福島第一原発20km圏内において、 放射性セシウムによる低線量放射線環境下で飼育された牛の被ばくと 組織におけるDNA損傷について共同研究を開始

プレスリリース発表元企業:一般社団法人東京電力福島第一原子力発電所の事故に関わる家畜と農地の管理研究会

配信日時: 2014-02-10 20:00:00


一般社団法人家畜と農地の管理研究会とサウスカロライナ大学が、福島第一原発20km圏内において飼養管理されている牛の被ばく量とDNA損傷の関係を明らかにする共同研究を開始。今の福島でなければできない研究はかつてのチェルノブイリでも今の日本でも類を見ない放射能汚染の最前線で行われている世界初の研究です。


一般社団法人 東京電力福島第一原子力発電所の事故に関わる家畜と農地の管理研究会(http://liffn.jp/)とサウスカロライナ大学は、福島第一原発20km圏内において、飼養管理されている牛の被ばく量とDNA損傷の関係を明らかにする共同研究を開始したことをお知らせいたします。

 今の福島でなければできない研究に、被災された畜産農家と多分野の研究者、地元獣医師がひとつになり取り組むプロジェクトは、かつてのチェルノブイリでも今の日本でも類を見ない、放射能汚染の最前線で行われている世界初のプロジェクトです。 共同研究の概要については、2月19日(水)に東京大学にて開催されるシンポジウムにて公開をいたします。※1

 チェルノブイリが世界から注目されてきたのと同様に、福島は後世のための重要な研究の場として世界的に注目されています。チェルノブイリ原発事故においても多くの研究が行われましたが、低レベル被ばくの影響に関して議論はあるものの、科学的データはありません。特に、大きな動物の放射性物質の体内分布、体内動態のデータは福島において世界で初めて得られています。
 家畜と農地の管理研究会では震災後より現地に足を運び、警戒区域内に残され継続飼育されている牛たちの行動解析、被ばく線量測定、血液採取で得られる遺伝子の変化の解析など、牛たちが人間に与えてくれる貴重な科学的知見を収集し続けており、研究成果については学会や学術誌などでの発表後、オープンにしていく予定です。

■家畜と農地の管理研究会 
(ホームページ)
http://liffn.jp/
(facebook)
https://www.facebook.com/liffn.jp

■リリース詳細
http://liffn.jp/topics/20140210_press_release.pdf

■人と動物の共生を支援する会・家畜と農地の管理研究会 2014年 合同シンポジウム

タイトル: 『福島原発警戒区域内で生き続けている動物とどう向き合うか』
    ~研究者と獣医師が復興・再生に向けた新しい取り組みと活動~

  [日時]2014年2月19日(水)開場12:30 開催13:00~16:00予定
  [会場]東京大学農学部・フードサイエンス棟 中島董一郎記念ホール
※1 聴講は事前申し込みが必要となり、聴講定員となり次第締め切りとなります、ご了承ください。




【本件に関するお問い合わせ先】
企業名:一般社団法人東京電力福島第一原子力発電所の事故に関わる家畜と農地の管理研究会
担当者名:大谷 久美子
TEL:090-2023-9353
Email:info@liffn.jp

プレスリリース情報提供元:valuepress