化に重点を置き、お客さまとクライアントの中心的な財務ニーズに最良の形で応えられるようにしました。また、そうしながらも変化する規制枠組みの中での新たな資本および流動性の要件を満たすことのできる状態を維持しています。当社は、コスト構造でも大きく前進し、3年前に設定した目標に向けて順調に進んでおり、当社の信用の質の指標には環境と当社のリスク・アンダーライティングの両面での改善が反映されています。」
財務概要 四半期 (単位は百万ドル、ただし1株当たりデータを除く) 2014年9月30日締め 2014年6月30日締め 2013年9月30日締め 純利息利益、FTEベース1 $ 10,444 $ 10,226 $ 10,479 利息外利益 10,990 11,734 11,264 支払利息控除後総収益、FTEベース1 21,434 21,960 21,743 支払利息控除後総収益、FTEベース、DVAを除く 1, 2 21,229 21,891 22,187 貸倒引当金繰入額 636 411 296 利息外費用3 19,742 18,541 16,389 純利益 $ 168 $ 2,291 $ 2,497 希薄化後普通株式1株当たり利益(損失) $ (0.01 ) $ 0.19 $ 0.20 1 完全課税対象(FTE)ベースは、非GAAP財務指標です。GAAP財務指標への差異調整については、本プレスリリースの22~24ページを参照してください。2014年9月30日、2014年6月30日、2013年9月30日締め四半期のGAAPベースの純利息利益は、それぞれ102億ドル、100億ドル、103億ドルでした。2014年9月30日、2014年6月30日、2013年9月30日締め四半期のGAAPベースの支払利息控除後総収益は、それぞれ212億ドル、217億ドル、215億ドルでした。
2 非GAAP指標です。2014年9月30日、2014年6月30日、2013年9月30日締め四半期の純DVA利益(損失)は、それぞれ2億500万ドル、6900万ドル、(4億4400万ドル)でした。
3 2014年9月30日、2014年6月30日、2013年9月30日締め四半期の利息外費用には、それぞれ56億ドル、40億ドル、11億ドルの訴訟費用が含まれます。
純利息利益(FTEベース)は前年同期比と同等の104億ドルでした(A)。貸出金残高の減少と利益率の低下が長期債務の減少と資金調達コストの改善によってほぼ相殺されました。
利息外利益は2013年第3四半期比で2%減少して110億ドルになりました。両期間の純デビット評価調整額(DVA)およびエクイティ投資利益を除けば、利息外利益は前年同期比で2%増加しました。ほとんどのカテゴリーでの小幅な増加がモーゲージ・バンキング利益の減少によってほぼ相殺されたことが要因です(G)。
貸倒引当金繰入額は2013年第3四半期比で3億4000万ドル増加して6億3600万ドルになりました。その主要因は、司法省和解の個人救済部分に関連して信用コストが4億ドル増加したことです。純貸倒償却額は2013年第3四半期から38%減少して10億ドルになり、2014年第3四半期の純貸倒償却比率は前年同期の0.73%から0.46%に低下しました。司法省和解に関連して信用費用が増加したことを含め、2014年第3四半期中の引当金の戻入額は4億700万ドルでした(2013年第3四半期の引当金戻入額は14億ドル)。
利息外費用は前年同期の164億ドルに対して197億ドルになりました。その主要因はモーゲージ関連の訴訟費用の増加ですが、人件費の減少によって部分的に相殺されています。2014年第3四半期の56億ドル、前年同期の11億ドルの訴訟費用を除けば、利息外費用減少は前年同期比で7%減少して142億ドルになりました。これには、レガシー・アセット・サービシング事業と(程度は小さいものの)プロジェクト・ニューBACでの費用節減を実現する当社の継続的な前進が反映されています(C)。
2014年第3四半期の実効税率には、司法省和解費用の控除不可能な部分が大きく影響し、これが特定の税務審査の解決を含む特定の一時的な税効果(1株当たり約0.04ドルの貢献)と継続的税優遇項目によって緩和されました。2013年第3四半期の実効税率には、7月に実施された英国の法人税率の変更の結果としての当社の繰延税金資産に対する11億ドルのマイナスの影響が大きく影響しました。
