OEM各社5Gモデルを続々発表、新車の50％以上が5G車載端末を搭載

株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「自動車および5G業界統合開発レポート（2020年）」 (ResearchInChina) の販売を5月13日より開始いたしました。

5Gは自律走行を実現するための重要な条件です。自律走行では、センサーが道路状況を監視してから車両の「脳」に指令を出すまでの時間が短ければ短いほど、安全性が高くなります。そのため、通信ネットワークには高い信頼性と低遅延性が求められています。

5Gネットワークは、中国におけるコネクテッド・コラボレーティブ・自律走行技術の急速な発展を促進します。2020年11月、国務院総合弁公室は「新エネルギー自動車産業発展計画（2021-2035）」を発表し、電動化、相互接続、インテリジェント技術の相乗効果を高めることを提案しています。地方政府は、5G通信基地局とC-V2X路側機器の展開を積極的に加速し、インテリジェント道路のアップグレードを推進し、車両用無線通信端末の組み立てを奨励・指導し、インテリジェンスとコネクションの協調的発展を促進しています。

自動車産業における5Gの開発には、政府、事業者、自動車メーカー、Tier1サプライヤー、インターネット企業の間での調整と協力が必要です。現在、すべての関係者（主に業界アライアンス、通信事業者、OEM）は、自動車業界における5Gの大規模な適用に向けて、自動車用5Gの試験、実証、適用プロジェクトを推進しています。

自動車用5Gの実証プロジェクトを推進する業界アライアンス
自動車用5Gプロジェクトを推進する業界団体/アライアンスには以下のものがあります。5G Automotive Association（5GAA）、5G Infrastructure Public Private Partnership（5G PPP）、China 5G Autonomous Driving Alliance（5GADA）などがあります。


事業者が率先して5Gインフラ構築を推進
5G事業者は、5Gテレマティクスと自律走行を精力的に実施しています。例えば、China Mobileは、自動車分野における5Gの革新的な応用をさらに促すために、5G+計画を実施しています。5G自律走行ビジネスの発展を加速させるために、チャイナモバイルはオペレーティングシステム、研究開発・建設の取り組み、エコロジーの結束などの面で大きな注目と支援を行っています。チャイナモバイルは、3つの先進的なネットワーク、コアプラットフォーム、複数のアプリケーションシナリオという「3+1+N」戦略を策定し、中国における自律走行の迅速な実現を後押しするとともに、世界での主導的な地位を維持しています。

OEM各社が5Gモデルの発売に向けて奔走
商用および車載用の5Gチップの導入に伴い、自動車OEM各社は相次いで5Gモデルを発表しています。2020年6月、BYDはHuaweiの5G技術を搭載したHanを発売。2020年11月、GAC NEはGAC Aion 5G V2X車両用インテリジェント通信システムとHuawei Balong 5000 5G通信チップを搭載したAION Vを発表しました。2020年11月、SAIC Rは、5Gスマート電気SUV「MARVEL R」の先行販売を開始しました。

OEM各社が5Gモデルの発売に向けてしのぎを削る中、新車の50％以上が5Gの車載端末を搭載すると言われています。

スマート高速道路における5Gの適用
都市部の複雑な道路状況に比べて、高速道路の交通環境は比較的閉じていてシンプルであり、5Gインテリジェント・コネクティビティ技術とソリューションが最初に適用される典型的なシナリオの1つを象徴しています。スマート高速道路は、5Gインテリジェントネットワーキング、Beidou、Internet of Things、クラウドコンピューティング、ビッグデータなどの技術により、完全なインフラ監視システムとインテリジェント道路ネットワーク運用認識システムを徐々に確立していきます。5Gをサポートするスマート高速道路の建設は、新しいインフラの重要な部分となっています。

公園での低速自律走行における5Gの応用
例えば、自動車用スマートアンテナと5G遠隔運転用スマートゲートウェイにより、公園の清掃員が5Gネットワークに接続することで、完全自動の自律運転、マルチセンサー連携クラウド管理、全方位ビデオ監視、遠隔引き継ぎ、インテリジェントスケジューリング、ワンクリック召喚などの機能を実現しています。


【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/rinc991279-automotive-5g-industry-integration-development.html

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