2021-02-18 11:00:00
スタンダード・コグニション、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2などから1.5億ドルの資金調達を完了、投資額・企業評価額で業界最高を記録
今後5年間で5万店舗以上への導入を目標、AI基盤のレジ無し精算システムの大衆化を目指す
既存の小売店舗に迅速かつ簡単に導入が可能なAI(人工知能)を基盤としたレジ無し精算システムを提供するスタンダード・コグニション(Standard Cognition、本社:カリフォルニア州サンフランシスコ、CEO:ジョーダン・フィッシャー、https://www.standard.ai/ 、以下スタンダード)は、2021年2月17 日(水)、シリーズC投資ラウンドで、1億5,000万ドル(約157億4,200万円)の資金調達を完了したことを発表しました。これにより、スタンダードの資金調達の総額は、2億3,610万ドル(約247億7,800万円)になり、今回の増資で、さらなる事業の拡大が可能となりました。また企業評価額は10億ドルに達し、レジ無し精算システム・コンピュータビジョン企業として、投資額と企業評価額ともに過去最高となりました。
今回資金調達をリードしたのは、ソフトバンク・グループの投資事業ソフトバンク・ビジョン・ファンド2 (Softbank Vision Fund 2)です。このほか、新規投資家として、世界最大の機関投資家ネットワークであるトラステッド・インサイト(Trusted Insight)や韓国の総合商社SKネットワークス(SK Networks)、Kaiser Healthなどが参加したほか、既存の投資企業であるEQTベンチャーズ(EQT Ventures)やクレイブン・ハウス・キャピタル(Craven House Capital PLC)も追加投資を行いました。また今回の契約において、コビントン・アンド・バーリング法律事務所(Covington & Burling LLP)が顧問弁護士を務めました。
スタンダードは、「サークルK」など世界中で約1万4,500店舗のコンビニエンスストアを展開するアリマンタシォン・クシュタール(Alimentation Couche-Tard、以下クシュタール)や食堂運営を委託契約されて行う給食事業を展開するコンパスグループ(Compass Group、以下コンパス)などと提携しており、既に数店舗に当社のシステムが導入され、その技術が実証されています。2021年以降には、クシュタールやコンパスなどの提携企業と協力し、数百店舗へのレジ無し精算システム展開を目標としているほか、今後5年間で5万店舗以上への導入を目指します。
スタンダードの共同創業者でCEOを務めるジョーダン・フィッシャー(Jordan Fisher)は、今回の資金調達について、次のように述べています。
「スタンダードでは、独自のコンピュータビジョンモデルが完成して初めて既存店舗へ導入されたことにより、さらなる導入に向けた戦略を確立させ事業の大幅な拡大を進めています。当社のソリューションを必要とする人々はたくさんいると考えております。今回の資金調達により、より多くの世界中の買い物客に当社のシステムを提供することができるようになることを大変うれしく思います。」
また、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2を運営するソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズ(SoftBank Investment Advisors)の投資ディレクターであるセレーナ・ダヤル(Serena Dayal)氏は、資金調達への参加理由について、次のように説明しています。
「スタンダードは、高度なAI技術を活用したレジ無し精算システムの業界において、リーディングカンパニーとして台頭を見せていると我々は考えています。小売業界は、EC業界との競争力を高めるために、デジタルトランスフォーメーションを加速する必要があります。そうした中、顧客のショッピング体験の向上を目指す小売業者とともに、レジ精算が不要な技術の導入を促進するスタンダードとパートナーになれることを楽しみにしております。」
スタンダードは、2020年8月にサークルKへのシステム導入を発表したほか、2020年10月にコンパスグループとの提携により、アメリカ・アリゾナ州のUniversity of Houston(ヒューストン大学)の構内など3つの既存店舗に世界で初めて当社のレジ無し精算システムを導入しました。
コンパスグループの北米における学食事業部門チャートウェルズ・ハイアー・エジュケーション(Chartwells Higher Education)の事業部長を務めるチャールズ・ペレイラ(Charles Pereira)氏は、導入について、「レジ無し精算システムの技術は、我々の小売環境に新しい体験をもたらしてくれました。スタンダードとの提携により、既存の店舗をフリクションレスな(手間がかからない)オペレーションに変えることができました。近い将来、より多くの店舗に導入したいと考えています」と話しています。
スタンダードのフィッシャーCEOは、今後の小売業界の革新にとって、レジ無し精算システムが重要となると考えています。
「小売業界は今、わずかな利幅を求めて奮闘し、アマゾンやウォルマートといった大手小売業者との競争に直面している中、新型コロナウイルスの感染拡大の影響に打ちのめされるなど、非常に厳しい嵐の真っただ中にあります。世界中で次々と店舗が閉店していく中、小売業者と顧客は、業界を前進させるコンピュータビジョンのような技術を待ち望んでいました。レジ無し精算システムという新しい分野は今後、モバイルやインターネットよりも大きなものとなり、今後数十年で小売業に起こる最も革新的な出来事となるでしょう。」
AIを搭載したカメラやソフトウェアを使用して、コンピュータビジョンは人々が物理的な世界と対話する方法を変えようとしています。スタンダードでは、AIやコンピュータビジョンの技術は最終的に、小売業だけでなく、自動運転や製造業、オフィス、ジムなどにも影響をもたらし、我々の生活を根本的に変え、より良いものにしていくと考えています。
■スタンダード・コグニション(Standard Cognition)について
スタンダード・コグニションは、既存の小売店舗に導入できるAI基盤のレジ無し精算システムを提供しているアメリカのスタートアップ企業です。当社のAIとコンピュータビジョンを使ったシステムは、買い物客が店に入り、ほしい商品を手に取り、そのまま出るだけで支払いを可能とし、列に並び、スキャンや支払いのために立ち止まる時間を失くすことで、小売業界を変革しようとしています。天井に設置されたカメラのみで、買い物客がどの商品を手に取ったかを検出することができます。また、顔認証などの生体認証を一切使わないため、買い物客は完全に匿名性が担保されます。さらに、小売業者は、店舗レイアウトや棚、照明、在庫管理のプロセスを変更することなく、既存の店舗に簡単に設置することが可能です。
スタンダード・コグニションは、レジ無し精算システムの業界において最初にして最高の資金調達を行ったスタートアップ企業として、当社は、アメリカをはじめとする世界の小売企業と提携して複数の実店舗を展開しています。詳細については、https://www.standard.ai/をご覧ください。
【お客様からのお問い合わせ先】
Standard Cognition東京オフィス
Email: info@standardcognition.com
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