2014年9月30日現在のフルタイム従業員は22万9538人で、前年同期末比で7%減少、2014年第2四半期比で2%減少しています。
事業部門別業績
当社の業績は、5つの事業部門別に報告しています。コンシューマー・アンド・ビジネス・バンキング(CBB)部門、コンシューマー・リアルエステート・サービシズ(CRES)部門、グローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメント(GWIM)部門、グローバル・バンキング部門、グローバル・マーケッツ部門です。これら以外の事業は「その他すべて」に計上しています。
コンシューマー・アンド・ビジネス・バンキング部門(CBB) 四半期 (単位:百万ドル) 2014年9月30日締め 2014年6月30日締め 2013年9月30日締め 支払利息控除後総収益、FTEベース $ 7,511 $ 7,371 $ 7,524 貸倒引当金繰入額 617 534 761 利息外費用 3,979 3,984 3,967 純利益 $ 1,856 $ 1,797 $ 1,787 平均配賦資本利益率1 25.0 % 24.5 % 23.7 % 平均貸出金残高 $ 160,879 $ 160,240 $ 165,719 平均預金残高 545,116 543,567 522,009 期末 仲介資産 $ 108,533 $ 105,926 $ 89,517 1 平均配賦資本利益率は、非GAAP財務指標です。当社では、この非GAAP財務指標の利用によって事業部門の業績の評価が一層明瞭なものとなると考えています。他の会社は、この指標を異なる形で定義、計算しているかもしれません。GAAP財務指標への差異調整については、本プレスリリースの22~24ページを参照してください。
事業概要
平均預金残高は前年同期比で231億ドル(4%)増加し、5451億ドルになりました。この増加は、現状の低金利環境で流動性の高い商品が成長したことが主な原因です。 顧客仲介資産は前年同期比で190億ドル(21%)増加して1085億ドルとなりました。これは口座への流入と市場のバリュエーションの上昇が主要因です。 クレジットカード発行は堅調が続きました。2014年第3四半期に当社は新規クレジットカードを120万枚発行しました。これは、前年同期の発行枚数の100万枚と比べて15%の増加です。カードの約64%は、2014年第3四半期に既存顧客に発行されたものです。 モバイル・バンキングの顧客数は前年同期比で15%増加して1610万人となりました。個人預金取引の11%がモバイルで行われました(前年同期は8%)。 2014年第3四半期の平均配賦資本利益率は25.0%でした(2013年第3四半期は23.7%)。 財務概要
コンシューマー・アンド・ビジネス・バンキング部門の純利益は19億ドルとなり、前年同期比で6900万ドル(4%)増加しました。その主要因は、貸倒引当金繰入額の減少の減少、収益の増加でした。収益は前年同期比で比較的安定的であり、貸出金残高の減少と利益率の低下による純利息利益の減少がサービス課金とカードの利益の増加による利息外利益の増加よって部分的に相殺されました。
貸倒引当金繰入額は前年同期比で1億4400万ドル減少して6億1700万ドルの戻入益となりました。その主要因は、継続的な信用の質の改善です。利息外費用は、前年同期比で横ばいの40億ドルでした。モバイル・バンキングおよびその他のセルフサービスでの利用経路の継続的な成長の結果として、当社は2014年第3四半期にさらに76カ所のバンキング・センターを減らして4947カ所とし、リテール拠点網を縮小しました。
コンシューマー・リアルエステート・サービシズ部門(CRES) 四半期 (単位:百万ドル) 2014年9月30日締め 2014年6月30日締め 2013年9月30日締め 支払利息控除後総収益、FTEベース $ 1,093 $ 1,390 $ 1,577 貸倒引当金繰入額 286 (20 ) (308 ) 利息外費用1 7,275 5,895 3,403 純損失 $ (5,184 ) $ (2,798 ) $ (990 ) 平均貸出金およびリース金融 87,971 88,257 88,406 期末 貸出金およびリース金融 $ 87,962 $ 88,156 $ 87,586 1 2014年9月30日、2014年6月30日、2013年9月30日締め四半期の利息外費用には、それぞれ53億ドル、38億ドル、3億3800万ドルの訴訟費用が含まれます。
