アフリカ・ギニアのプロジェクトがアース・ネットワークスによる先進の気象監視警報システムを実証

プレスリリース発表元企業:Earth Networks

配信日時: 2013-11-05 20:00:00

ギニア国立気象機関との官民パートナーシップはギニアでの気象監視警報技術の先駆的事例に

(米メリーランド州ジャーマンタウン)- (ビジネスワイヤ) -- ギニア国立気象機関と米国に拠点を置くアース・ネットワークスによる官民パートナーシップが、後発開発途上国(LDC)内の悪天候を監視・警戒すべく、史上初となる包括的な早期警報システムの運用への道を開いています。

豊かな国でも貧しい国でも異常気象がますます人々の生命と暮らしに悲劇的で壊滅的な打撃を与えている中で、アフリカのギニアのような多くの国々が、気候変動への耐性を向上させる方法を模索しています。レーダーを使用した従来の監視・予報システムは、配備・維持するための費用が高く、発展途上国にとって維持不可能な選択肢でした。この実証プロジェクトは降雨に対してレーダーのような視界を提供し、洪水と干ばつの可能性を評価するために利用することによって、高度な予報と悪天候への警報発令をギニアに、そして21世紀に普及させていくものです。またこの技術はリアルタイムの雷総数をベースとする暴風雨警報を可能にします。

世界気象機関(WMO)のDNMディレクター兼第一地区協会(アフリカ)プレジデントを務めるMamadou Lamine BAH博士は、次のように述べています。「革新的な技術と既存の携帯電話中継塔のインフラを活用することによって、雷雨を積極的に追跡し、降雨を監視するほか、ギニア全域で悪天候への警報を発令することが数週間で可能になりました。ギニアのような国で従来型のレーダーを配備するには1000万米ドル以上が必要です。それだけにアース・ネットワークスの新技術は、発展途上国にとって実行可能な胸躍る代替案となります。」

気象学者はこのプロジェクトのブログ(http://guineameteodemo.wordpress.com)に、ギニアとその周辺地域に関する詳細な事例研究を投稿しています。このプロジェクトの詳細については、http://www.earthnetworks.com/guineaをご覧ください。

実証プロジェクトのために配備された気象監視警報インフラによって、ギニアの当局者は厳しく極端な天候に対して観測、情報提供、警報発令を行えるようになります。

観測:インターネットを介して相互接続された12カ所の雷センサーと気象観測所が、幅広い気象条件を報告し、雷放電の総数に関する情報を提供します。センサーは地面に落ちる雷(雲から地面へ)と、最も重要なことには、空中(雲の中)と極端な気象条件の上空に留まる大多数の雷の双方を追跡します。既存のインフラを最大限に活用するために、このようなセンサーはセルコムと協力して携帯電話の中継塔に設置されました。この官民パートナーシップでは、アース・ネットワークスがバックエンドのITインフラを管理することによって、ギニア国立気象機関をサポートし、信頼性が向上されています。 情報提供:雷総数のデータはPulseRadSMと呼ばれる代用レーダーツールに供給されます。PulseRadは特許取得済みのアルゴリズムで駆動する可視化ツールであり、レーダーのような視界を提供し、豪雨、強風、洪水、その他の極端な気象条件に脅かされている地域を特定します。わずか12個のセンサーによってギニアのほとんどの地域が代用レーダーの範囲に入り、接近してくる暴風の追跡については、さらに何百キロメートル先まで探知範囲に入ります。またセンサーから収集された雷と地上気象に関するリアルタイムのデータは、短期から長期にわたる非常に詳細な高品質の天気予報を提供する予報用製品「ENcast」で利用されます。 警報発令:ギニア国立気象機関は雷総数に基づいて、危険雷雨警報(DTA)を自動的に発令できます。米国ではDTAは何百万という顧客、組織、政府機関に対して自動的に発令され、近づいてくる悪天候に最も早く警報を出します。DTAの平均リードタイムは27分であり、現在利用可能な他の技術に基づく警報よりも50%早く警報を発令できることが示されています。 アース・ネットワークスの社長兼最高経営責任者(CEO)を務めるロバート・マーシャルは、次のように述べています。「携帯電話技術はかつて固定電話を利用できなかった何百万というユーザーを接続することによって、コミュニケーションに革命を起こしました。それと同様に、アフリカおよび世界中の国々が、コンパクトで展開が素早く運用も簡単な先進の気象技術から恩恵を受けるでしょう。テクノロジーは気象関連の災害に遭いやすい地域で耐性を構築し、持続可能性を確保するための鍵となります。ギニア当局者と提携し、アフリカで先進の気象暴風技術の威力と影響力を示せることをうれしく思います。」

通信会社のセルコム・ギニアは気象・雷総数センサーを携帯電話の中継塔に設置し、インターネット経由で気象・雷データを送信できるようにすることによってこの実証プロジェクトをサポートしています。セルコムの最高経営責任者(CEO)を務めるAvishai Marziano氏は、次のように述べています。「当社は社会の利益となる有意義な取り組みのサポートに全力を注いでいます。気象警報に関する新しい技術とイノベーションをギニアにもたらすこの重要な実証プロジェクトに貢献できて、喜ばしい限りです。」

このギニアの実証プロジェクトは、アース・ネットワークスが米国立気象局やブラジル国立宇宙研究所などの機関と共に世界全体で確立した官民パートナーシップ合意をモデルとしています。

アース・ネットワークスウェザーバグ)について

アース・ネットワークスは20年にわたって、顧客が「事前に知る(Know Before™)」ことができるように、世界最大の気象監視・雷検知ネットワークを使用して大気観測データを収集・分析することによって、「地球の脈を測る(Taking the Pulse of the Planet®)」業務に従事してきました。地球のあらゆる場所に設置された何千というセンサーから数秒ごとに収集されたリアルタイムの気象・雷データは、世界中の顧客・企業・政府に地区レベルの気象情報を提供するとともに、最新の予報を提供し、最速の警報によって接近中の悪天候への注意を喚起します。当社人気の「ウェザーバグ(WeatherBug®)」モバイルデスクトップ/オンライン・アプリ、ウェブサイトは、地域の気象、優れた予報、高度な悪天候への警報を何百万もの顧客に提供しています。当社のエンタープライズ・ソリューションは、公益事業、学校、プロスポーツチーム、緊急対応班、政府機関のほか、生命を守り、天気事象に備え、業務を最適化するその他の団体をサポートします。詳細については、www.earthnetworks.comをご覧ください。現地の気象はwww.weatherbug.comでご確認ください。ツイッターは@WeatherBug、フェイスブックはwww.facebook.com/WeatherBugをフォローしてください。

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連絡先
Direction Nationale de la Meteorologie
Dr. Mamadou Lamine BAH, +224-628-544064
lamine_bah@yahoo.fr
or
Earth Networks
Rachel Hunt, +1-301-250-4046
rhunt@earthnetworks.com

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