東日本大震災の復興支援プロジェクトで建設された「白浜復興住宅」をワーケーション宿泊施設として2021年5月(予定)にリニューアルオープン!

プレスリリース発表元企業:特定非営利活動法人 りあすの森、有限会社熊谷産業、学校法人工学院大学

配信日時: 2021-03-09 14:30:00

海を臨む白浜復興住宅(追波湾テラス)

愛犬と散歩

徒歩10分で白浜海岸へ

特定非営利活動法人 りあすの森、有限会社熊谷産業、学校法人工学院大学は、工学院大学が東日本大震災の復興支援事業として2011年から推進してきた「恒久復興住宅プロジェクト(K-engine Project)」の「白浜復興住宅」(宮城県石巻市北上町)を改修し、新たに長期滞在型宿泊施設として開業することを発表いたします。

東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻市北上町は、人口流出に歯止めがかからず、10年で4割以上減少し、現在約2,300人が暮らしています。ハードの復旧はようやく終息しつつありますが、賑わいは戻りません。
当宿泊事業では、過去の賑わいを取り戻すのではなく、時代に合った新たな賑わいを創出すべく、コロナ禍で一気に加速したワーケーションと、人口減少社会において増え続けているペットに着目し、海を臨む絶景の一棟貸しの宿で愛するペットと気兼ねなく過ごす「withペット・ワーケーション」を提案していきます。また、地域活性化の担い手を増やすお試し移住の場としても活用していく予定です。

拠点として活用するのは、地元木材とスレート屋根が美しい「白浜復興住宅」。
2011年に、寄付による民営復興住宅(全11棟)として工学院大学が手掛けたプロジェクトで、被災した漁師世帯などが自主再建を果たすまでの一時的な住まいとして提供されてきました。土地を地元企業の熊谷産業が提供し、建物を工学院大学が建設、運営管理および住民ケアを特定非営利活動法人 りあすの森が担い、三位一体で地域復興のために運営してきた住宅群です。

それから10年の月日が経過し、「白浜復興住宅」は新たな地域活性化の拠点となる宿泊施設「追波湾テラス~考える葦~」(おっぱわんてらす~かんがえるよし~)として再活用されます。
熊谷産業が新規事業としてハード整備・宿泊施設運営を担います。りあすの森はお試し移住等による地域活性化で当拠点を活用していきます。工学院大学は「復興支援から始まった取り組み」がまちづくりへの発展に至るプロセスを学術的研究につなげます。

民間による復興住宅自体が希少であることに加え、10年を経て、持続可能な地域づくりを目的とした宿泊施設になるのは初のケースです。災害復旧復興からシームレスに地域づくりへと繋がる新たな復興住宅利活用モデルを目指します。

施設名称 : 追波湾テラス~考える葦~
所在地 : 宮城県石巻市北上町十三浜字下山15番地2
プレオープン: 2021年4月12日
正式開業日 : 2021年5月(予定)
ホームページ: (作成中)
お問合せ先 : 特定非営利活動法人 りあすの森
担当: 鷹野 秀征(理事)
TEL : 090-2253-5156
MAIL: riasnomori@gmail.com


【詳細説明】
■白浜復興住宅とは■
東日本大震災で甚大な被害を受けた、宮城県石巻市北上町白浜地区。一時的な仮設住宅ではなく「恒久的に住むことが出来る復興住宅」が本来であるとして、建築学部 後藤治教授(2011年 当時)の主導のもとプロジェクト(K-engine Project)を立ち上げ、白浜地区海抜50メートルの高台に民間事業による復興住宅の建設が進められました。復興住宅がめざしたのは、津波により失われた地域のコミュニティの回復と、東北地方の美しい景観をもつ「村」の再生。災害公営住宅のモデルケースにもなるべく、地場の工務店との連携を進め、スピーディかつ安価に住宅を建設できるスキームを基本としました。在来工法木造の復興住宅は、全11棟。
10棟は、平屋3棟・2階建て7棟の個人住宅として、1棟は移転により失われがちなコミュニティの場などの共同利用棟として使用されてきました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/250531/LL_img_250531_1.png
海を臨む白浜復興住宅(追波湾テラス)

■なぜリニューアルすることにしたのか■
震災から10年が経過し、復興住宅の住民は自主再建あるいは転居先を確保し、全員が巣立って行きました。残された復興住宅の利活用について様々な検討を重ねた結果、

・当初からのコンセプトであった「恒久的に住むことが出来る」住宅としての機能を維持させること
・石巻白浜地区の地域振興に貢献すること
・経済的にも持続可能な運営形態であること
・「復興支援から始まった取り組み」がまちづくりへの発展に至るプロセスを学術的研究に繋げること

この4点に合致する取り組みとして、長期滞在型宿泊施設として再出発することを選択しました。

■どんな宿泊施設ができるのか■
全11棟すべて、ペットと泊まれる一棟貸し宿泊施設となります。
Wi-Fiを完備し、コロナ禍で高まったワーケーション需要に応えます。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/250531/LL_img_250531_2.png
愛犬と散歩
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/250531/LL_img_250531_3.png
徒歩10分で白浜海岸へ

2021年4月のプレオープン時には、全11棟のうちの4棟を先行オープン。

周りに気を遣うことなくプライベートな時間を過ごすことができる一棟貸しタイプですので、大切なペットやご家族とゆったりとした時間をくつろげる癒しの空間をご提供いたします。もちろん通信環境も完備していますので、ペットを帯同しての長期間ワーケーションにも最適です。

将来的には施設利用者専用のプライベートドッグランを増設したり、追波湾のオーシャンビューを楽しみながらのガーデンBBQなど、様々なアクティビティを準備していく予定です。


■各社概要■
特定非営利活動法人 りあすの森 担当:鷹野 秀征
宮城県石巻市北上町橋浦字大須183番地2
https://riasnomori.wixsite.com/info

~りあすの森について~
りあすの森は、震災後の2012年2月、宮城県石巻市の北上川河口地域の住民有志とその支援者によって設立されました。主な活動は、津波被害からの復旧、災害支援ボランティア、地域住民の暮らし再建、復興住宅管理、ヨシ原再生、環境教育などです。自然災害の教訓を活かし、日本の伝統文化・自然環境を次世代へつなげます。


有限会社熊谷産業 担当:亀山 久美子
宮城県石巻市北上町橋浦字南釜谷崎340
http://www.kayabukiyane.com/

~熊谷産業について~
熊谷産業は、日本の伝統文化を次世代に継承する茅葺き・天然スレート屋根施工会社です。北上川河口に息づく、ヨシ刈りや地域のつながり、収穫したヨシで屋根を葺くという、ヨシでつながる文化を守り、職人には新たに国内外の若手たちへ熟練の技とヨシ原の文化を受け継ぎながら、新たなものを作り出していきます。


学校法人工学院大学 広報課 担当:堀口、樋口
東京都新宿区西新宿1-24-2
https://www.kogakuin.ac.jp

~工学院大学について~
工学院大学は、1887(明治20)年の開学以来、産業界を支える専門技術者を育成してきました。4学部15学科を擁する工科系総合大学となった現在も、豊富な知識・社会で生きる力・自己実現を志す意識を備えた、質の高い人材を育成することを使命に掲げ、成長し続けています。


■一般の方からのお問合せ先
特定非営利活動法人 りあすの森(HP問合せフォーム)
https://riasnomori.wixsite.com/info/blank-4


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press