事業概要
当社は2014年第3四半期に第1リエンの住宅ローンを117億ドル、ホームエクイティローンを32億ドル融資しました。これに対して、2014年第2四半期はそれぞれ111億ドルと26億ドル、前年同期は226億ドルと18億ドルでした。 レガシー・アセット・サービシング(LAS)がサービシングを行う第1順位モーゲージローンの60日以上の延滞件数は、2014年第3四半期中に16%減少して22万1000件になりました(2014年第2四半期末は26万3000件)。前年と比べると、これらのローンは2013年第3四半期末の39万8000件から44%減少しています。 2014年第3四半期の訴訟費用を除くLASの利息外費用は、2014年第2四半期の14億ドルおよび前年同期の22億ドルから減少して13億ドルになりました。これは、延滞モーゲージローンの件数を減らすことへの当社の継続的努力によるものです(H)。 財務概要
2014年第3四半期のコンシューマー・リアルエステート・サービシズ部門は、52億ドルの純損失となりました(2013年の同期は9億9000万ドルの純損失)。その主な原因は司法省和解の影響であり、これにはこの和解の一部が控除不可能の扱いを受けたことも含まれます。
収益は、2013年第3四半期比で4億8400万ドル減少して11億ドルになりました。これは、サービシング事業資産が縮小したことによるサービシング利益の減少、モーゲージ・サービシング権(MSR)の成果の低下(ヘッジを除く)、および新規貸付の減少による中核的新規貸付収益の減少が主な原因です。このような減少は、表明および保証引当金の前年同期比での減少によって部分的に相殺されました。中核的新規貸付の収益は、前年同期比で1億7200万ドル減少して2億9300万ドルになりました。これは、取扱高が減少したことが主な原因です。
貸倒引当金繰入額は前年同期比で5億9400万ドル増加して2億8600万ドルになりました。その主要因は、司法省和解の個人救済部分に関連してコストが4億ドル増加したことと信用の質の改善ペースが鈍化したことです。
利息外費用は前年同期比で39億ドル増加して73億ドルになりました。その原因は、司法省和解を主要因とする訴訟費用の50億ドルの増加ですが、LAS債務不履行関係の人員やその他の債務不履行関係のサービシング費用が減少したことで部分的に相殺されています。また、借換需要の減速によるホームローンズの費用が減少したことも原因です。
グローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメント部門(GWIM) 四半期 (単位:百万ドル) 2014年9月30日締め 2014年6月30日締め 2013年9月30日締め 支払利息控除後総収益、FTEベース $ 4,666 $ 4,589 $ 4,390 貸倒引当金繰入額 (15 ) (8 ) 23 利息外費用 3,403 3,445 3,247 純利益 $ 813 $ 726 $ 720 平均配賦資本利益率1 27.0 % 24.4 % 28.7 % 平均貸出金およびリース金融 $ 121,002 $ 118,512 $ 112,752 平均預金残高 239,352 240,042 239,663 期末(単位:十億ドル) 運用資産 $ 888.0 $ 878.7 $ 779.6 顧客預かり残高合計2 2,462.1 2,468.2 2,283.4 1 平均配賦資本利益率は、非GAAP財務指標です。当社では、この非GAAP財務指標の利用によって事業部門の業績の評価が一層明瞭なものとなると考えています。他の会社は、この指標を異なる形で定義、計算しているかもしれません。GAAP財務指標への差異調整については、本プレスリリースの22~24ページを参照してください。
2 顧客預かり残高合計は、運用資産、顧客仲介預金、受託資産、顧客預金、およびローンとして定義されています(信用取引融資を含む)。
事業概要
顧客預かり残高は前年同期比で8%増加して2兆4600億ドルになりました。その主要因は市場価格の上昇と流入超です。2014年第3四半期の長期運用資産(AUM)のフローは112億ドルとなり、21四半期連続での流入超となりました。 グローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメント部門は、新たな投資運用プラットフォームのメリルリンチ・ワンの全国導入を完了しました。このプラットフォームでは、クライアントの保有資産をすべての口座をまとめて1カ所で見ることができます。2014年9月30日現在、運用資産の1570億ドル以上(その内、新規残高は370億ドル以上)、40万以上の口座がこのプラットフォームの対象となっています。 資産運用手数料は過去最高の20億ドルに増加し、前年同期を19%上回りました。 平均貸出金残高は前年同期の1128億ドルから7%増加して1210億ドルになりました。 2014年第3四半期の税引前利益率は27.4%となり(前年同期の利益率は25.5%)、7四半期連続で25%を上回りました。 財務概要
グローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメント部門は過去最高の8億1300万ドルの純利益となりました(2013年第3四半期は7億2000万ドル)。収益は前年同期比で6%増加して過去最高の47億ドルとなりました。市場価格の改善と長期運用資産への流入に関係した利息外利益の増加が主要因です。
貸倒引当金繰入額は前年同期比で3800万ドル減少して1500万ドルの戻入益となりました。これは、資産の質の改善が主要因です。利息外費用は5%増加して34億ドルになりました。その主要因は、収益関係の奨励的報酬およびその他の取扱高に関係する費用の増加でした。
2014年第3四半期の平均配賦資本利益率は27.0%であり、前年同期の28.7%から低下しました。利益は改善しましたが、配賦資本の増加の影響が上回りました。
グローバル・バンキング部門 四半期 (単位:百万ドル) 2014年9月30日締め 2014年6月30日締め 2013年9月30日締め 支払利息控除後総収益、FTEベース $ 4,093 $ 4,179 $ 4,008 貸倒引当金繰入額 (32 ) 132 322 利息外費用 1,904 1,900 1,923 純利益 $ 1,414 $ 1,352 $ 1,137 平均配賦資本利益率1 18.1 % 17.5 % 19.6 % 平均貸出金およびリース金融 $ 267,047 $ 271,417 $ 260,085 平均預金残高 265,721 258,937 239,189 1 平均配賦資本利益率は、非GAAP財務指標です。当社では、この非GAAP財務指標の利用によって事業部門の業績の評価が一層明瞭なものとなると考えています。他の会社は、この指標を異なる形で定義、計算しているかもしれません。GAAP財務指標への差異調整については、本プレスリリースの22~24ページを参照してください。
事業概要
全社の投資銀行手数料は2013年第3四半期比で4%増加して14億ドルになりました。 バンクオブアメリカ・メリルリンチ(BAML)は、2014年第3四半期中のレバレッジド・ローン、資産担保証券、投資適格社債、シンジケート・ローンで世界の金融機関上位3社に入りました(I)。 平均およびリース金融残高は前年同期比で70億ドル(3%)増加して2670億ドルになりました。商業・工業向けおよび商業不動産向け貸付関連事業資産が成長の中心でした。 平均預金残高は、顧客の流動性指向の高まりと国際的成長を主要因として前年同期比で265億ドル(11%)増加し、2657億ドルになりました。 財務概要
2014年第3四半期のグローバル・バンキング部門の純利益は14億ドルとなり、前年同期比で2億7700万ドル、24%増加しました。その主要因は、貸倒引当金繰入額の減少と収益の増加でした。収益は2013年第3四半期比で2%増の41億ドルとなりました。投資銀行手数料と純利息利益の増加が原因です。
2014年第3四半期の貸倒引当金繰入額は、3200万ドルの戻入益となりました。これに対して、貸出金の増加を受けて引当金を増額した前年同期は3億2200万ドルの繰入でした。利息外費用は前年同期比で1900万ドル(1%)減少して19億ドルとなりました。
2014年第3四半期の平均配賦資本利益率は18.1%であり、前年同期の19.6%から低下しました。利益は成長しましたが、資本配賦の増加の影響が上回りました。
グローバル・マーケッツ部門1 四半期 (単位:百万ドル) 2014年9月30日締め 2014年6月30日締め 2013年9月30日締め 支払利息控除後総収益、FTEベース $ 4,136 $ 4,583 $ 3,219 支払利息控除後総収益、FTEベース、純DVAを除く2 3,931 4,514 3,663 貸倒引当金繰入額 45 19 47 利息外費用 2,936 2,863 2,881 純利益(損失) $ 769 $ 1,100 $ (875 ) 純利益、純DVAおよび英国の税金を除く2 $ 641 $ 1,057 $ 531 平均配賦資本利益率3, 4 9.0 % 13.0 % n/m 総平均資産 $ 599,893 $ 617,103 $ 602,565 1 2014年中に、仕組み債関連債務の管理および関連するDVAは、これらの投資のパフォーマンス・リスクの整合性を高めるためにその他すべてからグローバル・マーケッツ部門に移動されました。そのため、純DVAは、デリバティブと仕組み債関連債務に対する純DVAの合計となっています。過去の期間については、当期間の表示に準拠させるために分類変更されています。
2 非GAAP指標です。2014年9月30日、2014年6月30日、2013年9月30日締め四半期のDVA利益(損失)は、それぞれ2億500万ドル、6900万ドル、(4億4400万ドル)でした。2013年9月30日締め四半期における英国の法人税率調整の繰延税金資産に対する影響は11億ドルでした。
3 2013年9月30日締め四半期の平均配賦資本利益率は、英国の法人税率調整と純DVAの影響により少額でした。このような項目を除けば、平均配賦資本利益率は7.0%でした。
4 平均配賦資本利益率は、非GAAP財務指標です。当社では、この非GAAP財務指標の利用によって事業部門の業績の評価が一層明瞭なものとなると考えています。他の会社は、この指標を異なる形で定義、計算しているかもしれません。GAAP財務指標への差異調整については、本プレスリリースの22~24ページを参照してください。
事業概要
債券・通貨・コモディティー(FICC)事業のセールスおよびトレーディング収益(純DVAを除く)は、前年同期比で11%増加して22億ドルになりました(J)。 エクイティ事業のセールスおよびトレーディング収益(純DVAを除く)は、前年同期比で6%増加して10億ドルになりました(K)。 財務概要
2014年第3四半期のグローバル・マーケッツ部門は7億6900万ドルの純利益となりました(前年同期は8億7500万ドルの損失)。両期間の純DVAおよび前年度の英国法人税率調整の繰延税金資産への影響を除けば、純利益は1億1000万ドル(21%)増加して6億4100万ドルになりました(L)。
収益は、前年同期比で9億1700万ドル(28%)増加して41億ドルになりました。純DVAを除けば、収益は2億6800万ドル(7%)増加して39億ドルになりました。これには、FICCおよびエクイティ事業のセールスおよびトレーディングにおける成績の改善が反映されています(L)。純DVA利益は2億500万ドルでした(前年同期は4億4400万ドルの損失)。
債券・通貨・コモディティー(FICC)事業のセールスおよびトレーディング収益(純DVAを除く)は、前年同期比で11%増加しました。これは、当期間中のボラティリティの拡大により通貨事業の業績が堅調だったほか、モーゲージとコモディティーでも利益が上がったことが主要因です(J)。エクイティ事業のセールスおよびトレーディング収益(純DVAを除く)は、顧客ファイナンシング事業の収益が増加したことを主な原因として前年同期比で6%増加しました(K)。
利息外費用は29億ドルとなり、収益関係の奨励金の増加を主要因として前年同期比で5500万ドル増加しました。
その他すべて1 四半期 (単位:百万ドル) 2014年9月30日締め 2014年6月30日締め 2013年9月30日締め 支払利息控除後総収益、FTEベース2, 3 $ (65 ) $ (152 ) $ 1,025 貸倒引当金繰入額 (265 ) (246 ) (549 ) 利息外費用 245 454 968 純利益 $ 500 $ 114 $ 718 総平均貸出金 199,403 210,575 232,525 1 その他すべてには、ALM活動、エクイティ投資、海外消費者カード事業、流動化事業などが含まれます。ALM活動は、ホールローン住宅モーゲージ事業資産および投資証券、金利および為替リスク管理活動を包括し、純利息利益配賦の残余、特定の配賦手法および会計ヘッジの無効性の影響を含みます。
2 収益には、2014年9月30日、2014年6月30日、2013年9月30日締め四半期のエクイティ投資利益(損失)としてそれぞれ(5100万ドル)、5600万ドル、11億ドル、2014年9月30日、2014年6月30日、2013年9月30日締め四半期の債券売却による利益としてそれぞれ4億1000万ドル、3億8200万ドル、3億4700万ドルが含まれています。
3 2014年中に、仕組み債関連債務の管理および関連するDVAは、これらの投資のパフォーマンス・リスクの整合性を高めるためにその他すべてからグローバル・マーケッツ部門に移動されました。過去の期間については、当期間の表示に準拠させるために分類変更されています。
2014年第3四半期のその他すべての純利益は5億ドルで、前年同期は7億1800万ドルの純利益でした。
利息外利益は前年同期比で11億ドル減少しました。これは、2014年第3四半期にエクイティ投資利益が減少したことと英国のクレジットカード事業での支払保護保険引当金が増加したことを反映しています。エクイティ投資利益の減少は、主として前年同期に中国建設銀行の残存保有株式の売却による税引き前7億5300万ドルの利益があったことが原因です。
貸倒引当金繰入額は、前年同期の5億4900万ドルの戻入益に対して、2億6500万ドルの戻入益となりました。これは、住宅モーゲージ関連事業資産に関係する信用の質の改善のペースが鈍化したことが主な要因です。2014年第3四半期の支払法人所得税は5億4500万ドルの税効果となり、特定の税務問題の解決が反映されています。
利息外費用は、前年比での訴訟費用の減少と人件費の減少の結果として減少しました。
信用の質 四半期 (単位:百万ドル) 2014年9月30日締め 2014年6月30日締め 2013年9月30日締め 貸倒引当金繰入額 $ 636 $ 411 $ 296 純貸倒償却額1 1,043 1,073 1,687 純貸倒償却比率1, 2 0.46 % 0.48 % 0.73 % 純貸倒償却比率、PCIローン事業資産を除く2 0.48 0.49 0.75 純貸倒償却比率、PCI除却を含む2 0.57 0.55 0.92 期末 貸出金・リース金融不良債権および清算不動産 $ 14,232 $ 15,300 $ 20,028 貸出金・リース金融不良債権および清算不動産比率3 1.61 % 1.70 % 2.17 % 貸出金およびリース金融貸倒引当金 $ 15,106 $ 15,811 $ 19,432 貸出金およびリース金融貸倒引当比率4 1.71 % 1.75 % 2.10 % 1 2014年9月30日、2014年6月30日、2013年9月30日締め四半期のそれぞれ2億4600万ドル、1億6000万ドル、4億4300万ドルのPCIローン除却を除きます。
2 純貸倒償却比率は、純貸倒償却額を貸出金およびリース金融の期中平均残高で除して計算した割合(年間換算)です。四半期の結果は年間換算されています。
3 貸出金・リース金融不良債権および清算不動産比率は、貸出金・リース金融不良債権および清算不動産を期末貸出金・リース金融および清算不動産残高で除して計算しています。
4 貸出金およびリース金融貸倒引当比率は、貸出金およびリース金融貸倒引当金を期末貸出金およびリース金融残高で除して計算しています。
注:各比率には、公正価値オプションに基づいて計上した貸出金を含んでいません。
2014年第3四半期において信用の質は引き続き改善し、純貸倒償却額はほとんどの主要事業資産にわたり前年同期比で減少しました。完全保険対象ローンを除く30日以上の延滞貸出金の件数は前年同期比ですべての消費者関連事業資産で減少し、米国のクレジットカード関連事業資産では過去最低水準を維持しました。さらに、引当対象懸念残高と貸出金・リース金融不良債権および清算不動産も継続的に減少し、前年同期比で16%、29%の減少となりました。
2014年第3四半期の純貸倒償却額は10億ドルで、2014年第2四半期の11億ドル、2013年第3四半期の17億ドルから減少しました。2014年第3四半期の貸倒引当金繰入額は2013年第3四半期の2億9600万ドルから6億3600万ドルに増加しました。その主要因は、司法省和解の個人救済部分に関連してコストが4億ドル増加したことです。2014年第3四半期中の引当金の戻入額は4億700万ドルでした(2013年第3四半期の引当金戻入額は14億ドル)。
2014年第3四半期の貸出金およびリース金融貸倒引当金の年間換算純貸倒償却カバレッジレシオは3.65倍でした。これに対して2014年第2四半期は3.67倍、2013年第3四半期は2.90倍でした。前年同期比での上昇は、上述した純貸倒償却額の改善が原因です。引当金の年間換算純貸倒償却カバレッジレシオは、購入信用毀損(PCI)事業資産を除けば、上述の各期間についてそれぞれ3.27倍、3.25倍、2.42倍でした。
2014年9月30日現在の貸出金・リース金融不良債権および清算不動産は142億ドルとなりました。これは、2014年6月30日現在の153億ドル、2013年9月30日現在の200億ドルと比較して減少しています。
資本・流動性管理1,2,3 (単位:十億ドル) 2014年9月30日現在 2014年6月30日現在 バーゼル3移行(標準化アプローチによる) 普通株式等Tier 1資本 - バーゼル3 $ 152.9 $ 153.6 リスクウェイト資産 1,271.6 1,284.9 普通株式等Tier 1資本比率 - バーゼル3 12.0 % 12.0 % バーゼル3、フェーズイン完了ベース(標準化アプローチによる)3 普通株式等Tier 1資本 - バーゼル3 $ 135.5 $ 137.2 リスクウェイト資産 1,418.2 1,436.8 普通株式等Tier 1資本比率 - バーゼル3 9.6 % 9.5 % (1株当たりデータを除き、金額は百万ドル) 2014年9月30日現在 2014年6月30日現在 2013年9月30日現在 有形普通株主資本比率4 7.24 % 7.14 % 7.08 % 株主資本合計 $ 239,081 $ 237,411 $ 232,282 普通株主資本比率 10.41 % 10.25 % 10.30 % 1株当たり有形純資産4 $ 14.13 $ 14.24 $ 13.62 1株当たり純資産 21.03 21.16 20.50 1 規制資本比率は暫定値です。
2 2014年1月1日にバーゼル3規則が発効し、普通株式等Tier 1資本およびTier 1資本に影響する規制的控除および調整に主に関係する移行規定も適用されました。
3 フェーズイン完了ベースによるバーゼル3普通株式等Tier 1資本およびリスクウェイト資産は非GAAP財務指標です。GAAP財務指標への差異調整については、本プレスリリースの18ページを参照してください。当社のフェーズイン完了ベースのバーゼル3による推定は、バーゼル3規則の標準化アプローチまたは先進的アプローチについての現在の理解に基づいており、関係するすべてのモデルの規制当局による承認を前提し、包括的リスク計測サーチャージの除去によるリスクウェイト資産の減少の可能性は除外しています。バーゼル3のルールは、リスクウェイト資産の計算の一部として使用される特定のモデルを銀行規制当局が承認することを要求しています。このようなモデルが承認されない場合、当社の資本比率は悪影響を受ける可能性が高く、場合によってはそれが大きなものとなる可能性もあります。
4 有形普通株主資本比率および1株当たり有形純資産は、非GAAP財務指標です。GAAP財務指標への差異調整については、本プレスリリースの22~24ページを参照してください。
バーゼル3の標準化移行アプローチに基づくリスクウェイト資産計測のための普通株式等Tier 1資本比率は2014年9月30日および2014年6月30日現在で12.0%でした。
バーゼル3フェーズイン完了ベースの標準化アプローチとフェーズイン完了ベースの先進的アプローチは2018年まで発効しませんが、当社は比較を目的として以下の推定値を提供しています。
フェーズイン完了ベースによるバーゼル3標準化アプローチに基づく推定普通株式等Tier 1資本比率は2014年9月30日現在で9.6%でした(2014年6月30日現在は9.5%)(D)。
フェーズイン完了ベースによるバーゼル3先進アプローチに基づく推定普通株式等Tier 1資本比率は2014年9月30日現在で9.6%でした(2014年6月30日現在は9.9%)(D)。
2014年9月3日に、米国の銀行規制当局は補完的レバレッジ比率要件(SLR)の分母の定義と範囲を改訂する最終規則を採択しました。最終規則は、総レバレッジ・エクスポージャーの計算、計算の頻度、および必要な開示について規定しています(E)。
2014年9月30日現在、親会社の推定SLRは約5.5%であり、これは銀行持株会社に対する5.0%の最低基準を上回っています。10月1日にバンク・オブ・アメリカは、法人構造を効率化し、単純化する戦略に沿い、FIAカード・サービシズ・ナショナル・アソシエーション(FIA)のバンク・オブ・アメリカ・ナショナル・アソシエーション(BANA)への合併を完了しました。統合後の法人の推定プロフォーマSLRは、2014年9月30日現在で約6.8%でした(E)。
2014年9月30日現在、当社の世界的余剰流動性の総額は4290億ドルでした(2014年6月30日現在は4310億ドル、2013年9月30日現在は3590億ドル)。2014年9月30日現在の所要資金確保期間(time-to-required funding)は38カ月でした(2014年6月30日現在では38カ月、2013年9月30日現在では35カ月でした)。
期末現在の資産は前四半期比で470億ドル減少して2兆1000億ドルになりました。これは主として流動性に関してバランスシートを最適化する努力を継続したことと市場および信用リスクが低下したことを反映しています。当四半期中に、当社は特定の流動性の低い住宅モーゲージローンを流動性の高い債券に移しました。さらに当社は2014年第3四半期中にトレーディング関係資産を削減し、不良債権および延滞となっているローンを25億ドル売却しました。
期末発行済み普通株式数(自己株式を除く)は、2014年9月30日と2014年6月30日は105億2000万株、2013年9月30日は106億8000万株でした。
2014年9月30日の1株当たり有形純資産(F)は14.13ドルでした(2014年6月30日は14.24ドル、2013年9月30日は13.62ドル)。2014年9月30日の1株当たり純資産は21.03ドルとなりました(2014年6月30日は21.16ドル、2013年9月30日は20.50ドル)。
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脚注
(A) 完全課税対象(FTE)ベースは、非GAAP財務指標です。GAAP財務指標への差異調整については、本プレスリリースの22~24ページを参照してください。2014年9月30日、2014年6月30日、2013年9月30日締め四半期のGAAPベースの純利息利益は、それぞれ102億ドル、100億ドル、103億ドルでした。市場関連調整額を除いたFTEベースの純利息利益は、非GAAP財務指標です。2014年9月30日、2014年6月30日、2013年9月30日締め四半期のプレミアム償却費用の市場関連調整額とヘッジ非効果は、(1億ドル)、(2億ドル)、0億ドルでした。2014年9月30日
プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ
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